2026/6/7 -岐阜・じゅうろくぷらざ- 第1試合~第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/6/7 -岐阜・じゅうろくぷらざ- 第1試合~第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【ライト級4回戦】
加藤 蓮(岐阜ヨコゼキ) vs ○ 浦野 一希(浜松堀内)
4R判定 0-3(36-40、36-40、36-40)

この日のせきちゃん的ベストバウト。
今年も岐阜は第1試合から熱かった。
お互いにがむしゃらに…まさに激突した試合。

全身で押し合い、猛烈に撃ち合い、効かせ合い…そして最後まで走り切ったファイト。
両者とも鍛えてきたものをしっかりとリングで披露した。

マイジャッジは40-36で浦野

よりコンパクトにヒットを積み重ねた浦野にポイントが流れた。
勝った浦野は初勝利に勝利者インタビューで涙。
「何物にも代えがたい」と言う人もいるプロでの1勝。
必死に手を出し、相手のパンチに耐え、見事勝ち取った。

試合が激闘となったのは、敗者の加藤あってのもの。
勝利には届かずも、観客を沸かせるプロの戦いを演じた。
あとはこの日、浦野が味わった勝利の味を得るだけ。
多くの選手が数戦でやめていく世界…
これだけの戦いを演じられるのも一握りの選手しかいない。

加藤 蓮 2戦2敗
浦野 一希 3戦1勝2敗

 

【スーパーフェザー級4回戦】
知賀 竜一(緑) ○ vs 青柳 冴亮(浜松堀内)
4R判定 3-0(39-37、39-37、40-36)

自分から入っていく青柳に対し、知賀は入り際を叩く。
痛烈にカウンターを浴びながらも、止まらない青柳。
知賀が綺麗に外すシーンも多く、青柳の拳が空を切る場面が目立つ。
2Rには立て続けにカウンターを浴びた結果か、なかなか手が出ない時間帯も。

しかし、もらいながら行く…そんな形で徐々に徐々に青柳の拳が捉え始める。
知賀は知賀で、丁寧にジャブを突き青柳の顔面を捉えていく。
後半に進むにつれ青柳の手が増えていく中、
知賀は全体的な手数は落としても継続してジャブを突く。
持ち前のカウンターセンスで痛烈に襲うが、それでも出ていった青柳。


マイジャッジは39-37で青柳。

公式ジャッジは知賀についたが、どう見るかで分かれる試合だったように思えた。
大きなヒットでは青柳、前に出続けたのも青柳…。
しかし、出てくる青柳のパンチの多くを外し、ジャブを突き、
時折痛烈なカウンターで印象的なヒットを奪う。
丁寧な戦いぶりで知賀がポイントをさらった。

自分から行く青柳。
カウンターセンスあふれる巧みな知賀。
両者が持ち味をしっかりと披露した試合だった。

知賀 竜一 5戦2勝(1KO)2敗1分
青柳 冴亮 4戦1勝3敗

 

【スーパーライト級4回戦】
宮部 泰成(岐阜ヨコゼキ) ○ vs 多那賀 健太(天熊丸木)
1RTKO

ファーストコンタクトは多那賀のジャブ。
痛烈に刺さったが、そこから宮部が一気に仕掛けていく。
いきなりの猛ラッシュで押しつぶすようにダウン。
立ち上がった多那賀だったが、宮部が攻めたてて
2度目のダウンを奪うとレフリーがストップ。

TKOタイムは1R 38秒。

いきなりの猛ラッシュは相手を混乱させ、
建て直す時間も与えぬままに試合を決定づけた。
猛烈に攻め立てる中、仕留めきれなければガス欠のリスクもある。
自信と度胸のなせるKO劇だったように思えた。

多那賀に関しては、ほとんど何もできないままに終えてしまったデビュー戦。
この試合をスタートとして、どんなドラマを描いていくか。
「何もできなかったデビュー戦」が伏線になるようなドラマを期待したい。
この試合があったからこそ、そのドラマが深みを増す。
そんな未来を楽しみにしている。

宮部 泰成 1戦1勝(1KO)
多那賀 健太 1戦1敗

 

【スーパーバンタム級4回戦】
森 聖愛(中日) vs ○ 伊藤 将人(トコナメ)
1RTKO

距離を維持しながら、入り込んではコンパクトな
コンビネーションを痛烈に浴びせてその場を去る。
伊藤が自由自在とも見える戦いぶりで強打を重ねていく。
時折返して捉える森だが、そんな場面も伊藤は意に介さず。
ダメージブローを積み重ね、最後は右ストレート。
耐えてきた森が崩れ落ちるとレフリーは試合をストップ。

TKOタイムは1R 2分33秒

まさに圧倒的な強さを見せた伊藤。
パターンも豊富、スピードもあり、距離感も優れている。
来年の新人王にエントリーすると宣言したが、
間違いなく注目選手の1人となりそうだ。
これで19歳…どこまで登るか、楽しみな逸材が現れた。

森が力不足だったかと言えばそうではないように思う。
スピードもあり、一つ一つのパンチの形も綺麗。
そして、どれだけダメージブローを浴びても耐えながら向かい合った。
ただ、デビュー戦で当たるには強すぎる相手に出会ったことが敗因とも思える。
まだまだキャリアはスタートしたばかり。
仕切りなおし、その道のりの中で、
いつかは伊藤を上回るような強さを手に入れてほしいと思えた。

森 聖愛 1戦1敗
伊藤 将人 1戦1勝(1KO)

 

【ライトフライ級4回戦】
奥田 廉(岐阜ヨコゼキ) vs ○ 高橋 昭麿(ARITOMI)
4R判定 0-3(36-40、36-40、37-39)

サウスポーに構えた高橋がやりづらさを演出。
足を使いながら、危険な右オーバーを振り抜いて戦う奥田。
至近距離の戦いでは、何度も高橋の顔面を跳ね上げるが、
高橋はその強打を受けながらでも痛烈に返す。
奥田も踏み込む場面で高橋に捉えらえるが、それでも臆せず踏み込み続ける。

被弾した後にもしっかり返す高橋の見栄えが勝るか。
終盤には奥田が押し込むかと思えたが、高橋はスイッチを繰り返して幻惑。
思うようにさせない戦いぶりで判定をさらった。

マイジャッジは39-37で高橋。

距離を掴めないままに終わった奥田の2戦目。
はぐらかされ続けたようにも思えた。
ただそんな中でもフルスイングの右オーバーを浴びせる場面を作り、
試合自体はスイングラウンドの多い接戦となったように思う。
初勝利まであと一歩…その味を知ってほしいと思える戦いぶりだった。

見栄えのいいタイミングで拳を叩きこみ、スイッチを駆使し噛み合わせず。
5つの勝てなかった試合を踏みながら、試合巧者へとスタイルを昇華した。
パンチ力やスピード…秀でたものは特に感じない。
そのうえでどう勝つか…ようやくようやく高橋がその手に勝利を掴んだ。
己を知る強さ…それは大きな大きな武器になる。
このスタイルを確立して勝ち進む姿に期待したい。

奥田 廉 2戦2敗
高橋 昭麿 6戦1勝4敗1分

 

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