女子ボクシングも面白い(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2018/01/09
僕は女子ボクシングを知らない。
知りたい…が、男子だけで手いっぱいだ。
ボクシングマニアと言ってもそれぞれ得意分野がある。
外国語が堪能で、海外情報を素早くキャッチするマニア…
WOWOWに貼りついて世界の大スターたちを見まくるマニア…
日本人世界王者について深く知るマニアもいれば、
ボクシング史について深いマニアもいる。
アマチュアもあれば、欧州、南米、アジア…後楽園ホールに地方ボクシング。
とにかく広く、そして深い。
僕は一時期、ヘスス・ロハス(ベネズエラ)にハマったが、
彼を追いかけるのにトータル2年は費やしていると思う。
何度も繰り返し映像を漁り、資料をかき集め…。
たった一人のボクサーが好き…なだけでも漁り始めると物凄いことになってしまう。
全てを知れるハズがない。
だから僕は、ほとんどの分野で広く浅くだ。
中日本のボクシングについてはそれなりに話せるが…
通い続けているマニアもいるし、もっともっと見ている連中は沢山いる。
ネットでヤイヤイ言ったところで、ネットの世界に出てこないマニアの方が多いんじゃないだろうか。
本当はもっともっと知りたい。
見れる試合はすべて見たい。
見れば絶対面白い。
南米のノーランカーとかまで映像でチェックしたい。
でも、人生の時間は有限で、ギリギリまで使っても、やはり追いつかない…
そんなこんなで女子ボクシングもおざなりにしてきた。
女子まで見てしまったら過労死してしまうんじゃないか…なんて危機感とともに。
それが…ある一人の選手に出会ってしまった。
近藤 佐知子(駿河)
デビュー戦で、塩見 寿奈(トコナメ)との接戦を落とし、11月の岐阜で
児玉 このみ(岐阜ヨコゼキ)との接戦をモノにした。
判定が読み上げられた近藤は…飛び上がって大喜び。
男子では見ないリアクションがとても新鮮だった。
内容に満足していないとか…もっと頑張りますとか…ストイックで無骨ではない。
ただ、目の前の勝利に飛び上がって喜ぶ姿が、まっすぐに見えて…。
一緒に喜んでしまいそうになるその姿は、爽快だった。
これが…女子の魅力なのかもしれない。
女子ボクシングに熱を上げるマニアの気持ちが少しは解った気がする。
あれを見てしまったら、また近藤が勝つ姿を見たいと思ってしまう。
まっすぐに気持ちを表現する女子ボクサーの姿をまた見たいと思ってしまう。
女子ボクシングの人気は低いようだ。
いろんな改革を試みようとしている。
でも…本当に必要か…?なんて思った。
まだ浸透していないだけであって、面白みや魅力は確かにそこにある。
浸透させる努力は必要だけれど、積み重ねる時間によって解決されることも沢山ある。
女子ボクシングの問題点も何も知らないけれど、変革をする場合
変えるべきものと、変えないほうがいいものがあるのは常だ。
どうか、今ある魅力をそのままに、今後も発展していって欲しい。
僕は近藤が勝つ姿を何度でも見たい。
あの一試合だけで、僕の価値観は塗り替えられた。
女子ボクシングは面白い。
11月のあの試合以降、僕は確信を持って言える。
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