2017/11/12 いざ!西軍代表決定戦!(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/11/12 いざ!西軍代表決定戦!(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

最初に断っておくが…僕はこの日、試合を見に行けない。
エディオンアリーナ大阪・第2競技場で行われる試合…。
どうしても行きたかったが、都合がつかなかった。

悔し過ぎる…。
 

ただ、この一年継続して見てきた中日本新人王。
愛着の湧きまくった選手たちが出場する為、ここで紹介しておきたい。
 
 

【ミニマム級5回戦】
井上 夕雅(尼崎亀谷) vs 仲島 辰郎(平仲BS)

井上 夕雅 5戦5勝

刈谷で太田 アレックス(西遠)と戦った試合を見ているが…。
才能を振りまきながら、気の強さからか撃ち合いに挑み、危ない場面も作っていた。
あれから半年…井上が勝負に徹する強さを身につけているのなら…なんて思う。

持ち合わせているモノは、レベルが高いと言われている今年の
ミニマム級新人王レースでも引けをとらない選手だと思っている。
右ストレートをかわして、左アッパーでアレックスの顔面を跳ね上げた姿は、
未だに脳裏にこびりついて離れない。
 

仲島 辰郎 6戦6勝(4KO)

中日本・西部日本新人王対抗戦ではマンモス 和則(薬師寺)を破っての西軍代表戦進出。

強烈なパンチを持つという前評判の両者、”事実上の全日本新人王決定戦”なんて
言われ方もしていた試合だが…仲島が見せたのは冷静沈着な試合ぶり。
撃たれた後の対処もしっかりしており、振りもシャープ。
試合巧者ぶりを見せ、マンモスのスタミナ切れを誘って勝ち上がった。
全てにおいてレベルの高さを感じる。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
中村 圭吾(フュチュール) vs 長井 佑聖(市野)
 

中村 圭吾 5戦4勝(1KO)1敗

西日本新人王決勝戦では鷲尾 樹貴也(千里馬神戸)を相手に1Rでダウンを奪われる。
4回戦では1度のダウンは致命的…しかしその後の3Rを全て奪い、1P差で西日本を制した。
試合を見たことがないので何とも言えない部分が多いが…
4回戦の1Rでのダウンは、逆転を狙って粗くなってしまう選手も多い。
実力差があったか、並大抵のメンタルではないか…フルマーク以上に難しいことをやってのけている。
 

長井 佑聖 2戦2勝

この新人王戦でデビューした長井。
中日本新人王決勝では、僕が勝手に”弾幕の東”なんて異名していた東 健史(ARITOMI)を破っている。
猛烈な東の手数をいなしてしまった姿は戦慄ものだった。
激闘型が多い市野ジムでは珍しいタイプにも思える。

東との試合のリングインの時、トップロープを越えようとして頭から落下した姿から…
勝手に異名…”垂直落下の長井”。
 
 

【フライ級4回戦】
白石 聖(井岡) vs 近藤 冬真(蟹江)
 

白石 聖 5戦4勝(2KO)1分

確認できたのはわずかな映像だが…左右のアッパーの巧さが目に付く。
遠い距離に長けているが、近い距離でカウンターを撃ち合うハートも持っている。
前の手の使い方が巧く、左のロングアッパーが機能すれば怖い選手に思える。
 

近藤 冬真 7戦6勝(1KO)1敗

中日本新人王を圧倒的に勝ち上がった近藤だったが、
濱上 京武(島袋)との中日本・西部日本新人王対抗戦で大苦戦。
しかし、左でうまく距離を調節して判定を勝ち取り、西軍代表戦へコマを進めた。
ガードの巧さと、一度始まると撃ちながら相手をコーナーまで運んでいく連打。
攻防が繋がった時の多彩な攻めは見ていて気持ちいい。
 
 

【スーパーフライ級4回戦】
諏訪 亮(真正) vs 松浦 克貴(岡崎)

諏訪 亮 7戦7勝(1KO)

西日本新人王戦で技能賞を獲得。
強くて綺麗…なんて話を聞いた。
その強さは、よく真正ジムへ出稽古に言っている、中日本注目のホープ矢吹 正道(薬師寺)も触れている。
 

松浦 克貴 5戦5勝(1KO)

今年の中日本新人王、注目選手として名前が挙がっていた松浦が、前評判通りにここまで勝ち上がってきた。
10歳でボクシングを始め、地方の中でもさらに選手の少ない三河地区の岡崎ジムから躍進。
自分の選んだ距離で相手をコントロールしながら戦うような姿に、勝手に異名”距離の支配者”。
中日本新人王では技能賞を獲得。

技能賞対決となる…この日、ミニマム級と並ぶ注目のカード。
 
 

【バンタム級5回戦】
徳山 洋輝(千里馬神戸) vs 高井 一憲(中日)

徳山 洋輝 5戦4勝(1KO)1分

オーソドックスのファイターで、前に前に出てくる選手と聞いた…。
準決勝では引分の勝者扱い、決勝では2-0の判定…シビアな試合を勝ち抜けてきている。
相手の高井がダウンを奪われたシーンには、ミドルレンジから距離が潰れてきたタイミングがあった。
高井にとっては過去からの成長を試すにはいいタイプなんではないだろうかと感じる。
 

高井 一憲 10戦6勝(3KO)2敗2分

新人王戦3度目のエントリーでダークホース的に勝ち上がったサウスポー。
足を使って自分のパンチが最も強く当たる位置に陣取り、硬質な一撃を振り抜く。
珍しいスタイルでありつつ、とても解りやすいスタイル。
オーソドックスの選手たちはまるで高井の左が見えていないかのようにリングに沈んだ。
決勝でも際どい試合展開の中、逆転とも思える一撃で中日本新人王を決めている。
 
 

【スーパーバンタム級5回戦】
下町 俊貴(グリーンツダ) vs 干場 悟(タイガー)

下町 俊貴 7戦5勝(3KO)1敗1分

西日本新人王決勝では鮮烈なKO勝ちで西軍代表に進んできた。
センス溢れるサウスポーで、老舗のグリーンツダジムでも期待値の高い選手のよう。
 

干場 悟 6戦4勝(2KO)2敗

アマチュアの伝説、辻本 和正に例える人もいるファイター。
一見強そうに見えない姿に、僕は中日本新人王戦で干場をノーマークだった。
それが、相手を猛烈な撃ち合いに巻き込み続けて西軍代表戦まで勝ち上がっている。
エントリー時点は負け越し戦績だったこの男の快進撃…どこまで進んでいくのか…。
 
 

【フェザー級5回戦】
本橋 遼太郎(本橋) vs 高瀬 衆斗(蟹江)

この試合は本橋の棄権で中止。
高瀬は2戦連続で相手の棄権による勝ち上がり。
 
 

【スーパーフェザー級5回戦】
木村 テミン(グリーンツダ) vs 森 武蔵(薬師寺)

木村 テミン 4戦4勝(3KO)

西日本新人王決勝では2度のダウンを奪われながら、最終ラウンドに大逆転のTKO勝利で西を制した。
敢闘賞を受賞、中日本の関係者からは、そのメンタルの強さを警戒する声も聞こえている。
元世界王者の徳山 昌守(金沢)に勧められてボクシングを始めたこともあり、”徳山2世”とも異名されている。
 

森 武蔵 3戦3勝(3KO)

名古屋の超注目ホープが登場。
U-15王者として鳴り物入りでプロデビューし、デビュー戦からセミファイナル。
しかし、同ジムには近い階級で先日、6回戦デビューした力石 政法(薬師寺)がおり…
こちらも超注目ホープなだけに、森が転ぶようなら一気に注目を奪われかねない。
実はこのスーパーホープもまた背水の部分があり、そんなドラマも楽しませてくれる部分の一つ。

3試合して、未だに4:49しか試合を披露していない森…フィジカルが化物級なのは間違いないが、
実力を測りかねているファンもいる。
全日本新人王を決めて、その力を誇示することができるか…。
 
 

【ライト級4回戦】
小西 帝士(井岡弘樹) vs 小畑 武尊(ダッシュ東保)

小西 帝士 3戦3勝(3KO)

西日本新人王準決勝では相手を圧倒する2RTKO劇。
ハードパンチャーとしてその名前が聞こえてきている。
デビュー以来のパーフェクトレコード…期待値の高い試合になりそう。
 

小畑 武尊 7戦4勝(1KO)2敗1分

昨年は中日本・西部日本新人王対抗戦で散った小畑が、
今年は近藤 裕真(畑中)に何もさせない圧倒劇で西軍代表戦へ進んだ。
がむしゃらに撃ち合っていたボクシングは、インファイトの中で細かく細かく
有利なポジションを獲得しながら戦う形へ変化し、巧さを備えて格段に進化している。
インファイトのスペシャリスト…なんて言葉が先々板について来そうなサウスポー。
 
 

【スーパーライト級4回戦】
宮本 康平(京拳) vs マーカス・スミス(平仲)

宮本 康平 3戦2勝(2KO)1分

今年の新人王でデビューを飾った宮本。
決勝ではダウンを奪われながらも盛り返し、引分の勝者扱いで西日本新人王を獲得している。
 

マーカス・スミス 3戦3勝(3KO)

元総合格闘家の米国籍選手。
パンチの撃ち方はまだボクサーのそれにはなりきっていないものの、黒人特有の身体能力は凄まじく、
中日本・西部日本新人王対抗戦では伊藤 為治(浜松堀内)を腕力で沈めてしまった。
早くから全日本新人王候補として名前が挙がっている。
 
 

【ウェルター級4回戦】
安達 陸虎(井岡弘樹) vs 清 利樹(駿河男児)

安達 陸虎 7戦7勝(4KO)

西のスーパーホープが前評判通りにMVPを獲得。
中量級のパワーと、中量級らしからぬスピードを併せ持ち、西日本新人王決勝では相手を圧倒。
強烈なプレスもまた魅力。
 

清 利樹 5戦4勝(4KO)1敗

真っ向勝負で西軍代表決定戦を勝ちとった清。
安達とも真っ向勝負で挑むのだろうか…。
正面切って撃ち合う清の姿しか知らない僕は、やはりその姿を想像してしまうのだけど…。
安達優位予想が揺らぎそうにない試合…それでも清が飲み込んでしまう可能性だって消えることはない。
 
 

【ミドル級4回戦】
徳山 純治(真正) vs 高橋ルガー大毅(駿河男児)

この試合は高橋ルガー大毅の棄権で中止。顎を故障したよう。
徳山はこの新人王戦でデビューし、わずか2戦で全日本新人王の切符を手に入れることに。
 
 
 

西日本の情報はやはり東に比べると少なく、また、見続けている中日本に比べれば
僕が持ち合わせている情報はかなり少ないと言える。
ここに書いたことがどれだけアテになるかは解らないけど…
答え合わせは現地で観戦するファンにお願いしたいところ。
 
 

どうか…おらが町の中日本新人王たちの躍動を…。
そして、おらが町の中日本新人王たちを破った西部日本新人王たちの活躍を…。

西日本新人王のみなさん、次回から応戦させてもらいます。
今回ばかりは、中日本新人王たちを…応援します。
だって…、見てきた選手ばかりだから…。
 
 

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