2022/11/27 -富山・富山産業展示館テクノホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
拳闘の道 第21弾
2022年11月27日(日) 14:00ゴング
富山:富山産業展示館 テクノホール
オール4回戦として行われた4年前の興行。
コロナの影響で空白ができたが、今年春、富山にボクシングが戻って来た。
4年前と同じくメインイベンターは長谷 和紀(トヤマ)。
6回戦としてリングに上がった長谷は大苦戦の末に勝利。
そして、迎える秋、A級ボクサーとして堂々メインイベントのリングに立つ。
長谷と共に大きくなっていく富山。
4年前は長谷たった一人だったプロボクサーの数も大幅に増えた。
「富山見に行ったんですよ。」はマニアの勲章。
秘境富山で描かれる大きな物語を見逃すな!
当日は以下から生配信予定です!
そしてこちらがサブ配信となります。
サブではせきちゃんが各選手についてお話しながら配信いたします。
煩わしい方はメイン配信をご視聴ください。
というわけで、せきちゃん的見どころでございます!
【女子アトム級4回戦】
石黒 紗良(トヤマ) vs 安久 夏実(唯心)
石黒 紗良 デビュー戦
今年夏のプロテストで富山に誕生した二人の女子プロボクサー。
富山初の女子ボクサーとして石黒が一足先にデビュー戦を戦う。
空手の経験がベースにあるそう。
安久 夏実 2戦2敗
デビュー以来勝ち星はないが、いずれも日本ランカーを相手に接戦を落としてのもの。
2戦目ではファーストコンタクトでダウンを奪いながらも、
巻き返されての判定負け。
昨今、どのボクサーもキャラ立ち激しい中日本の女子ボクシング。
個性的で魅力的な面々が新たな時代を創っているように感じている。
初登場の石黒、そして勝つ力はありながら初白星にとどいていない安久。
2分4Rで二人が描く物語に期待!
【ミニマム級4回戦】
渡邉 銀海(トヤマ) vs 宮川 晟(升田)
渡邉 銀海 デビュー戦
デビュー戦の為に初見。
プロボクサーとして試合ができるのは17歳から。
この日の2日前に17歳を迎えてのリング。
スタートの早さに先々を期待させてくれます。
宮川 晟 1戦1勝(1KO)
西日本管轄の愛媛県、升田ジムより登場。
7月に17歳を迎えてすぐさまデビューしてのKO勝ち。
チャンピオンになったらGTRに乗りたい車好き。
未来が無限に広がる若々しい対戦カード、17歳対決!
選手育成の土壌がアマチュアに移り、この年齢でのデビューは珍しくなっている昨今。
まだまだ体が成長する時期、完成形を想像しながら戦いぶりを見つめたいと思います。
【スーパーフライ級4回戦】
高島 瑛滉(トヤマ) vs 百田 康平(唯心)
高島 瑛滉 デビュー戦
アマチュアでは日体大で活躍、国体にも出場。
sakanaチャンネルにも動画があるので要チェック!
大学3、4年の一番いい時期がコロナで大会が激減。
プロのリングでの大躍動に期待。
百田 康平 6戦2勝2敗(1KO)2分
元々は東日本のKG大和で拳を磨いた選手。
無敗の戦績で唯心ジムへ移籍してきたが、移籍後は未勝利。
ガードを固めて前進するファイタータイプ。
前評判高い選手とも積極的に対戦している。
「無敗より戦績の多い選手の方が怖い」とはある4回戦ボクサーの言葉。
1戦もしていない選手にとって、経験値の高い選手の壁は高い。
リングの上だけでなく、リングに向かうまでの日々が勝敗のカギを握る。
調整に関して7度目となる選手と、アマ経験はあれど、
計量のタイミングが異なるプロの調整が初めての選手ではその部分にも差が出ることはある。
百田はしつこくしつこく前進するが、ただ単純にがむしゃらではない。
詰めていく足運びには思考の跡が残るように感じる。
期待値の高い高島だが、百田は軽くない相手だと感じている。
【スーパーバンタム級4回戦】
島 史来(トヤマ) vs 山崎 元裕(升田)
島 史来 3戦2敗1分
「木こりボクサー」だったが、林業はもう離れたようで、現在は「”元”木こりボクサー」。
ボクシング歴が浅く、未だ未勝利ではあるものの着々と実力は増している。
前戦では”北陸の激闘派”渡辺 大和(カシミ)を相手に、
足を使いながらも要所要所でしっかりと撃ち合って渡辺を止め、大健闘の引分けとなっている。
山崎 元裕 2戦1敗1分
西日本の升田ジムより登場。
中日本のリング初登場の為に初見。
「升田ジムの激闘王」とのこと。
次戦での課題として精神面を口にしていた島。
練習したテクニックに傾倒してしまうことを自身の欠点として挙げていた。
2戦続けての激闘タイプと対戦することとなる中、渡辺戦の課題を克服しに来るなら
この試合はかなりタフなものとなるように思える。
この日の要注目試合。
【スーパーフェザー級4回戦】
深田 翔也(トヤマ) vs 早川 遼太郎(升田)
深田 翔也 4戦2勝2敗
前の手を引っ掛けて周っていく淡々としたボクシングの中で、
スイッチを繰り返し、巧みに距離を調節。
曲者感あふれる技巧派。
勝手に異名「北陸の忍び」。
早川 遼太郎 デビュー戦
西日本の升田ジムより登場。
デビュー戦の為に初見。
早川の情報が少なく、試合展開は予想しづらいが、
深田が来年の新人王トーナメントにエントリーするのであれば大事な一戦。
新人王戦ではエントリー人数によっては戦績がシード権に影響する。
連戦の続く新人王戦で頂点を目指すのであれば、
ダメージの蓄積を考えても試合数は少ないに越したことはない。
エントリーが多い階級の選手なだけに、1勝が与える影響は大きいと思える。
【ライト級8回戦】
長谷 和紀(トヤマ) vs 佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)
長谷 和紀 11戦7勝(3KO)3敗(1KO)1分
2019年の中日本新人王、スタイリッシュなボクシングが魅力的。
4回戦の頃から富山のメインイベンターとしてリングに立ち、
長谷の成長と共に大きくなって来た富山のリング。
前戦でA級昇格を決め、堂々メインイベンターとしてこの日の主役を務める。
佐伯 瑠壱斗 13戦7勝(1KO)5敗(1KO)1分
4回戦の頃から輝きを放ち、将来を期待された選手。
敵地で国内有望選手や元世界王者と連戦していたため、戦績は悪くなってしまったが、
元日本王者へあわやの大善戦や、将来の世界王者候補からダウンを奪うなど
大奮闘してその名を全国に広めている。
富山のプロボクサー1人の頃から富山を背負ってきた長谷。
まだまだ若い時期に、主要選手の引退が重なり、岐阜のメインの大役を背負った佐伯。
小さな方に大きなものを背負いながら戦い続け、それに見合う成長を遂げていった…。
そんな二人が雌雄を決する、鳥肌モノのメインイベント。
地方のメインイベンター同士が大激突です!
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