2019年度中日本ボクシング観戦記年間表彰2(雑) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2020/01/07
毎年恒例、年明けの年間表彰の2回目でございます。
中日本ボクシング観戦記を書き連ねる、せきちゃん@mosの独断と偏見でお送りいたします年間表彰。
選考対象は、「せきちゃんが観戦した中日本の試合」
遠征先で見た試合や、今年唯一見に行けなかった、12/15のカシミ興行の試合は選考基準からは外します。
恐れ入りますがご了承おば!
凄い選手がいるんだよー!って話に少しでも興味を持たれた方は、
2020年の中日本のリングに是非とも足を運んでみてください。
殊勲賞
畑中 建人(畑中)
デビュー以来9連続KO勝利。
華々しいレコードと共に、順調に成長してきた畑中が、2019年、いよいよ大勝負の試合を迎えました。
世界ランカー、ジェイセベー・アブシード(比)との対戦。
ダウンの応酬の中、確実に効かされた絶対絶命のピンチを乗り越え、しっかりと試合を制しました。
正直、この試合が組まれたとき、まだ早いとも感じていましたが…
そんな杞憂を完璧に覆してくれた畑中…デビューから見て来た選手。
幼い印象がまだまだ自分の中に残ってしまっていたことを痛感いたしました。
勝負の試合を制し、どんどん逞しくなっていく畑中に殊勲賞を贈ります。
これからの道のりもまた、猛烈に楽しみなものに感じます。
敢闘賞
溝口 孝良(西遠)
今年5月でボクサー定年。
あと0.5勝で6回戦を戦えるB級ライセンスが手に入る。
そんな状況の中、4月には溝口が出場予定の6回戦のカードが組まれていました。
そして、2月には4回戦の試合が…この試合に負ければ、4月の6回戦の試合はない。
いつも尻上がりにペースを上げていく溝口…この選手の6Rの試合が見たい…そう常々思っており、
どうにか勝って欲しい…そう願った静岡のリング。
願い届かず、溝口は3RTKO負け。
最後のリングとして岐阜では4回戦の試合に出場。
あとわずか届かず…この試合も敗戦。
4回戦負け越しで引退することとなった溝口に挨拶の場が設けられました。
なかなかないことだと思います…。
最後の最後まで戦い続けた溝口、そんな選手に払われる敬意がとても嬉しく感じました。
「勝負の世界は厳しかった」
最後にそう語った溝口。
その厳しい世界で戦い続けた溝口に敢闘賞を贈ります。
努力賞
堀井 翔平(トコナメ)
本当はもっともっと強いはず…そんな僕の思いと裏腹に、戦績は負け越し。
でもきっといつかこの選手は…。
今年の試合数はたった1試合、しかし、その1試合でしっかりと魅せてくれました。
今年の中日本新人王を制することとなる原 彪真(中日)との対戦。
5度目となった新人王トーナメントは引分けの優勢点負けで敗退するも大激闘を演出。
これまでだったらきっと飲み込まれていた…そんな相手の攻撃力に怯まずに展開された堀井の撃ち合い。
きっと見えないところで、多くの努力があったはず…。
そんな空想込みで堀井に努力賞を贈ります。
技能賞
マンモス 和則(中日)
今年は試合枯れに泣いてのわずか1試合。
6回戦、地方のボクサー、サウスポー、強打者…。
試合を組みにくい要素をフルに兼ね備えてしまったマンモス。
ようやく決まった相手はラードチャイ・チャイヤウェード(タイ)。
世界挑戦経験者に白星を挙げている、前評判の高いタイ人選手。
そんな試合でマンモスが魅せたのは張り詰める緊張感の中での一撃KO。
KO賞が相応しそうにも思えるでしょうが、撃ち終わりを狙う相手に対し、一切相手の距離に立たず
最終的に相手が自分から手を出さざる得ない状況に持ち込んで産まれたカウンターでのKO劇。
本人が意識してか意識せずか、本意かまたは不本意か…
そんなところはさて置いて、復活のマンモスに技能賞を贈ります。
本日はここまで。
次回は年間ベストバウトからMVPでございます!
こうご期待!
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