2025/12/27 -愛知・愛知県国際展示場- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2025/12/27 -愛知・愛知県国際展示場- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

今年最後、中日本管轄で行われる興行でございます。
愛知県国際展示場 SAIKOU×LUSH vol.4

矢吹 正道(緑)の世界タイトルマッチ。
指名防衛戦を越えてその先へ進めるか否か…。
各選手、ここを越えて…といった起点のタイミングになる日本人選手に
対戦相手にはキルギスのアマエリートが立ち並ぶ。

せきちゃんは…仕事の都合でリアルタイム観戦ならず。
…発表が近すぎるよ。

とはいえ、後日しっかり映像観戦して観戦記も書いていこうと思っております。
せきちゃんてきみどころはこちら!

 

【50kg契約6回戦】
亀山 大輝(ワタナベ) vs ベクザット・エルゲショフ(キルギス)

亀山 大輝 21戦11勝(3KO)8敗2分

静岡県島田市出身の29歳。
戦績は五分に近いが、WBO-APタイトルで引き分けまでいったスピードスター。
日本4位、OPBF東洋太平洋11位にランキングされる。


ベクザット・エルゲショフ デビュー戦

アマチュア戦績は112戦90勝(14RSC)22敗。
キルギスの首都、ビシュケク出身の20歳。
キルギスのアマチュア国内選手権を3度制し、
代表として国際大会にも出場しているアマエリート。


日本上位にランキングされる亀山。
これに勝てば来年のタイトル戦も見える立ち位置。
対するエルゲショフの14歳から16歳にかけてキルギス国内王座を3度獲得した経歴は初耳。
ジュニアやユースカテゴリーで国際大会には何度も出場している選手。
20歳でアマチュア3桁戦績も凄まじいものがある。

 

【54kg契約6回戦】
目黒 聖也(LUSH) vs イスラム・トロバエフ(キルギス)

目黒 聖也 8戦6勝(3KO)1敗1分

福島県白河市出身の26歳。アマチュア戦績は24戦16勝8敗。
2019年に全日本新人王を獲得後にブランクを空けたが昨年復帰し1敗1分。
A級昇格まであと0.5勝と迫っている。


イスラム・トロバエフ 1戦1敗

アマチュア戦績は105戦80勝(17RSC)25敗。
イシク・クル州カラコル出身の23歳。
プロのリングには3年前に1度だけ立ち、3R棄権で敗れている。
翌年にはアマのリングで国内選手権で優勝。
キルギス代表として国際大会にも複数出場している。


復帰後未勝利でA級まで足踏み中の目黒が、
LUSHジムへ移籍してキルギスのアマエリートを迎える。
先月のアマチュア国際大会に出場したばかりのトロバエフがどこまで仕上げて来るのか。
目黒が復活ののろしを上げてA級へと昇っていくか。
興味深い1戦と言える。

 

【スーパーフライ級6回戦】
湊 義生(JM加古川) vs アディレット・カチキンベコフ(キルギス)

湊 義生 22戦12勝(7KO)8敗2分

兵庫県加古川市出身の27歳。
負けの数は多いが、並みいる国内強豪たちと拳を合わせてのこの戦績。
現在日本ライトフライ級9位。


アディレット・カチキンベコフ 1戦1敗

アマチュア戦績は70戦60勝(3RSC)10敗。
国際大会での優勝歴もある。
10月にプロデビューし、アマ世界王者のサケン・ビボシノフ(カザフスタン)と対峙した。


ベルトの機運まであと一つといった立ち位置か…。
飛躍の一戦を一つ踏めば、大きな期待値が降りかかる場所にいるとも思える湊。
対するはこの日が2戦目となるカチキンベコフ。
アマエリートと言ってはばかりない実績があるものの、
デビュー戦では自身をはるかに上回るアマエリートと対峙しての敗戦。
ある意味、リスタートとも言えるところか。

 

【ミドル級6回戦】
中田 勝浩(井岡弘樹) vs バディム・バウリン(キルギス)

中田 勝浩 18戦9勝(5KO)8敗1分

大阪市出身の34歳。
現在5連敗中ではあるが、その中の1戦はWBO-AP王座に挑んでのもの。
2020年の全日本新人王、国内トップ戦線を戦う選手。


バディム・バウリン デビュー戦

今年20歳、アマチュア戦績は96戦86勝(60RSC)10敗。
14歳から国内選手権を3度制覇。
こちらももしかするとジュニアやユースのカテゴリーか。
仮に14歳でシニアの国内選手権を本当に制しているとすれば凄まじい実績。


しばらく勝利から遠ざかりランキングを失っている中田の再浮上がかかる試合。
元WBO-AP/OPBF王者に1R差まで迫る試合も演じている。
34歳はボクシングの世界では高齢になるが、ロートル扱いにはまだ早い。
若いアマエリートに対し、プロの洗礼を浴びせられるか。

 

【スーパーライト級6回戦】
関根 幸太朗(ワタナベ) vs アスカット・クルタエフ(キルギス)

関根 幸太朗 12戦9勝(8KO)2敗1分

埼玉県久喜市出身の28歳。
アマチュア戦績は38戦18勝(5RSC)20敗。
日本スーパーライト級6位にランキングされる。


アスカット・クルタエフ 1戦1敗

キルギスはビシュケク出身の23歳。
アマチュア戦績は203戦172勝(26RSC)31敗。
17歳の頃からキルギス選手権を2度制覇しているとのこと。
10月に宮川 竜成(尼崎亀谷)を相手にデビュー戦を戦い敗戦している。


デビュー以来無敗のまま日本スーパーライト級挑戦者決定戦まで勝ち進んだ関根。
初の敗戦を喫すると、再起にも失敗しての直近2連敗。
ランキングを6位まで落としており、
ここからリトライしていくにあたって試合を落とせば厳しい状況。
ここでアマチュア実績のすさまじい海外選手を迎えての勝負所。

 

【スーパーフライ級6回戦】
政所 椋(KWORLD3) vs ヌルジギット・デュシェバエフ(キルギス)

政所 椋 6戦6勝(4KO)

大阪府出身の25歳。
アマチュア戦績は72戦56勝16敗。国体での優勝歴あり。
中日本のリングではOPBFランカーを相手に接戦を勝ち抜いている。
OPBF9位、WBO-AP4位、日本9位。


ヌルジギット・デュシェバエフ 2戦1敗1分

イシク・クル州カラコル出身の23歳。
アマチュア戦績は180戦143勝(33RSC)37敗。
キルギスの国内選手権やアジア圏の国際大会でも複数の優勝歴あり。
10月にはプロのリングで現世界ランカーの森本 竜馬(KWORLD3)に接戦を落とした。

 

【54.5kg契約6回戦】
辻 永遠(MR) vs アナルバイ・ムルザバエフ(キルギス)

辻 永遠 12戦10勝(7KO)1敗1分

大阪府堺市引野町出身の25歳。
中日本のリングでは今年3月、現日本王者とドローを演じた。
日本2位、OPBF12位、WBO-AP9位にランキング。


アナルバイ・ムルザバエ デビュー戦

アマチュア戦績:87戦75勝(17RSC)12敗
5年前にキルギスの国内選手権を制覇とのこと。
現在20歳。


日本上位ランカーとして、いつチャンスが来てもおかしくない位置。
維持できれば来年にでも挑戦は濃厚。
このタイミングでアマチュア戦績の分厚い未知の選手を迎えるリスキーな戦い。
乗り越えてベルトへと挑んでいけるか。

 

【フェザー級6回戦】
溝越 斗夢(LUSH) vs ジョンリエル・カシメロ(比)

溝越 斗夢 18戦11勝(5KO)5敗2分

愛知県豊田市出身の26歳。
アマチュア戦績:14戦9勝5敗。元日本ユース王者。
今年3月にタイでOPBFシルバー王座に挑むも届かず。
中日本を代表するカウンターパンチャー。


ジョンリエル・カシメロ 40戦34勝(23KO)5敗1分1無効試合

フィリピンはレイテ州オルモック出身の36歳。
世界3階級制覇王者。
直近の試合では亀田 京之介(MR)に判定負けを喫した。


怪我での棄権などもあり、くすぶっていた溝越がLUSH移籍初戦で元三階級制覇王者と対戦。
計量失格を複数回繰り返すなど悪名高いビッグネームを相手に、
溝越が再びその名を轟かせることができるか。

ギラギラしていた頃の溝越が戻ってくれば…出てくる相手には強いはず。
名前の大きさでは圧倒的にカシメロだが、溝越に充分勝機のある試合と感じる。

 

■OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ
【バンタム級10回戦】
ケネス・ラバー(比) vs アーヤチ・サイリクエ(中)

ケネス・ラバー 16戦16勝(11KO)

フィリピンはカビテ州ジェネラルトリアス市出身の23歳。
日本国内のトップ選手たちを粉砕、元世界二階級制覇王者も粉砕。
まさにアジアの壁として立ちはだかっているラバー。
各団体の世界ランキングにも入り、IBFでは5位まで来ている。


アーヤチ・サイリクエ 25戦12勝(5KO)9敗3分1無効試合

ウイグル自治区ウルムチ市出身の29歳。
元WBA中国王者。
OPBFランキングでは最下位の15位ながらこのチャンスを手に入れた。
中日本の選手では英 洸貴(カシミ)と対戦し、引き分けている。


世界が射程圏内にも入ってきたラバーが、OPBF2度目の防衛戦を戦う。
日本人世界王者が多数いるバンタム級、そこに絡んでくることへの期待値も高い。
OPBFでも下位ランカーが相手となり、ここを順調にクリアして先へコマを進めたいところ。
日本のリングには2度目の登場、前回は4回戦で敗戦しているサイリクエ。
日本初勝利とアジアタイトルを獲得できるか。

 

■IBF世界フライ級タイトルマッチ
【フライ級12回戦】
矢吹 正道(緑) vs フェリックス・アルバラード(ニカラグア)

矢吹 正道 22戦18勝(17KO)4敗

三重県鈴鹿市出身の33歳。
ライトフライ級ではIBFとWBCの2つのベルトを手に入れた。
IBF世界フライ級王座の初防衛戦となる。


フェリックス・アルバラード 46戦42勝(35KO)4敗

ニカラグアはマナグア出身の36歳。
IBF世界フライ級1位。元IBF世界ライトフライ級王者。
2022年に二階級制覇を狙ってフライ級へ挑戦するも戴冠ならず。
3年の歳月をかけて指名挑戦者として再び登り詰めてきた。


好戦的なファイターと言えるアルバラードと、驚異的なKO嗅覚の矢吹。
KO必至の試合とも言える世界戦。
指名挑戦から解き放たれれば、ビッグマッチへの夢も広がる。
最強の挑戦者をくだし、矢吹が更なる先の道へと踏み出すか。

 

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