2018/4/30 -名古屋国際会議場-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/4/30 -名古屋国際会議場-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

さてさて、2週間ほど前の三重の興行のレポもまだ追いついていませんが…。
明後日には名古屋国際会議場…超注目の興行が始まってしまう。

元日本ランカーや、世界挑戦経験者まで…
この興行は見に行く!…というファンが多数。
大阪や東京から来るファンも。
 

国内ファン垂涎のカードがセミファイナルに控えるこの興行。
そしてファイナルでは迫力のヘビー級。

説明するまでもなさそうですが、前座からしっかり楽しんでねの思いで見どころ紹介!
 
 

■中日本フライ級新人王準決勝
【ライトフライ級4回戦】
中山 慶伍(駿河) vs 今村 太秋(緑)

・中山 慶伍 4戦2勝(2KO)2敗

混戦のライトフライ級、僕が優勝予想に上げるのは中山。
負けた試合だが、近藤 冬真(蟹江)との試合では左ボディからの右フックでしっかりと抵抗。
前戦の栗原 祐樹(和光)戦では、猛烈な相手の手数の中で、
ドンピシャのカウンターを炸裂させて失神KO勝ち。

4回戦のうちから腹をしっかり叩ける選手は、6回…8回…と生き残っていく可能性が高い。
勝ち続けていく選手ではないようにも感じるが、今後数年かけてしぶとく
その立ち位置をグッと上げて来る可能性も感じる。
まずは今年の新人王、どこまで登るか…楽しみな存在。
 

・今村 太秋 4戦1勝(1KO)3敗

前回の試合では中澤 誠也(本橋)を相手に、
入り際を叩かれ、入っても撃ち終わりを狙われ、雁字搦めになったまま、最後は手が出なくなって終戦。
あまりにも悔しいだろう負け方…でも、こういう試合はボクサーを強くすることがある。
前回から試合期間も空いている…この期間の間の変化に期待したい。
 

この試合の勝者は中日本フライ級新人王決勝で服部 琢磨(市野)と対戦。
デビュー戦では鮮烈なKO勝ち、4/15に行われた中日本フライ級新人王準決勝では
相手を何度もリングに転がしての大差判定。

混戦のライトフライ級…中山と今村のどちらが勝ち上がっても激戦が予想できる。
決戦に挑むのはどちらか…順当予想なら中山かとも思えるが、
今村がこの試合で変身してくる要素はいくつかある。
果たして…。
 

■中日本フェザー級新人王準々決勝
【フェザー級4回戦】
嶋田 光高(緑) vs アシス・ジェイロイ(浜松堀内)

・嶋田 光高 デビュー戦

はっきりとした情報は手に入れられていない未知の選手。
先日同ジムからデビューした溝越 斗夢(緑)は抜群の輝きを放ったが…
果たしてこの選手はどうだろうか。
 

・アシス・ジェイロイ デビュー戦

今年の中日本新人王戦に5人のデビュー戦の選手を送り込んだ浜松堀内。
このご時世、地方のジムから一気に5人のプロボクサーを出すことも凄いが…
現在のところ、トーナメントの脱落者は出ておらず、ジム自体が今年の台風の目になりうる状況。
ジェイロイに関しては選手情報が無く、はっきりとした情報はこの目で確認して来ようと思う。
 

勝者は準決勝で実力者の佐々木 政城(天熊丸木)と激突。
 
 

【53Kg契約4回戦】
中西 楓太(鈴鹿ニイミ) vs 安西 蓮(岡崎)

・中西 楓太 デビュー戦

久々に鈴鹿ニイミジムからプロボクサーが出た。
初見の選手、そのボクシングに期待。
 

・安西 蓮 1戦1敗

デビュー戦では服部 琢磨(市野)に右フック一発で試合を決められてしまっての1RTKO負け。
わずかな時間しか見れなかったが、そこまで押していたのは安西だったようにも思える。
固い立ち上がりから、固さが取れる前に終わってしまったデビュー戦。
仕切り直しの初勝利を目指す。
 

安西は前の試合が早く終わりすぎたため、その力をはっきり確認できていない。
中西は初見…試合のイメージは全くつかないが…。
ここを押さえておけば、来年の新人王がきっと楽しめるはず。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
丁野 拓海(中日) vs 一枡 克美(駿河)

・丁野 拓海 デビュー戦

デビュー戦の為、もちろん初見だが…
ホープというような選手は出せていないものの、特徴的な選手を輩出し続ける中日ジム。
適性に応じてだからなのか、はっきりとしたスタイルが多く、
選手それぞれのボクシングにキャラクターがあり、存在感を放つ選手達が揃っている。
さて…この選手はどうだろうか…楽しみにしているデビュー戦選手の一人。
 

・一枡 克美 デビュー戦

こちらは静岡の駿河ジムよりデビュー。
コンスタントに強い選手を出している駿河ジム。
つい最近、女子の日本ランカーも出している。
この選手がどこまで行ける選手なのか…この選手も楽しみな一人。
 

「デビュー戦から見ている」
その選手が結果を出した時、ファンの自慢のネタになる一つのキーワード。
またデビューから見ている選手が増える…これも現地観戦継続の一つの魅力。
 
 

【スーパーライト級4回戦】
下田 一貴(天熊丸木) vs 川内 寿也(元気)

・下田 一貴(天熊丸木) 1戦1勝(1KO)

デビュー戦では左ストレートのカウンターを一閃し、相手を失神させた下田。
ノーカウントの1RTKO劇は鮮烈の結果だったが…危険な距離に居続けたことにはハラハラした。
負けん気の強さと、あまりにも綺麗に決まった左ストレート。
1分半で終わってしまったデビュー戦なだけに、
まだその力がどれ程かはつかめておらず…この試合の姿を注視したい。
 

・川内 寿也 4戦1敗3分

広島から東京に移って戦う川内、手数に課題のある選手と聞いている。
…が、手数は改善できる課題の一つ…「自信を持つことで一気に強くなる選手」に
同じ課題を抱えていたパターンが何例もある。

試合自体を見たことがない為、なんとも言えない部分はあるが…。
戦績通りとはいかない可能性も充分にあると感じる。
 
 

【52.9kg契約4回戦】
岡崎 駿一(中日) vs 松田 海広(駿河)

・岡崎 駿一 2戦2勝

8月の中日本スーパーフライ級新人王決勝に登場する岡崎が登場。
元々はこの日、同階級の準決勝、堀井 翔平(トコナメ)vs曽根 光輝(浜松堀内)が行われ
岡崎の対戦相手が決定するはずだったのだが、同試合は6/17に延期されている。

至近距離での攻防で、幅の広さを持つこの選手は中日本新人王スーパーフライ級の大本命。
そして三賞候補だとも思っている。
 

・松田 海広(駿河) 3戦2勝(2KO)1敗

昨年の中日本スーパーフライ級新人王トーナメントでは無念の棄権で不戦敗。
過去には昨年の中日本スーパーバンタム級新人王を制し、
現在は注目の6回戦となった干場 悟(タイガー)にも勝利している有望株。
 

今年の新人王注目株と、昨年の新人王の注目株だった選手。
数年後の中日本の勢力図を占う試合だと思っている。
 
 

■中日本スーパーバンタム級新人王準決勝
【スーパーバンタム級4回戦】
英 洸貴(カシミ) vs 溝越 斗夢(緑)

・英 洸貴 2戦2勝(1KO)

U-15を3度制した注目株。
地元石川県ではTVで特集されるほどの注目ホープ。
現在レベルがえげつなく高いと言われる高校ボクシングでインターハイベスト8を記録。
英三兄弟として幼少期から注目を集めた三男坊がプロのリングで実力を試す試合を迎える。
 

・溝越 斗夢 1戦1勝(1KO)

なかなかいい選手がいる…そんな噂を聞いていたデビュー戦。
ノーガードで相手を翻弄し、完璧なカウンターで相手を静めた姿に驚愕した。
「新人王はサクッと獲る」…そんな勝利者インタビューが現実的に思えるほど。
 

今年の中日本新人王トーナメント…組み合わせの決まっているカードでは最大の注目カードがこれだと思う。
こんな初期に二人が交わることに対して、勿体なさを感じつつも…。
果たしてどちらが強いのか…ボクシングに対する純粋な興味をそそる試合。
 
 

 

【ライト級8回戦】
力石 政法(緑) vs 坂 晃典(仲里)

・力石 政法 2戦2勝(1KO)

B級デビューし、A級昇格の資格を手に入れたばかり…。
大砲の左手の使い方がえげつないサウスポー。
デビュー戦では守りに入った相手に拳の怪我も重なっての判定決着だったが…相手は韓国王者。

先日、倉敷では力石と同じく世界を期待される兄の矢吹 正道(緑)が衝撃の敗北。
帰り際の後姿には血が逆流するかのような迫力を携えていた。

「俺は負けない」
兄と同じく勝負の試合…その言葉が真実となるか。
力を証明するには充分過ぎるほどの相手が待っている。
 

・坂 晃典 20戦16勝(13KO)4敗 日本フェザー級4位

中日本のファンにとって説明不要の選手ではないだろうか。
前日本フェザー級王者…不覚をとって陥落したが、その実力は証明済み。
刈谷のリングでベルトを巻いた選手。
林 翔太(畑中)からベルト奪い去ったその強さは目に焼き付いて離れない。

KO率が示す通り、その攻撃力は凄まじく、中嶋 孝文(竹原慎二&畑山隆則)
京口 竜人(大阪帝拳)など、国内期待の選手達を食い破って日本王者にまでなった。

名古屋のスーパーホープを破って、再度の日本王座に挑みたいところ。
坂にとっても安易な再起戦を選ばず、すぐさまの再浮上を目指す試合。
生き残るか…食われるか…リスク承知の強さの証明。
 

カードが組まれた直後から全国的に話題になった超好カード。
この春、中日本のリングで行われる戦いとしては、一番の大決戦とも思える。
 
 

【ヘビー級10回戦】
竹原 虎辰(緑) vs サトリア・アンタセナ(インドネシア)

・竹原 虎辰 28戦14勝(7KO)11敗3分 OPBF東洋太平洋ヘビー級8位/日本ヘビー級1位

1年半ぶりとなった昨年末の試合では、腰の怪我から思うように試合ができず
いかにも鈍い試合となってしまい…限界説さえ聞かれた。
しかしながら若くて元気な相手を抑え込んで、きっちり勝利はモノにした。

怪我の影響はどう出るか…クリアになっているのか。
ベテランが再び登って行く序章となる試合だと感じる。
 

・サトリア・アンタセナ 15戦6勝(2KO)9敗 インドネシアヘビー級1位

4年前にはスーパーミドル級で戦っていた選手。
解る限りでは昨年に3年ぶりに復帰後2連敗しているようだ。
しかし、インドネシアとなると戦績の管理は思わしくなく、
もしかするとその間に幾戦かの試合があった可能性もある。
来日戦績は2戦2敗、いずれもKOで敗れているが…4年ぶりの来日でどう変わっているか。
 

元々は元大相撲力士の大和 藤中(金子)との試合だったが、
対戦相手が変更されてアンタセナとの対戦となっている。

国内ヘビー級では昨年、新たに上田 龍(石神井S)がA級選手となった。
竹原にとっては一度破っている相手だが、再度の対戦もあり得るだろう。
これから日本のヘビー級がどうなっていくか…一翼を担う竹原の動向が大きく影響するはずだ。
この試合で、復活を印象付けて欲しいと感じる。
 
 

 
 

 

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