2025/11/28 -東京・後楽園ホール- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2025/11/28 -東京・後楽園ホール- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【スーパーバンタム級6回戦】
長島 純也(中野サイトウ) vs 滝澤 栄吉(大翔)

サウスポー同士の戦い。
お互いに緊張感高く見合いながら、
どちらかと言えば先に出すのが長島、撃ち終わりを捉えるのが滝澤といった展開か。

拮抗した試合だが、積極性ではわずかに長島か。
しかしその撃ち終わりを強打で捉える滝澤がそれを帳消しにする。
2R中盤には長島がバランスを崩す場面も。

3R、ジリジリ詰める長島に、下がりながら距離を維持する滝澤。
後半に向けて長島の手数が上がっていき、滝澤は反撃を狙ってか手数が下がる。
徐々に長島が飲み込んでいく流れか…

4Rも積極的に捉える長島だが、迎え撃つ滝澤の強打が鋭利に捉える場面が目立つ。
長島が細かく積み上げ、滝澤が強打で帳消しにするといったような印象。

5Rには頭をつけての撃ち合いに発展。
滝澤の強打はスリリングに振るわれるが、長島はしっかりとガードして強烈に返す。
ラウンド終了間際、滝澤が痛烈に捉え、長島がやり返すスリリングな撃ち合いも。

6R開始直後の撃ち合い。
滝澤の右ボディアッパーが強烈に入って長島がダウン。
立ち上がるもカウントの中でファイティングポーズをとらない長島に、
レフリーはそのままテンカウントを数え上げた。

KOタイムは6R 31秒

試合展開としては接戦だったように思えた。
最終ラウンド、一撃で試合を決めた滝澤。
判定ではどうだっただろうか…勝利確実ではなかったようにも思える。
そこをKOではっきりとした決着へと持って行った。

熾烈な撃ち合いあり、駆け引きもあり。
拮抗した好試合はインパクトのあるKOで決着。
内容盛りだくさんの試合を制した滝澤も素晴らしかったが、
いい試合はリング上の二人で創られるもの。
長島の強さがあって、この試合が出来上がった。

いずれ長島もA級に飛び出していく選手と思える。
今後の活躍を楽しみにしていたい。

長島 純也 10戦6勝(1KO)4敗
滝澤 栄吉 2戦2勝(2KO)

 

【スーパーフライ級8回戦】
上野 永吉(花形) vs 前川 龍斗(一力)

前川の左フックに左ストレートを合わせていくサウスポーの上野。
前川も入り込んで左右フックで捉え、負けじと右ストレートを突き刺す。
ラウンド終盤には両者とも捉え合うスリリングな撃ち合い。

2Rに入ると押し込みながら撃ち込んでいく上野に
下がりながらも強烈に返して撃ち合う前川。
捉える数は前川が上回るか。

3R、ファイトの中で勢いを増していく上野。
撃ち合いの中、前川が出血。
多量の流血の中、落ち着いて打開策を探す前川だが
傷を守りながらの戦いの中で上野が勢いを増していく。

4R、開始早々ドクターチェックが入るがここは続行。
攻め込んでくる上野に対し、打開策を探すように守りながら反撃の一撃を返していく前川。
ただ勢いを増していく上野に対して、意を決したように撃ち合いに前川だったが
上野の勢いは止まらず…さなかにコーナーからタオルが投げ込まれた。

カットのトラブルにも、決して焦ることなく勝利の可能性を探った前川。
しかし、上野はねじ伏せるように連打で上回っていった。
優位な状況に対し、相手の動向に揺るがず突き進んだ上野。
劣勢の状況で最後まで打開策を探し続けた前川。
どちらも強者の振る舞いに見えた。

A級ボクサーのぶつかり合いとして、満足感の高い試合を見れたように思えた。

上野 永吉 12戦7勝(2KO)3敗2分
前川 龍斗 17戦12勝(8KO)4敗1分

 

【フェザー級6回戦】
林 大雅(本多) vs 平野 和憲(KG大和)

林が平野の撃ち終わりに左フックを叩きこんでいきなりダウンを奪取。
立ち上がった平野に大きく振るっていく林。
強烈に捉える林だが、ラウンド終盤には平野がロープに詰めてワンツーで反撃する場面も。

2R、いきなり林が右ストレートを突き刺すも
平野が前へ前へと出始める、林は下がりながら応戦。
パワーは平野に分があるか、平野が林のパンチを外しながら押し込んでく。

3R、平野がどんどん動きを良くして撃ち合いを制していく。
後手に回っていた林だったが、ラウンド後半に連打で捉えると踏ん張って撃ち合いはじめる。
そんな中、林が左目上にカットしドクターチェック。
出血量はかなり多そうに見える。

4R、完全なファイトとなった試合。
林が連打で攻め立てる場面が目立ち始める。
まとめる場面を何度も繰り返したところで、レフリーが試合をストップ。

TKOタイムは4R 2分1秒

ダウンを奪われた平野がパワーで盛り返していく中、
カットで窮地にも思えた林が、撃ち合ってTKOを呼び込んだシーソーゲーム。
いきなりのダウンから建て直した平野も見事。
窮地に足を止めての撃ち合いへと転じ、平野の強打に臆せずパンチをまとめ続けた林も見事。
重たく胸に残る好試合が見れた。

林 大雅 11戦5勝(2KO)5敗1分
平野 和憲 11戦4勝(4KO)6敗1分

 

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