木村 悠 挑戦間近! ペドロ・ゲバラ(メキシコ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/05

木村 悠 挑戦間近! ペドロ・ゲバラ(メキシコ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/05
 
 

現在作成中のボクシング選手名鑑で、様々な選手をピックアップしていくこのブログ。
選手を名鑑に登録していく中で、おや?と思う選手や試合なんかを紹介していきます。
有名選手、無名選手…まぁ、あんまりネットに出回ってない選手を紹介したいな…なんて思いつつ。

先日、木村 悠(帝拳)の世界挑戦が発表されたこともあって
第1回はその対戦相手、メキシコのペドロ・ゲバラ(メキシコ)

現在、WBC世界ライトフライ級のチャンピオン。
八重樫 東(大橋)を破ってベルトを巻いた選手ですね。

さてさて、木村の対戦相手となるこのペドロ・ゲバラ、いったいどんな選手なんでしょう?
弟はレオ・サンタクルス(メキシコ)山中慎介(帝拳)に挑戦経験があるアルベルト・ゲバラ(メキシコ)

日本には馴染み深い選手ではあるんですが、あまり詳しく知られている選手ではないと思うので。

弁護士資格を持っていて…とかその辺もちょっと興味深いですが、とりあえず戦歴を追ってみましょう。
戦績は28戦26勝(17KO)1敗1分。詳細は名前のリンクをクリックしてください。
 

デビューから順調に14連勝でWBC世界ライトフライ級シルバー王座を手に入れます。
そのシルバー王座はのちのIBF世界ミニマム級王者マリオ・ロドリゲス(メキシコ)と引き分けで初防衛。
NABF北米ライトフライ級王座獲得を挟んで、IBF世界ライトフライ級王座へ挑戦しています。

この世界初挑戦はIBF王者のジョンリル・カシメロ(比)を相手に初の敗北。
かなり際どい判定でした。

その後、WBC世界ライトフライ級シルバー王座決定戦で再起。
過去にミニマム級でWBOとIBFのベルトを巻き、
ライトフライ級で2階級制覇を狙うラウル・ガルシア(メキシコ)を際どい判定で破ります。
…これ普通、再起戦に選ぶ相手のレベルじゃないです。

防衛戦では、またもマリオ・ロドリゲスを迎え、圧勝の判定勝利。

その勢いのまま、再起から5連勝を飾り、八重樫 東との
WBC世界ライトフライ級王座決定戦に挑みます。
この試合では衝撃的なボディ1撃での7RKO。
その後、リチャード・クラベラス(比)ガニガン・ロペス(メキシコ)と破って2度の防衛を重ねています。
 
 

さてさて、ざっとこれまでの流れを書きましたが、
まず、最初のタイトルマッチ。
1-2の判定で敗れており、どっちに転んでもおかしくない試合を落としてしまいます。
この時点で世界のトップで戦える力を誇示したわけですよね。

多分、このあと適当に相手を見つくろって、負けずにしばらく過ごしていれば、
充分再挑戦の可能性があったと思うんです。

ただ、凄いのはこの再起後の5連勝。
相手をずらっと並べてみると、アレハンドロ・モラレス(メキシコ)だったり、
アルマンド・トーレス(メキシコ)だったり、
少なくとも地域タイトルクラスの選手…つまり世界ランカーをガツガツ破っていってるんですね。
 

軽量級は日本人選手が活躍していることもあって、
これは当時ベルトの多くがアジアにあったことが関係していると考えられます。

日本人がチャンピオンだと、日本人対決だったり、もっと距離の近いフィリピンの選手だったり、
近い地域の選手を防衛戦に選ぶことが多いんですよね。
まぁ、メキシコ人選手は海外での試合ガンガンやるんで、
そこまでチャンスが無いなんてイメージ無いと思いますが、
それでも北中米の選手がチャンピオンでいるよりは、
アジアの選手がチャンピオンの場合、チャンスが減っちゃうんですね。

だから、自ら生き残り戦線に飛び込んで
周りの北米近辺の強い選手を根こそぎ倒していった…という感じでしょうか。
年齢的にもキャリア的にも、そこまでする必要があったの?と疑問に思いますが、
運任せで順番を待つのではなく、力を誇示してタイトルマッチに漕ぎ着けた。
なんだかボクサーらしいボクサーですよね。

もしかすると、なるべく早く世界タイトルのベルトを手に入れたかったのかもしれません。
目指すところが、複数階級だったり統一戦だったりすれば、当然少しでも早く…と考えるのは当然です。

ただ本人は、世界チャンピオンになった後は弁護士になると公言していますので、
もしかすると早い段階での引退が頭にあるのかもしれませんね。
 

さて、そんなこんなで2度目の世界挑戦となった八重樫 東とのタイトルマッチ…。
これは見てた人も多いんじゃないでしょうか?
衝撃的なボディ1撃でのKO。
その後の防衛戦では指名試合でガニガン・ロペスまで破っています。
ガニガン・ロペスって…長らくランキング1位に位置してた選手。
つまり、なるべく戦いたくない…って世界チャンピオン達から思われてた相手です。

どういうことかって、世界チャンピオンが戦いたくないくらい強い。
でもネームバリューがそれほど無いから、戦ってもお金になりにくい。
強いわお金にならないわで、それはそれはおいしくない相手。
まぁ、お金のことは置いといて、それはそれは強い選手ってことです。
 
 

こう、戦績を並べてみると、もし最初のタイトルマッチの際どい判定を取ってたら…と考えてしまいます。
その後、防衛戦として戦っても遜色ない相手ばかりと戦って8連勝しているんですよね。
つまり、8度防衛しているのに匹敵するくらいのクオリティを持ってるんです。

間違いなく、強い部類の世界チャンピオンですよね。
世界初挑戦の木村選手がどう立ち向かうのか…来月が楽しみです!
 
 

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