2018/7/29 -刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/7/29 -刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

前日計量…悲痛な知らせが入る。
 

刈谷あいおいホールで、日本ユース王座史上初めて中日本の選手同士がベルトを争う日と同日。
大阪で中村 祐斗(市野)が日本スーパーフライ級ユース王座に挑む予定だった。

しかし…相手が体重を作れず、試合は契約体重に変更。
タイトルマッチはノンタイトルへと変更された。
 

新設間もないユース王座。
これ以上王座を増やすのか…そんな声をよそに、ユース王座はホープたちの名を上げるのに一役買い、
さらにはホープ同士の激突を産み出した。
 

この王座を追いかけ続けていた男こそ、中村だった。

初代日本バンタム級ユース王座決定戦に出場し、
川 抹茶(角海老宝石)(当時のリングネームは本名の武田 航)に敗北。
さらに、日本バンタム級ユース王座挑戦者決定戦として、
地元三重のリングに荒木 哲(斉藤S)を招き…この試合にも敗北。
そして3度目の挑戦として…日本スーパーフライ級ユース王座決定戦への出場が決まる。

バンタム級でガリガリになる中村が、さらに一階級下のスーパーフライ級…。
ファン、関係者、選手…中日本でざわつきが広がった。
「本当に落とせるのか?」
 

中村は…中村の周りは正気なのか!?
怒りの声さえ聞こえる。
 

地元三重の興行ではメインイベンター。
地元の観客たちの中村三兄弟への期待値は高い。
一足先にドラマを積み上げる長男の中村 祐斗は、おらが町のヒーローだ。

三重のファンたちも、中村自身も、周りも…ベルトを求めている。
そして、既に「ユース王座を追いかける中村 祐斗」というドラマはもうスタートしている。

だからと言って…。
 
 

そんな心配をよそに…中村は見事にスーパーフライ級の体を作り上げた。
2ヶ月前から減量に入り、耐え抜いて作り上げた。
タイトルマッチに勝ち…ベルトを持ち帰る為に…。

しかし、そんな中村の努力は、計量前日に吹っ飛んでしまう。
タイトルがかからない試合ならやらない…そんな思いも、様々な事情で契約体重での試合となってしまう。

モチベーションは大丈夫なのか…そんな状態で試合ができるのか…不安が募る…。
当日、大阪に向かうファンに願いを託す。
どうか、中村にベルト以上に価値のある声援を…空いた穴を埋めるだけの応援を。
 

起きていれば嫌なことばかり考えてしまう。
この日は早めに眠ることにした。
 
 

台風が近づく中、ダイヤが乱れることを予測して早めの出発。
予想通りJRは1時間以上の遅れだったが、
偶然、遅れてやって来た快速列車にドンピシャで乗り込むことができた。
順調に刈谷に到着。

この日は、ボクシング初観戦となる友人を連れて行く予定となっており、
早めに集合して朝昼兼用の食事を済ませる。
そこでこれから行われる試合たちの魅力をウザイくらいに説明する。

…大丈夫、それなりの付き合いの相手。
僕のウザさには抗体があるはずだ。
 

オープン30分程前に刈谷あいおいホールの喫煙室へ。
この時間の喫煙室には関係者たちが出入りする。
ここも生観戦の見どころ…、さっきすれ違った人は誰々で…。
あの人にはこんなエピソードがあって…。
 

そうこうするうちに開場時間前…この日のメインイベンターは超人気ボクサーの水野 拓哉(松田)
入口には既に人だかりができている。

ここで、偶然の出会い。
先日、後楽園ホールで言葉を交わしていた女性ファン。

現在タキザワジムでトレーナーを務める滝澤 卓(タキザワ)のファンだった方。
この日は阿部 史也(タキザワ)の応援。
滝澤が育てている選手をわざわざ東京から観戦しに来た。

…ファンにとって選手の系譜は続いていく。
リングを降りた後も、その影を求め、重ね、ずっとその選手を追いかけたりする。
 

一緒にいる初観戦ファンに、こういうドラマの見方もある…と、格好の教材が現れたようだった。
 

そんなこんなで開場時間。
二人でバルコニー(2F通路)へ駆け上がる。

関係者を眺めながら、あの人はどこのジムの会長さんで…現役時代はこんな選手で…
なんて話をひとしきりしていると…。
なんと、ひな壇の上に大声おじさんを発見!!!
 

大声おじさんとは…聖地、後楽園ホールに毎度毎度のように出没し、
大声を張り上げ、周りを巻き込み、全力応援を繰り出す名物おじさんである。
お…大声おじさんが刈谷に!!!!??
驚きと共に嬉しくなる。

大声おじさんの本名は青山 次郎
日本王座に4度、OPBF東洋太平洋王座に1度挑んだ1992年度全日本ミドル級新人王である。

彼の振る舞いをどう捉えるかはそのファン次第だが…
いつもいつも大声を張り上げて応援するそのおじさんを僕は好意的に思っている。
いいじゃないか…声援なんだから。

この日は地元の岡崎に帰省に来ていたようだ。
帰りに写真を撮ってもらおう…と、心に誓う。
 

そうこうするうちに第一試合が始まる空気。
…と、4回戦の選手の入場に…なんと幟旗が…。

この日は試合前に驚きばかり。
 

溝越 斗夢(緑)が…威風堂々の入場。
 
 
 

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