2025/03/23 -静岡・アクトシティ浜松- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【スーパーフェザー級4回戦】
淵上 慶(西遠) vs 杉山 光輝(駿河男児)
淵上 慶 デビュー戦
デビュー戦のため初見。静岡県磐田市出身の22歳。
練習量は西遠ジムNo.1、基礎体力の高さを生かせるか。
憧れにはレジェンド中のレジェンド、モハメド・アリ(米)の名を挙げる。
杉山 光輝 デビュー戦
デビュー戦のために初見。
大阪府和泉市出身の18歳。
2月5日にC級プロテストに合格し、即のデビュー戦。
浜松で開幕する今年の中日本。
開幕戦はデビュー戦同士の静岡ダービー。
デビュー戦だろうがプロはプロ。
熱力のスタート値を決める重要なカードをその拳に担う。
【スーパーバンタム級4回戦】
中井 裕人(西遠) vs 木村 奈椰(岐阜ヨコゼキ)
中井 裕人 デビュー戦
デビュー戦のために初見。
大阪府出身の24歳。
木村 奈椰 1戦1勝
デビュー戦では好戦的なフルスイングでプロキャリアをスタート。
接戦を手数で押し切って、勝利をもぎ取った。
5/25には岐阜で筋肉 優真(折尾)との戦いも決まっている。
岐阜県出身の28歳。
初勝利、接戦、濃い駆け引き…濃厚なデビュー戦を踏んだ木村に
デビュー戦の中井が挑んでいく。
中日本でも4回戦まで強豪ひしめくSB級…
新顔に当たる二人がインパクトを残せるか。
【スーパーライト級4回戦】
堀田 悠真(駿河男児) vs 齊藤 裕大(KG大和)
堀田 悠真 2戦1勝(1KO)1敗
デビュー戦では魅力的なショートを放ちながら接戦を落とすも
2戦目は敵地後楽園ホールで逆転のTKOで初勝利を挙げ、中日本のリングへ凱旋。
5/25の岐阜で新美 映太(RISE)戦も決まっている。
静岡県富士市出身の19歳。
齊藤 裕大 9戦2勝(1KO)6敗1分
中日本初登場のために初見。
デビュー3連敗から、2勝3敗1分と五分に近い戦績を記録しての10戦目。
東日本管轄、神奈川県のKG大和ジム所属。
福島県福島市出身の30歳。
接戦の敗北から、折れずに聖地での逆転勝利を挙げた堀田。
デビュー3連敗から折れずにキャリアを築いてきた齊藤。
中日本vs東日本の折れない二人が激突する。
デビューから5年の歳月を踏んでいる齊藤。
戦績の浅い選手にとって積み上げた経験値は脅威。
KO負けなら規定上、既に組まれている次戦も流れてしまう堀田。
ギャンブルNGの縛りの産まれる戦いで難敵と対峙する。
■中日本フェザー級新人王準々決勝
【フェザー級4回戦】
吉田 真虎(西遠) vs 土橋 友翔(LUSH)
吉田 真虎 1戦1勝(1KO)
デビュー戦、いきなり腰が落ちるダメージブローを浴びるものの
詰めに詰め続けてのTKO勝利を挙げている。
静岡県浜松市中央区出身の18歳。
土橋 友翔 デビュー戦
デビュー戦のために初見。
UJの記録にもその名があり、ボクシング歴は長い様子。
静岡県静岡市出身の21歳。
この試合で今年の中日本新人王戦の幕が開ける。
勝者は5月18日の富士サンメッセで優勝候補の植松 風河(駿河男児)に挑む。
ずば抜けた優勝候補に新星の二人が期待値を感じさせることができるか。
【62.5Kg契約4回戦】
田中 友介(西遠) vs 中里 雄大(中日)
田中 友介 5戦3勝(2KO)1敗1分
2024年度中日本ライト級新人王。
本調子とは言い難いコンディションの中で中日本を勝ち抜けた。
静岡県浜松市中区出身の20歳。
中里 雄大 6戦3勝3敗
3連勝からの3連敗中だが独特のタイミングで拳が放たれるスタイルは健在。
ぬるん、ぬるんと相手のガードをすり抜けていく魔法のような右。
2023年度、2024年度中日本スーパーライト級新人王。
B級昇格を賭けて、2024年の中日本新人王が激突する。
コンディション不良が続いた田中の底は見えておらず、
中里のタイミングに田中が対処できるかも不透明。
蓋を開けてみるまで予想しづらく、「何が起こるか」の期待感が高いカード。
【スーパーフライ級6回戦】
原田 怜(とよはし) vs ハン・チャオチュン(中)
原田 怜 デビュー戦
デビュー戦のために初見。
アマチュア戦績:35戦28勝7敗。全日本選手権出場。
競艇選手を目指しつつプロデビューする変わり種。
静岡県出身の19歳。
ハン・チャオチュン 2戦1勝(1KO)1敗
日本のリング初登場のために初見。
前戦で敗戦し、1年以上の期間を空けての再起戦となる。
ハンに黒星をつけた相手は今年、WBCアジアコンチネンタル王座を戴冠している。
競艇選手を目指しつつのプロなんて「ボクシングをナメるな」なんて声が聞こえてきそうだが
国内アマボク最高峰の全日本選手権出場を勝ち取る実績のある原田。
その厳しさはその体に刻み付けられている選手なハズ。
その上で目指すモノは応援したいと感じさせてくれる。
B級デビューの原田が初戦で迎え撃つのは謎の中国人選手。
昨今、日本のリングで好勝負を演じまくるチャイニーズ。
「実力未知数の中国人選手」はもはや言葉の響きが脅威にも感じる。
【バンタム級6回戦】
中村 列亜(畑中) vs 望月 太朗(松本ACE)
中村 列亜 6戦4勝(2KO)1敗1分
全日本新人王が期待される中、西軍代表選戦でまさかの敗退を喫した昨年。
精度高く貫通するジャブが特徴的。
愛知県名古屋市出身の20歳。
望月 太朗 13戦4勝(4KO)9敗
B級の壁を越えることなく引退した望月が昨年、10年ぶりに復帰。
東日本管轄、長野県の松本ACEジムより参戦。
長野県安曇野市出身の37歳。
若く期待値の高い中村と、かつてのボクサー定年の年齢に差し掛かり
10年のブランクを挟んで4連敗中の望月。
輝ける若きボクサーの足元を救うのは長きに辛酸を舐めた選手だったりもする。
中村応援目線で見るならありがちな「怖い試合」
望月にとっては意地を叩きつけるには格好の試合となる。
【スーパーフェザー級8回戦】
大畑 俊平(駿河男児) vs チン・バオミ(中)
大畑 俊平 5戦4勝(2KO)1敗
「自分は面白くない試合をする」
デビュー戦でそう言い放ったパンクな気概。
敗戦した試合では激しい試合もやれることを見せたが、
勝ちに徹する冷静沈着なボクシングが本分の選手。
静岡県駿東郡長泉町出身の24歳。
チン・バオミ 8戦6勝(5KO)2敗
日本のリング初登場のために初見。
デビュー2連敗から6連勝で昨年夏にはWBCアジアインターコンチネンタル王座を獲得。
戦績的には登り調子に見える、未知の中国人選手が来襲する。
全日本選手権準優勝の実績を持ってプロにやってきた大畑だが、
全日本王者クラスのスーパーアマエリートが続々とプロになだれ込んできている昨今。
全国的な注目度はまだ高くないように感じている。
ただし、そのセンスやボクシングはのちの世界を期待させるに相応しいもの。
「静岡から初の世界王者」を掲げる選手が複数出てきている中、
この男もそれを叶える可能性のある男の一人。
アジアランカーに勝利して奪取したランキングは9か月の試合間隔のうちに消失。
タイトル歴のある強豪に勝利して再ランクなるか。
■日本ウェルター級タイトルマッチ
【ウェルター級8回戦】
セムジュ・デビッド(中日) vs シーサー 皆川(平仲BS)
セムジュ・デビッド 8戦7勝(4KO)1敗
日本ウェルター級王者。
同級OPBF東洋太平洋2位、WBOアジアパシフィック2位(3月初旬時点)
東京五輪ウガンダ代表。
5戦目より日本を主戦場とし、敵地中国で不利な判定を落としたものの
一気に駆け上がって日本タイトルを奪取した。
中日本にやってきた大型助っ人外国人、刈谷のブラックヒーロー。
シーサー 皆川 8戦5勝(2KO)3敗
日本ウェルター級1位(3月初旬時点)
湯場 海樹(YUVAX)との挑戦者決定戦を制して2度目の挑戦へ駒を進めた。
アマチュア70勝、国体制覇の実績を持つアマエリートが、
日本王座初挑戦のころから明らかに強さを増しての再アタック。
技巧派サウスポー。
日本王座決定戦から日本1位3連戦となるデビッド。
チャンピオンとしての務めをしっかりと果たして、アジアランキングも上昇させている。
ウガンダのアマエリートに対するは日本のアマエリート、シーサー 皆川。
全日本選手権3年連続準優勝などトップ戦線で活躍後、プロ転向までは時間が空いたが
熾烈なトップ戦線を戦い抜いた力をプロのリングでも発揮して浮上してきた。
トップコンテンダーとなれば、簡単な相手なわけがなし。
日本デビュー戦以降、中日本のリングから遠ざかっていたデビッドが、
旅の末にチャンピオンとなり、浜松で中日本に凱旋。
強敵を迎えて、王者の姿を披露する。
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