2023/10/08 -岐阜・じゅうろくプラザ(一部)- 第8試合、第9試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ！
■2023年度中日本・西部日本ウェルター級新人王対抗戦
【ウェルター級4回戦】
松岡 蓮(浜松堀内) ○ vs 上田 龍進(S&K)
3RTKO
ゴングと共に嵐のような連打で襲い掛かる上田。
足を止めて迎え撃つ松岡。
上田の猛烈な手数の中、松岡はしっかりと外しながら的確に返していく。
圧倒的な手数か、的確なクリーンヒットか。
パンチを受けてバランスを崩すのは上田の方。
2Rも激しい撃ち合いになるが、上田の手数は若干減少。
その分的格差は増す…が、相手の攻撃の合間に撃ち抜く松岡の強打に
ラウンド終盤には上田が大きくグラつく。
3R、変わらず前に出る上田だが、狙いすましたタイミングでの松岡の強打が重なる。
さらに手数が減ったところに、松岡の右ストレートが何度も突き刺さり
レフリーが試合をストップ。
TKOタイムは3R 39秒
上田の猛烈な手数はハンドスピードもあり、鋭利なものだった。
相手にとって脅威になり得るが、これが二桁目の試合となる松岡に
冷静に見極められ、うまくいなされてしまった。
ダメージか、ペース配分か、試合が進むにつれて手数が落ちてしまった。
回転力が維持されるようになれば…もしくは的確さが上がれば…
上での回転力だけでなく、立ち位置で角度を変えるだけでも大きく変わるハズ。
少しおしいと思えるのは、それだけのスペックを感じるから。
まだまだ強くなれる選手、今後の動向を気にしていたいと思う。
松岡は撃ち合っていく方向のようだ。
長い距離も、短い距離もできる選手。
松岡がここに来てボクシングを固めて来た…といったようにも思えた。
強さはあるが、展開を相手に預けてしまうような部分に勝敗のもろさを感じていた。
たくさん負けた、たくさん戦った…だからこその強さを手に入れたようにも思う。
このまま全日本新人王へ…そしてその先の
より強い相手との戦いでも、引けを取らない松岡を見たい。
松岡 蓮 10戦5勝(5KO)5敗
上田 龍進 3戦1勝(1KO)1敗1分
■2023年度中日本・西部日本ミドル級新人王対抗戦
【ミドル級4回戦】
泉 幸治(沼津石川) vs ○ 古森 綾音(博多協栄)
2RTKO
ファーストコンタクトは、泉の右ストレート。
しかし、ひるまず、その引きに左で強烈に捉えた古森。
その後、何度も左の強打で捉えていく。
時折右ストレートで捉える泉だが、その何倍も強打をもらう。
2Rに入り、状況を打開しようとしたか、
相手の激しい攻撃に、貰いながら撃ち返し始めた泉。
激しい撃ち合いになるが、ここも古森がはっきりと打ち勝つ。
防戦にまわる時間が多くなる中を、レフリーが止めに入って試合が終了。
圧倒劇だった。
ダメージもそれほど多くなく、西軍代表決定戦への進出を決めた古森。
東日本には話題性も高い強豪が待ち受けている。
泉が凄い相手と戦った…そう思わせて欲しい。
全日本新人王、獲ってくれることを願っている。
対して泉は、まだまだ経験も技術も蓄積が足りていないように感じる。
ただ、経験を積もうにも対戦相手が枯渇するのがこの階級。
どこまで敗戦に耐えていけるか…今後も負けることはあるだろうと思うが
その中で強さを蓄積するほかにないように思う。
負けに負けるな、ランカーに一度勝ったら日本ランカー。
チャンピオンに一度勝ったらチャンピオン。
ボクシングの負けは重いと言われるが、一勝で逆転するのもボクシング。
負けに負けるな、勝つまでやった奴が勝利を味わう。
泉 幸治 2戦2敗
古森 綾音 2戦2勝(2KO)
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