2025/09/07 -静岡・グランシップ静岡大ホール- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
本日は1週間後に迫っている
「駿河男児BOXING GYM BOXING EVENT Desafio12」の見どころ紹介。
普段の駿河男児ジム主催興行より大きな会場での一大イベントとなります。
当日は以下のYoutubeチャンネルから配信予定。
【スーパーバンタム級4回戦】
白井 優成(駿河男児) vs 土屋 良真(松本ACE)
白井 優成 6戦2勝3敗1分
静岡県静岡市出身の22歳。
名前の読みは「しらい ゆうせい」
アマチュア戦績は7戦4勝3敗。
平成の時代に静岡で鳴らした白井4兄弟の一人、白井 孝明(三津山)を父に持つ。
巧みなボクシングがベースにありながら、撃ち合いに出ることもある。
現在3連敗中ではあるが、1引分含めて実力ある選手たちとシビアな試合を戦ってのもの。
戦歴にはA級を見据えられる選手たちの名前が立ち並ぶ。
土屋 良真 3戦2勝(2KO)1敗
東日本管轄は長野県の松本ACE所属。
長野県長野市出身の37歳。
名前の読みは「つちや りょうま」
新潟大学医学部出身の医師ボクサー。
中日本のリング初登場のために初見。
現在2連勝中。
実力派との戦いを重ねて連敗、負け越し戦績の白井に対し、
現在2連勝中の土屋が東日本から挑んでくる。
地元リングで1年ぶりの勝利を目指す白井に勢いもあるだろう相手が立ちはだかる。
【スーパーフェザー級4回戦】
田中 友介(西遠) vs 中村 永遠(トヤマ)
田中 友介 6戦3勝(2KO)2敗1分
静岡県浜松市中区出身の21歳。
名前の読みは「たなか ゆうすけ」。
2024年中日本ライト級新人王、新人王対抗戦で
全日本新人王戦まで勝ち上がる堤 啓至(FUKUOKA)に惜敗した。
至近距離での戦いに強みあり。
中村 永遠 3戦2勝(2KO)1分
富山県滑川市出身の24歳。
名前の読みは「なかむら とわ」。
デビューから2戦連続の逆転KO劇を演じたが、
今年の中日本新人王戦ではドロー優勢点で敗退した。
コンディションが不安定な状態でも中日本新人王を獲得した田中。
安定してベストに仕上げて来るようになれば、一気に名を上げる存在にも思える。
対して、劣勢からの大逆転でドラマチックすぎる戦いを演じてきた中村。
試合ごとに振れ幅が大きい二人だからこそ、何が起こるかの期待感もある。
空けてびっくりの期待感を楽しみにしていたい。
【スーパーフェザー級8回戦】
湯川 成美(駿河男児) vs ジョー・サンティシマ(比)
湯川 成美 11戦8勝(7KO)3敗
大阪府堺市出身の30歳。
名前の読みは「ゆかわ なるみ」。
アマチュア戦績:51戦38勝(22KO)13敗
アマ時代に大麻所持の事件を起こし、5年の謹慎を経てプロのリングで復帰。
拳で人生を取り返す…そんな道のりはタイトル挑戦が見える直前まで行っての敗北。
その後も試合の延期や海外のリングで敗戦など順調とは行かず。
そんな場面でもド明るい!そんな強さが魅力!
ジョー・サンティシマ 33戦25勝(21KO)8敗
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級13位
WBOオリエンタル王座の獲得経験もあり、5年前には世界王座へも挑戦したアジア圏の古豪。
直近の試合では愛知国際会議場で英 豪(緑)のジャブに封じられているものの、
昨年12月には日本初勝利、ノーランカークラスは寄せ付けない強さを誇示してる。
キャリア初期には窮地からの大逆転KO劇を続けた湯川。
試合の面白さ、キャラクターの明るさも相まって抜群の存在感を放つが、
現在はランキングを失ってしまっている。
実力は間違いない相手に対し、連敗からの復活とランキング再奪取をかける。
【フェザー級8回戦】
岩下 千紘(駿河男児) vs 英 洸貴(カシミ)
岩下 千紘 10戦8勝(5KO)1敗1分
熊本県熊本市出身の29歳。
名前の読みは「いわした ちひろ」。
アマチュア戦績は35戦19勝(10RSC/KO)16敗。
WBOアジアパシフィックフェザー級15位。
2021年度中日本フェザー級新人王。
全日本新人王戦で引き分けながら優勢点での敗退。
その後3連勝を飾るも、ダウン後の過撃で無効試合、接戦を落とすなど停滞した。
今年5月に復活の白星を挙げ、WBOアジアパシフィックのランキングにも顔を出した。
英 洸貴 24戦14勝(6KO)5敗5分
石川県出身の26歳。
名前の読みは「はなぶさ ひろき」
アマチュア戦績:27戦19勝8敗
2018年度全日本スーパーバンタム級新人王
第5代日本フェザー級ユース王者
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級15位。日本フェザー級15位。
カシミジムの看板選手。
北陸の原石と言われた男は、北陸の大エースと言えるところまで来ている。
WBOオリエンタル、OPBF東洋太平洋と立て続けに挑んだがはじき返され、
直近の試合では現在アジア圏上位ランカーの中川 抹茶(KWORLD3)との接戦を落とした。
北陸の大エースがピンチだ。
直近4戦で1勝3敗、強豪たちとの戦いの中で負け越している。
さらには藤野 零大(カシミ)、山本 愛翔(カシミ)が好試合を繰り返し
「強い後輩たち」の突き上げも激しい。
岩下はタイトル挑戦などの実績がある相手とはキャリア初の対戦となる。
新人王戦の時期には大きな期待を感じさせたが、順調にはいかなかった。
前戦の勝利でリスタートを切ったが、さらにこの試合に勝利すれば、
低迷期とも言える時期を乗り越えての完全復活…以上のインパクトを与えることになる。
二人とも実力は多くのファンが認める選手でもある。
勝利すればそれそのものが強さの証明。
復活ののろしを上げるのは…。
【フライ級8回戦】
マーク・ビセレス(駿河男児) vs 富岡 浩介(RE:BOOT)
マーク・ビセレス 22戦20勝(11KO)1敗1分
フィリピン、スルタン・クダラット州レバク出身の29歳。
全てフライ級でWBC15位、IBF9位、WBO7位、
WBOアジアパシフィック1位、OPBF12位にランキング。
前戦より駿河男児所属となった、元WBO2位の大型助っ人。
日本最初の試合では圧巻のフルマークで勝利を飾っている。
富岡 浩介 13戦9勝(7KO)4敗
東日本管轄、埼玉県のRE:BOOT所属。
埼玉県川口市出身の23歳。
名前の読みは「とみおか こうすけ」
日本フライ級10位
中日本のリングには初登場。
後楽園ホールでデビュー戦を観戦したが、カリスマ的な輝きを放っていた。
撃たれ弱さもあって大逆転KO負けを複数回演じてしまうものの、
現日本王者の野上 翔(RK蒲田)とスプリットの接戦も演じており、
ランキング以上の実力は間違いなく、少なくとも日本上位ランカークラスと感じている。
本来もっと早く、もっと高い位置にいてもおかしくないはずの富岡。
4回戦の頃に見せていたコツンと当たったようなパンチで
相手が崩れ落ちていく姿は異常だった。
出遅れた格好ではあるが、ランカーを撃破して現在2連勝中。
ここで一気に飛躍する可能性は持ち合わせている。
ビセレスが世界上位に食い込み、
さらに世界挑戦待機組に食い込んでいくには負けられない戦い…。
「静岡初の世界王者」まさかのダークホース「駿河男児のビセレス」が危険な相手を迎え撃つ。
■WBOアジアパシフィック女子ライトフライ級タイトルマッチ
【女子ライトフライ級8回戦】
池本 夢実(琉球) vs ナタナン・サギアムチット(タイ)
池本 夢実 11戦9勝(1KO)2敗
静岡県榛原郡川根本町出身の29歳。
名前の読みは「いけもと ゆめみ」
空手ベースの硬質に感じられる拳を武器に、日本女子初代フライ級王者を獲得。
その後、警察官になるため…と2年以上のブランクを空けてリング復帰。
復帰戦でOPBF東洋太平洋フライ級王座への挑戦に失敗するも、
昨年7月、WBOアジアパシフィック女子ライトフライ級王座を戴冠した。
現WBOアジアパシフィック女子ライトフライ級王者
IBF世界同級10位、OPBF東洋太平洋同級6位
ナタナン・サギアムチット 10戦7勝(7KO)3敗
タイ国出身の29歳。
日本のリングには2度目の登場。
高倉 日向(ディアマンテ)に判定で敗れている。
旧メジャー王座のWIBA女子世界王座への挑戦経験あり。
池本が中日本のリングに帰って来る。
沖縄のジム所属ながら、静岡出身の池本は過去、
凱旋として地元の川根本町の体育館で池本メインの興行を行ったことがある。
町を挙げての応援される姿が印象的だった。
その後、ブランクと敗北、そして復活のタイトル奪取など
濃厚な道のりを歩いて久々の静岡のリング。
どれほど強くなったか、その姿を楽しみにしている。
【フライ級8回戦】
佐野 篤希(伴流) vs エンリケ・マグサリン(比)
佐野 篤希 7戦7勝(4KO)
静岡県三島市出身の22歳。
昨年の全日本新人王獲得後、即日本ユース王座を獲得。
デビューからたった2年で日本9位とランキングを一桁に載せている。
中日本のリングに初登場とはなるが、後楽園ホールで一度試合は観戦済み。
エンリケ・マグサリン 20戦11勝(1KO)7敗2分
フィリピン、イロイロ州ジャニワイ出身の30歳。
ルソン島王者となったこともあり、比国王座、WBCアジアシルバー王座へも挑戦。
地域王者クラスの強豪と幾度も手を合わせてきたキャリア。
日本のリング初登場のために初見。
完全たたき上げから絵に描いたような快進撃で注目を集める佐野が地元静岡に凱旋する。
東日本新人王戦ではアマキャリア豊富な優勝候補をワンパンチKOで倒すなど、
「叩き上げ大好き」勢ヨダレだくだくな試合を繰り広げ、人気選手の一人となっている。
地元リングでその強さを見せつけられるか。
【スーパーフライ級8回戦】
木村 蓮太朗(駿河男児) vs リ・ジャーミン(中)
木村 蓮太朗 11戦10勝(6KO)1敗
静岡県田方郡函南町出身の28歳。
名前の読みは「きむら れんたろう」。
アマチュア戦績:88戦72勝(26KO)16敗
全日本選手権を制したアマ日本一のエリート。
全てスーパーフェザー級で日本3位、WBO-AP5位、OPBF4位にランキング。
リ・ジャーミン 11戦7勝(4KO)4敗
中国出身の33歳。
日本のリングでは1勝1敗。
日大出身のB級デビュー選手に黒星を着け、怖さを発揮している。
昨年、日本のリングで敵地勝利を挙げた強豪中国人が来襲。
主要王座への挑戦圏内に入ってきたようにも思える木村。
紆余曲折ありながらも、ようやくその時が近づいてきたようにも思える。
駿河男児ジム主催興行としては普段より大きな舞台となるグランシップ静岡・大ホール。
メインイベンターを務める木村が華々しい姿を魅せてくれるか。
期待してその時を待ちたい。
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