2020/07/26 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2020/07/26 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

2020/07/26、刈谷のファンが待ちに待った日がやって来る。
矢吹 正道(緑)の日本タイトル挑戦…この日を待ちわびたファンがどれほどいただろうか。

誰しもが口をそろえて言う…「もっと簡単にチャンピオンになると思った。」
抜群の素材は遠回りを繰り返しながら、
その分、より濃厚なドラマをその背中にまとってのタイトル初挑戦となった。

その道のりの最中、彼のドラマに感化されたファンは多い。
簡単な道のりでなかったからこそ…熱量が大きすぎる程に高まった日本タイトル初挑戦。
最後の難関が待ち受け、そしてさらにその先の道のりへのスタートともなる試合。
東からやって来た重戦車のような男が立ちはだかる。

さらに、セミに組まれたのは何とも絶妙なカード。
コロナウイルス肺炎流行の影響でたった2試合となったこの日だが、
その分、重みの強いカードが組まれている。
 
 

【ミニマム級6回戦】
東 健史(ARITOMI) vs 丁野 拓海(中日)

東 健史 13戦5勝(1KO)8敗

3年かけてB級昇格。
のちに日本ランカーとなる冨田 真(HEIWA)とB級初戦を戦い、判定で敗北。
その後、刈谷のリングを遠ざかり敵地遠征を連発。
東西に飛び回って1勝5敗…負けを重ねたものの荒波に揉まれた東が刈谷に帰って来る。
A級昇格まであと1勝…逞しくなった姿を期待したい。
 

丁野 拓海 6戦5勝(3KO)1敗

昨年中日本ミニマム級新人王を獲得すると、
ミニマム級らしからぬパワーを武器に全日本新人王戦まで勝ち上がった。
日本ランキング獲得にはあと一歩届かなかったが、勝ち上がる中でB級昇格の権利を獲得。
新人王トーナメントで凌ぎを削った丁野が、どれだけその強さを増しているか…。
 
 

敵地の強敵たちと拳を交え続け、負けても負けてもでA級昇格まであと1勝としている東。
過酷な新人王トーナメントを登り、全日本新人王決定戦で初黒星を喫し、B級初勝利を狙う丁野。
お互い再起戦ながら、連勝を重ねた丁野と東の背景は対極にも思える。

お互いに、敵地での過酷な連戦を経て刈谷に返ってくる二人。
また、丁野の倍となる東のキャリアもキーになるか。

戦績では予想の付かない試合。
メインに据えられたタイトルマッチに注目が集まる中、
腹の底からゾワゾワさせてくれる好カードがセミファイナルに据えられている。
 
 

 

■日本ライトフライ級王座決定戦
【ライトフライ級10回戦】
矢吹 正道(緑) vs 佐藤 剛(角海老宝石)

日本1位/OPBF東洋太平洋4位/WBC世界4位
矢吹 正道 13戦10勝(10KO)3敗

デビュー当初から世界を期待された逸材。
下がりながらのカウンターも、詰めたときの迫力も超一級品。
しかし、全日本新人王決定戦、超ホープ対決、世界ランカー挑戦…
いずれも注目の集まる試合で敗北し、遠回りを繰り返してきた。

しかし、2019年に入ると3連勝。
日本ランカーを連続で撃破し、その力を誇示して堂々のタイトル挑戦権を手に入れた。
いざ…そのタイミングでコロナウイルス肺炎の流行、対戦予定だった王者の引退。
様々な異常事態を経て、この日のリングに上がる。
 

日本2位/WBOアジア太平洋9位
佐藤 剛 12戦10勝(5KO)1敗1分

好戦的な、まさにドファイター。
2017年の全日本新人王を獲得している。
中日本のボクサーでは長井 佑聖(鈴鹿)近藤 冬真(蟹江)がこのボクサーに敗北。

キャリアの中で亀山 大輝(ワタナベ)、大橋 波月(TEAM10COUNT)、富岡 達也(REBOOT.IBA)といった
センス溢れる選手たちを、そのファイトで飲み込んで来た。
いつベルトを巻いてもおかしくない逸材。
 

WBCの世界ランキングでも今や上位ランカー。
ここを勝てば、一気にその先の世界が拡がっていく矢吹。
世界を狙える…ではない。世界を獲れる逸材。

そんな矢吹に立ちふさがるのは超ドファイターの佐藤。
後楽園ホールでのスリス・バレラ(インドネシア)戦を観戦したが、重戦車のような圧力に衝撃を受けた。
こちらもベルトを巻く力は充分にあると感じている。
何より、佐藤の前進を嫌がるボクサーはきっと多いように感じる。
 

佐藤がハマるか否か…1Rゴング直後の展開で勝負が見える可能性もある試合。
張り詰めた緊張感の中、試合開始のゴングが鳴ることとなりそうだ。
 
 

観客制限もあり、チケットの手に入りにくい試合。
この日は自宅で映像観戦となる予定。

その姿を現地で見ることは叶わないが…。
どうかどうか、ベルトを巻く姿を見せて欲しい。
俺たちのヒーローが…日本タイトルのリングに上がる。
 
 

 

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