2019/08/24 -愛知・武田テバオーシャンアリーナ- 予備カード(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/08/24 -愛知・武田テバオーシャンアリーナ- 予備カード(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 

メインの世界タイトルマッチが終了し、観客の多くが会場を去る。
この日の主役、田中 恒成(田中)の逆転KO劇に、会場は満足感とフィナーレ感でいっぱいだ。

しかし…マニアたちはしっかりと席に残って予備に用意されたカードを待っている。
米本土に乗り込んで戦うことも多い強豪選手…セルバニアをここで見逃せば、
次にセルバニアを見れる機会はいつになるか解らない。

日本で唯一、日本で唯一、井上 尚弥(大橋)のスパーリングパートナーが務まるとも言われる男。
外国籍で、日本のジムに所属して戦うボクサーを「輸入ボクサー」と呼称するが、
いささか言葉が違うようにも感じる。
中日本の助っ人外国人ボクサーとでも言うべきか…。
北陸に拠点を置く超強豪が久々に中日本のリングに立つ。
 
 

【57.6kg契約8回戦】
ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ) vs エリック・デストロイヤー(インドネシア)
 

WBOアジア太平洋フェザー級13位/日本フェザー級6位
ゼネシス・カシミ・セルバニア 34戦32勝(15KO)2敗

エリック・デストロイヤー 19戦12勝(3KO)6敗1分
 
 

1R、プレッシャーをかけロープに詰めていき、左を振り抜くセルバニア。
デストロイヤーは体ごと躱すも、なかなか手を出せない中、
何度もロープに詰まるうち、強烈な被弾…。

中盤、詰めたセルバニアが撃ち込んだコンビネーションの中の左ボディでダウン。
立ち上がったデストロイヤーだが…コーナーに詰められてコンビネーションを浴びる中
なんとかロープ伝いにエスケープするも、追いかけたセルバニアが左ボディを浴びせると
2度目のダウン…ここで試合がストップ。
 

TKOタイムは1R 2分7秒
 

被弾もなく、圧倒的な強さを見せつけたセルバニア。
実力は誰もが認めるところだが、世界初挑戦に失敗後、
WBC米大陸スーパーバンタム級王座決定戦で敗北して世界ランキングも失っている。

どちらも米本土での敗北…この先、どんな道のりが待っているのか。
世界戦線を再浮上する実力は充分にあるだけに、今後また登りゆく道のりに期待したい。
できることなら…また中日本のリングでその戦いぶりを見たいと感じる。
 

全てのカードが終わり、観戦していた仲間たちと一緒に会場を出る。
あおなみ線に揺れながら名駅まで出て、うまい酒を飲む。
田中を心の底から応援しているファンの、嬉しくてたまらなそうな顔が酒の旨さを増してくれる。
 

この日で夏の連続観戦が終了。
その余韻に浸る帰り道。
 

溝越 斗夢(緑)が驚きの快勝劇を見せた刈谷からスタート。

東京では、東 健史(ARITOMI)がコンディション不良の中、
自分の歩いてきた道のりをそのままリングで表現するように、
相手のとの力の差を、少しずつ…少しずつ埋める試合を見せた。

さらに翌日、新時代のスター候補とも思える富岡 浩介(REBOOT)のデビュー戦に立ち会い
その魔法のようなボクシングに魅了され、さらに齊藤 裕太(花形)
胸の熱くなるラストマッチも見れた。

翌週は、刈谷の中日本新人王決定戦で、今年の全日本新人王に挑む選手たちの旅立ちの試合に熱狂。

また翌週、今度は尼崎で竹嶋 海刀(勝輝)が魅力的で強いボクサーであることを再確認。
刈谷のリングで僕を魅了した、井上 夕雅(尼崎亀谷)の相も変わらぬカリスマぶりに触れる。

その夜には大阪に戻って山中 竜也(真正)が引退後に開いたおにぎり屋、
「おにぎり竜」で朝方まで、二人の元世界王者とボクシングの話に没頭した。

翌日には神戸で、23歳という若さで30代中盤くらいの見てくれと技巧を持つ見村 徹弥(千里馬神戸)
ベテランの味と、ズタボロにされながら最後にまくる徳山 洋輝(千里馬神戸)の徳山劇場を堪能。

翌週は大阪で佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)が日本上位ランカーに完敗…。
壁の高さと勝負の厳しさを痛感し、佐伯のここからのドラマを信じる思いを強くした。

そして最後がこの日。
デビューから見て来た畑中 建人(畑中)が魅せた強さに震え
田中 恒成(田中)の偉大さに胸を熱くした。
 

神戸の会場で出くわした芝田 もーと(フォーラムS)
どんなボクサーよりも会いたかったはずの芝田が隣にいて…。
物凄く緊張して会話もままならず…顔を直視することもできず…。
初恋男子のような甘酸っぱささえ感じてしまいそうな思い出も。
 

楽しすぎた夏の連続観戦。
遠征と観戦記で疲れ果てた2019年の夏は、忘れられない夏になった。
 
 

これで一旦、これ程頻繁なボクシング観戦は一時休息…と思いきや、
翌月には中日本・西部日本新人王対抗戦が控えている。

ヘトヘトに疲れ果てたと思いきや、終われば終わったで、次が楽しみで仕方ない。
さぁ…また、次のカードにワクワクしよう。
興奮で眠れぬ夜が続いていく…。
 
 

 

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