国内ウェルター級が面白過ぎる(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2017/02/15
さてさて、最近ずっと言い続けているウェルター級の面白さ。
4月には日本王者の有川 稔男(川島)がチャンピオンカーニバルで
ランク1位の坂本 大輔(角海老宝石)とぶつかる。
その川島と因縁の1勝1敗、藤中 周作(金子)がランカーに控えており
3月に強豪ランカーの尹 文鉉(ドリーム)とぶつかる。
先月には、ウェルター級リミットで別府 優樹(久留米櫛間)が
チャールズ・ベラミー(八王子中屋)と引分けた。
別府の連続KO記録はストップしてしまったものの、ベラミーと引分けたことは
“試されていない”という言葉を払しょくしてしまうものに思える。
ベラミーと言えば、現WBC世界スーパーウェルター級王者の
ジャメール・チャーロ(米)と拳を合わせた男。
日本をホームリングにしながら、母国であり敵地の米国へ乗り込み
チャンスを探ったうえでチャーロに辿り着いた。
その試合で敗れてしまい、世界戦線には届かなかったものの…
世界の頂をのぞき見た男である。
デビュー以来の15連続KO勝利。
それは日本ボクシング界の聖域でもある。
浜田 剛史(帝拳)が記録を打ち立てて以降、この記録に手をかけた男たちはみな、
15戦目で強敵との戦いを強いられた。
マッチメイクに恵まれての記録達成は許されないのである。
記録まであと1と迫った別府もまた、チャールズ・ベラミーという強者と拳を交えることに…。
試すなら試すべき相手と試合を…ベラミーは格が違い過ぎる…
僕はそんなふうに思っていた。
それが…まさかの引分け。
ベラミーが勝っていた、別府が勝っていた…ファンの意見も割れる試合。
互角の8Rを繰り広げた…僕が思っていた以上に、別府は強かった。
二人の再戦に絡んで欲しいのはもちろん藤中。
ハードパンチャー三つ巴…そして、チャンピオンカーニバルで有川が生き残るのならば…。
日本ランカーたちが繰り広げる国内戦線。
そして、君臨する日本王者…。
世界中から才能が集まるラスベガスと比較すれば
小さな島国の中での争いはレベルが違うように思えるかもしれない。
…しかし、それと面白い面白くないは別の話。
充分過ぎる程に楽しめる国内戦線。
その舞台は、聖地後楽園ホール。
こんな面白い戦いを手軽に生で楽しめる…
贅沢過ぎる話である。
ウェルター級の今を見逃す手はない。
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