2024/12/21 -静岡・ツインメッセ静岡- 第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/12/21 -静岡・ツインメッセ静岡- 第5試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【53Kg契約8回戦】
森脇 龍星(KWORLD3) vs サルバドール・フアレス(メキシコ)

ジャブの差し合いで始まった試合、フアレスが入ってきたところに
森脇が右ストレートを突き刺して先制。
小気味よくジャブを叩きながら、入ってくるところを強打で捉える森脇。
ラウンド終了間際には森脇が自分から踏み込んで、ヒットを奪う。


変わらず、フアレスが入ってくるところに強打を合わせる森脇だが、
フアレスはもらいながらもボディを襲う。
ラウンド終盤、お互いのパンチが交錯する場面では
フアレスが左フックでボディから顔面へと捉える。


3R、森脇の方から前に出るが形は変わらず。
ジャブとカウンターで対峙し、強烈にヒットを奪う。
ラウンド中盤、大きく振るうフックで森脇を捉えたフアレス。
潜り込むと乱暴に拳を叩きつける。
ラウンド終了間際、森脇はボディから顔面へストレートを伸ばし、
フアレスの顔面を跳ね上げる。、


4R、ジャブで刺していく森脇に、ボディを叩くフアレス。
飛び込んだところにアッパーを浴びてもビクともせず。
このラウンド終了直前には、ロープ際でワンツーを叩きつけたフアレス。
森脇はクリンチで落ち着いて後続打をカット。


5R、圧を強め、強烈にカウンターを浴びてもそのまま入って
ラフな連打でボディを削るフアレス。
ダウンに至りそうなカウンターが一発突き刺さっても
そのまま潜った先で、ボディ数発のヒットを奪う。

6R、カウンターを全く恐れずに飛び込んでくフアレス。
踏み込む回数を増やした分、強烈な被弾もある中、
潜り込んでの連打でそれを帳消しにしていく。


7Rに入ると大きく足を使う森脇。
ジャブを突き刺しながら、フアレスを遠ざけるが、
コーナーに詰まった場面では思い切りのいい連打でボディを削る。
ラウンド終盤にはまたフアレスが潜り込む頻度が増え。
下から上につなげるフアレスのパンチ、森脇が飛ばすカウンター、
お互いに顔面をとらえる場面も増える。


ラストラウンドはがむしゃらに出てくるフアレス。
カウンター一発強烈に入れても、潜ってボディを連打するフアレスに
ヒット数、手数で圧倒的に上回られる。
出せないのか、出さないのか、森脇のジャブが減り、
その分フアレスが距離を詰める頻度も増える。

終盤、フアレスの連打の直後、バランスを崩した森脇にダウンの宣告。
再開後も、フアレスは残り時間いっぱい責め続けて試合終了のゴング。


マイジャッジ 76-75 フアレス

公式ジャッジ

77-74 フアレス
77-74 森脇
76-75 フアレス

2-1:勝者 フアレス


ジャブとカウンター、頭を跳ね上げる数では森脇が上回っていた。
ただし、入った先でフアレスは強烈なボディの数を稼いでいた。
割れるのも納得の試合展開。

そして、最終ラウンドの不運なダウンが勝敗を左右した。
直前連打を被弾していたが、ダウンシーンではヒットはなく、
前にバランスを崩した森脇が、手を突いた格好。
その場での抗議もなく、判定は訂正されなかった。

かつてはビジョンに映し出された内容を元に訂正が入ったこともある。
それが為されなかったことは選手にとって不運だと感じる。

わずか3戦目で、30戦以上の選手と拮抗した試合をした。
その事実は残ったものの、森脇には初の敗戦がついた。

抜群のタフネスで、普通ならKOに至りそうなカウンターにびくともしなかったフアレス。
突進を止めきれたか、捌ききれたかと言えばNOだと言える。
登り詰めた後より、今の負けの方がまだ軽い。

シビアに戦い続ければ、負けはついて回るもの。
最終的に強くなるための負けであればいい。
将来を期待させるホープについた初黒星。

負けに負けるな、負けてからがボクシングです。


森脇 龍星 3戦2勝(2KO)1敗
サルバドール・フアレス 31戦20勝(4KO)9敗2分

 

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