2019/08/24 -愛知・武田テバオーシャンアリーナ- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/08/24 -愛知・武田テバオーシャンアリーナ- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

さて、後楽園ホールの遠征を書き綴った中日本ボクシング観戦記番外編も終了し、
東日本にかまけてんじゃねーぞこんちくしょー!ってところで
来週、中日本が誇る至宝、田中 恒成(畑中)の世界戦をメインとした畑中興行が迫っております。

愛知・武田テバオーシャンアリーナで行われる豪華カードの見どころを紹介!
 
 

(予備カード)
【フェザー級4回戦】
仲嶺 悟(広島三栄) vs プリンス 藤原(駿河男児)

仲嶺 悟 デビュー戦

デビュー戦の為、情報なし。
西部日本から遠征で世界戦の前座のリングに登場する。
 

プリンス 藤原 1戦1勝(1KO)

デビュー戦では左で刺し負ける中、状況をダイレクトの右で打開するなど、
叩き上げのデビュー戦とは思えない引出しを披露した。
来年の中日本新人王戦、フェザー級でエントリーするのであれば有望選手となりそう。
 

今年敗退した選手の多くが再エントリーの可能性を残す来年の中日本フェザー級新人王戦。
藤原がエントリーすれば、更に群雄割拠化するであろうと感じる。
来年の中日本新人王を獲得する可能性を充分に持つ選手…本命となるか否か…。
この試合で大きく注目度が変動しそうに感じる重要な一戦。
 
 

【60.0kg契約4回戦】
嶋倉 知宏(中日) vs 小澤 直由(駿河男児)

嶋倉 知宏 デビュー戦

また、中日本に新たな戦士が登場する。
全く初見で情報がないが、新たなボクサーに出会える喜びは大きい。
小澤を相手にどんな試合っぷりを見せるか。
 

小澤 直由 1戦1敗

順当にいけば、来年の中日本新人王の本命に押されておかしくない存在。
今年の新人王戦では、中日本を制した松岡 蓮(浜松堀内)を出入りの速さで置いていき
ダウン寸前まで追い詰めた…最後は松岡の武器である強烈なパンチ力に沈んだものの
デビュー戦で拮抗する力を見せている。
 

ここもまた、来年の新人王を占う争い。
勝利数により、シード権の獲得にも繋がるため、
来年の新人王戦を有利に進める意味でも既に戦いは始まっている。
 
 

【スーパーバンタム級4回戦】
二瓶 竜弥(Reason郡山) vs 佐野 圭祐(駿河男児)

二瓶 竜弥 2戦2勝

無傷の2連勝を刻む東日本のボクサーが登場する。
2勝はいずれもダウンを奪ってのもので、特に2戦目は形勢不利の最終ラウンド
逆転となるダウン奪取で白星をもぎ取った試合。
 

佐野 圭祐 1戦1勝

来年の中日本新人王戦、まず本命に押されるだろうと思えるのがこの選手。
デビュー戦からカウンターのアッパーを使いこなす末恐ろしさ、
豊かなハンドスピードと巧みにクリンチを使う冷静さもある。
 

日本のボクシングの半数以上が開催される東日本のリングで2戦2勝を記録している二瓶。
しかし、佐野がデビュー戦で見せたパフォーマンスは
生半可な相手なら蹴散らしてくれると感じさせてくれる。
東でデビュー2連勝、立ちはだかる二瓶の実力や如何に…。

「東日本と中日本の4回戦のレベルは、平均値としては接近してきている。」
そう言い続けている自分にとって、何としても佐野にそれを証明して欲しい試合でもある。
 
 

【53.0kg契約8回戦】
中村 祐斗(市野) vs キチャン・キム(インドネシア)

日本スーパーフライ級10位
中村 祐斗 15戦10勝(7KO)5敗

昨年、悲願の日本ユース王座を奪取し、今年4月には初防衛を叶えた中村。
王座を返上し、新たな目標へ向かってスタートする一戦。
元々武器としていた破壊力抜群の右、さらにA級に上がってからは足とジャブでの組み立ても身に着けた。
中村三兄弟の長男、弟二人は中日本新人王戦で明暗を分けたばかり…。
勢いづく為にも、新たな出発点としても負けられぬ試合。
 

キチャン・キム 18戦9勝(2KO)8敗1分

日本のリングでは2戦2敗とパッとしないが、インドネシア王座の獲得経験もある選手。
地域王座には3度の挑戦経験がある。
「ボルネオのライオン」と異名される選手。
 

OPBF東洋太平洋を目指す…日本ユース王座を手放し、新たなステージに入っていく中村。
アジアの選手を標的にまずはランキングを目指す戦いが始まる。

この日はその新たな門出の一戦…ランキング上位には世界を目指せる逸材や
日本王者クラスの選手がひしめきあっているOPBF東洋太平洋スーパーフライ級。
中村にとって、高い高い壁に挑んで行く道のりとなる。
 
 

【スーパーフェザー級6回戦】
福井 貫太(寝屋川石田) vs 仲里 周磨(ナカザト)

福井 貫太 8戦6勝(5KO)2敗

大阪の新興ジムで勢いのある寝屋川石田ジム初のプロボクサー。
このジムの初勝利や初の西日本新人王…初物を叶え続け、中心として引っ張って来た選手。
ついたあだ名は「キャプテン・Tバック」。

たまにTバックを履いているらしいという、なんとも応援したくなる前情報もあり
昨年の西日本新人王MVPという実績/実力もあり…楽しみな選手が中日本のリングに降臨する。
 

OPBF東洋太平洋フェザー級13位/WBOアジア太平洋スーパーフェザー級14位/日本スーパーフェザー級17位
仲里 周磨 11戦8勝(6KO)1敗2分

元OPBF東洋太平洋王者の仲里 繁(沖縄ワールドリング)を父に持つサラブレッド。
4年前の西部日本新人王。全日本新人王戦ではドローの敗者扱いで涙を飲んだ。
唯一の敗戦は現OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代 大訓(ワタナベ)
 

西日本vs西部日本のカードが中日本のリングで開催される。
それも、昨年の西日本新人王MVPが、名のあるランカーに挑戦するという好カード。
福井にとってはA級昇格もかかる一戦…。

実力ある二人の対戦、中日本で見れちゃって…いいんでしょうか!
 
 

【51.2kg契約10回戦】
畑中 建人(畑中) vs ジェイセベー・アブシード(比)

OPBF東洋太平洋フライ級12位/WBOアジア太平洋フライ級2位/日本フライ級5位
畑中 建人 9戦9勝(9KO)

元WBC世界スーパーバンタム級王者である畑中 清詞(松田)を父に持ち、
プリンスの名で呼ばれる建人がいよいよ大勝負となる試合に挑む。
ここまでパーフェクトレコードの9戦全KO勝利、パンチカットでの勝利も多くあり、
切れ味鋭い拳に期待がかかる。
 

ジェイセベー・アブシード 27戦19勝(12KO)8敗

これまでWBOオリエンタルミニマム級王座とWBAアジアフライ級王座の地域タイトルを獲得。
OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座への挑戦には2度失敗しているものの、
元世界王者のスタンプ・キャットニワット(タイ)を破って再浮上。
日本のリングには世界ランカーとして登場し、現在日本王座挑戦を控える
ユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)を相手にTKO勝利を挙げている。
 

ランカー挑戦、WBCユース王座の獲得、防衛と着々と実績を上げて来た畑中が大勝負を企てた。
WBC世界ライトフライ級10位にランキングされるアブシードと対戦。
ランキング自体は一階級下だが、アブシードはフライでも戦っている選手。
日本フライ級王座の挑戦を控えるユーリを破って、日本のリングでも実力は証明済み。

畑中の成長を待ち、勝負所を見据え続けて来た畑中陣営が組んだカード。
ギャンブルマッチと噂されても、陣営の自信あっての世界ランカー挑戦であることは間違いないと見える。
日本初の親子世界王者を目指す畑中が、新たな領域へ踏み出すことができるか否か…。
勝利すれば、中日本軽量級に超衝撃的なインパクトを与えることとなる。
 
 

【57.6kg契約8回戦】
ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ) vs エリック・デストロイヤー(インドネシア)

WBOアジア太平洋フェザー級13位/日本フェザー級6位
ゼネシス・カシミ・セルバニア 34戦32勝(15KO)2敗

米-カリフォルニア州で行われたWBC米大陸スーパーバンタム級王座決定戦に敗れてからの再起戦。
日本で唯一、井上 尚弥(大橋)のスパーリングパートナーが務まる男と言われるセルバニアが
二度目の世界挑戦を目指す最中、米本土で敗北…もう一度、世界の舞台に立つ為
負けられぬ戦いが開始される。
 

エリック・デストロイヤー 19戦12勝(3KO)6敗1分

地域王座の獲得経験もあり、インドネシアの国内王座は3度の獲得歴がある。
日本のリングでは大沢 宏晋(オール)に敗北しているが、相手は世界挑戦経験者。
二度目の日本のリングで、力を誇示できるか…。
 
 

世界大手プロモート会社のトップランクと契約したことで
もう日本のリングでの戦いは見れないかも…。
なんて思っていたセルバニアが中日本のリングに戻って来る。

現在、世界ランキングも失ってしまっているセルバニア。
再スタートで実力を再証明する必要もあり、大事な大事な再起戦。
相手は実力未知数のデストロイヤー…大沢を相手にフルラウンドを戦い抜いている。

今後も米本土が中心となる可能性も高いセルバニア。
日本で見れる機会が限られていることもあり、
ここを逃せば、次にセルバニアを生で見れる機会はいつになるかわからない。
この一戦だけ切り取っても、チケットを買う意味の大きな試合。
 
 

■WBO世界フライ級タイトルマッチ
【フライ級12回戦】
田中 恒成(畑中) vs ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)

田中 恒成 13戦13勝(7KO)

中日本の至宝と言うに相応しい存在。
実績も試合の中身も、中日本の数々の歴史を圧倒的に塗り替え上回る生けるレジェンドと化している。
全国区で試合が放送されることも無い為、中日本以外での一般層への認知は薄いようだが
CBCが試合を放送していることもあり、中日本地域では一般層にも認知された存在。
激闘で数々の名勝負を演出し、最も試合が面白い日本人世界王者と評されることもある。
 

ジョナサン・ゴンサレス 25戦22勝(13KO)2敗

アマチュア実績豊富で、ユース時代にはアマチュア世界王者にもなっている。
プロ入り後は2度の負けを喫するものの、直近4連勝でWBO1位の座を手に入れ、
指名挑戦者として田中に挑む。
地域王座4冠のサウスポー。
 

田中はこれまでの激闘を振り返り、この試合では塩試合をすると宣言している。
世界王座獲得後初のサウスポーが相手…等、知名度の低いゴンサレス相手に
ボクヲタたちの試合展望にはテスト試合のような空気も感じてしまう。

しかし、相手はアマチュア実績豊富なプエルトリカン。
ユース時代には田中がいくら背伸びしても届かなかったような
ユース世界王者の肩書を手に入れた選手でもある。

こういった試合の怖さはパランポン・CPフレッシュマート(タイ)戦で経験済みの田中だが…。
怖過ぎる空気とゴンサレスの不気味な存在感が、嫌な予感を煽り立てている。
舞台は世界タイトルマッチ…無事、王座を防衛できるか否か。
内容以前にそこに焦点を当てたいように思う。
 

ニューフェイスたちと、来年の中日本新人王戦を彩るであろう駿河男児の三選手の登場。
そして中村とセルバニアの新たな一歩目と、さらには西日本と西部日本の実力ある選手が激突し、
畑中が大勝負に挑む…そしてトリは田中の世界タイトルマッチ。

超豪華に組まれた名古屋での世界戦興行。
前座からその魅力にどっぷり漬かりたい!
 
 
 

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