2026/3/22 -愛知・刈谷あいおいホール- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
■2026年度中日本スーパーフェザー級新人王準々決勝
【スーパーフェザー級4回戦】
ゴメス・ヒデキ(とよはし) vs 小林 駿斗(天熊丸木)
猛烈に攻め込むゴメスに対し、下がらず応戦する小林。
次々に強打を繰り出すゴメスに、力を込めて返す小林だが、ゴメスは止まらず。
様々な角度から強打を続けざまに繰り出していくゴメス。
返そうとする小林を飲み込んでいくように3度倒してのTKO劇となった。
TKOタイムは1R 2分49秒
最後は痛烈な右アッパーだった。
嵐のように襲い来る強打に真っ向から立ち向かった小林。
ダウンを重ねる中、立ち上がり続けてのTKO負け。
ここからどう変貌していくか…勇敢さは見せた。
あとはボクシングの力を伸ばしていくのみ。
3分満たずに終わったデビュー戦。
ここからの物語を楽しみにしていたい。
全試合KO勝利が目標とぶち上げたゴメス。
昨年全日本新人王戦まで勝ち上がった島田 ネン(とよはし)に続く
とよはしのブラジリアン戦士。
痛快なKOデビューで、倒し屋の片鱗を見せつけた。
勝利したゴメスは6/7、岐阜で行われる中日本新人王準決勝への出場が決定した。
ゴメス・ヒデキ 1戦1勝(1KO)
小林 駿斗 1戦1敗
【女子ミニマム級4回戦】
田戸 心乃(トコナメ) vs 神成 咲良(北海道畠山)
足を使った初勝利から一転、この日の田戸はどっしりと構え
一発一発を力強く撃ち込んでいく。
足を動かし、ジャブを突き刺した神成。
もらった場面ではしっかりと距離をとり、流れを切り、撃ち合う場面でもしっかり頭を振った。
お互いのパンチが交錯する場面では鋭く右を刺して先にヒットを奪う。
マイジャッジは39-37神成。
公式ジャッジは40-36が3名のフルマークで神成が勝利。
前半はきわどかったものの、後半には神成が近い距離でも位置を細かく変え、
パンチをまっすぐ突き刺して先手で勝っていったように見えた。
田戸は手数で頑張るボクシングから足を使うボクシングへ。
今回は力強く撃ち込むボクシングへ…ミットの音も明らかに変わっていた。
積み上がってはいる。どんどん広がる幅。
たどり着く先はカメレオン女優『ケイト・ブランシェット』のようにも思える。
目先の勝敗に焦らなくてもいい。
経験値とともにどんどん強くなっていく。
期待感は充分だ。
そして、神成はこれでB級昇格。
デビュー戦、初勝利、B級昇格の勝利。
いつも節目を中日本で飾っている神成。
もう我々にとってなくてはならない存在とも思える。
全国各地を飛び回る北海道の選手たち。
次の神成の試合がどこで行われるかは定かではないが…。
どこであれ大きく飛躍してほしい。
中日本を見続けてきた人間は神成がリングで描く物語を知っている。
田戸 心乃 4戦1勝2敗1分
神成 咲良 7戦3勝4敗
【スーパーバンタム級4回戦】
鈴木 蒼平(とよはし) vs 芳崎 光祐(グリーンツダ)
もらいながらも前に進んでいく鈴木に対し、
芳崎が下がりながらも鋭くジャブ、ストレートを突き刺す。
ロープに詰めたところで鈴木が捉える場面も見せるが、押し込み切れぬまま芳崎は脱出。
撃ち合う場面では、芳崎が小さな軌道でねじ込むフックが鈴木のアゴをえぐる。
1R終了時点、ヒッティングカットを負っていたのは芳崎の方。
2Rに入るとより圧力を強め、グイグイと攻め込んでいく。
相変わらずヒットの数は芳崎が多いが構わず攻め込む鈴木。
ポイント度外視で相手の傷を狙っているか…と思えた矢先、逆に鈴木がカット。
流血は圧倒的に鈴木の方が多い、ドクターチェックは続行。
自分の傷が開く前に…より好戦的になったように見えた鈴木。
しかし、鈴木のアタックは叶わず、さらに開いた傷にレフリーは試合をストップ。
芳崎のTKO勝利が宣告された。
TKOタイムは2R 1分54秒
今年の中日本新人王戦にエントリーし、8/2の決勝から登場予定。
2年連続の中日本新人王が期待される鈴木だが、その前に試練の試合を踏んだ。
相手のジャブが生きた試合の中で勝ち筋に向かって
真っすぐに走った試合だったようにも思う。
この試合が鈴木の全日本新人王獲りの伏線となってくれることに期待したい。
加藤 駿希(松田)にも勝利を挙げた実力者、芳崎がB級昇格の勝利。
2つの負けはついているが映像で確認していた通り、強い選手だった。
勝負の世界、絶対とは言えないが時間の問題でA級にも勝ち上がるだろう逸材。
彼の節目の試合を刈谷のリングで見れたことを喜びたい。
そして、この相手に鈴木が挑んでいったことを誇りに思いたい。
鈴木 蒼平 7戦2勝(1KO)3敗2分
芳崎 光祐 6戦4勝(1KO)2敗
【ライトフライ級4回戦】
倉坪 惇希(HEIWA) vs 安井 新空(松田)
細かく前後に距離を調整しながらワンツーを突き刺す安井。
序盤こそ攻め込んだ倉坪だったが、いつものようなガムシャラな攻め込み方はせず。
踏み込むタイミングを測りながらの戦い。
時折撃ち終わりを捉える倉坪だが、安井は後続打を許さず。
2Rには右フックで下がった倉坪をロープに詰めてラッシュを浴びせる場面も。
試合が進むにつれ好戦的に出る倉坪だったが、
下がりながらも、しっかり出入りしながら安井が捉える場面がより増える。
そのまま安井が走り切って試合終了。
マイジャッジは40-36で安井。
公式ジャッジは40-36が2名、39-37が1名の3-0で安井勝利。
距離と足、ジャブとストレート。
丁寧に丁寧に…安井のボクシングがこれまでとは比べ物にならないくらいに綺麗になった。
3戦目にしてようやくの初勝利となった安井だったが、急激にボクシングが整った姿には、
デビュー4連敗からランキング奪取を叶えた矢島 大樹(松田)の姿が重なった。
もしかすると…そんな期待もいただかせてくれた戦いぶり。
今後の戦いを楽しみにしていきたい。
そして、倉坪はこれまでの手数ボクシングからの変化を感じさせた。
前回のKO負けを踏まえてのことだろうか。
変えようとしたとて、一長一短でそれが為せるものでもない。
現在はその過程…繰り返して強くなっていくもの。
この選手もきっと強くなる。
そのときを楽しみにしている。
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