2016/11/27 刈谷あいおいホール(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
ボクシングファンにとって注目の一戦が開催される。
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ) vs ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)
この近辺の階級では頂上決戦とも思える戦い。
また、対戦相手に名乗りを上げる選手の少ないロマチェンコ。
彼の試合というだけで、その注目度はかなり高い。
そんなボクシングファンが涎を垂らしそうな日。
かつての日本人世界王者がデビュー戦を飾った日でもある。
高校3年生、のちの第13代WBC世界スーパーバンタム級王者 畑中 清詞(松田)が
ハレルヤ 山内(藤井)を1RKOに破ってプロのリングに現れたのである。
それから32年の今日。
同じ日に高校3年生の畑中 建人(畑中)がデビューを飾る。
インターハイ3位の実績を携えた畑中 清詞の息子である。
…と、ここでいつもの注釈。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
——–
妻の嫌味を尻目に、子育てを押しつけつつ、バタバタと家を飛び出し会場に向かう。
イクメンとは程遠い所業だが、僕は決して悪くない。
僕を夢中にさせるリング上の選手が悪いのだ。
4回戦の好カードを組みまくった松田ジムが悪いのだ。
肩下げのカバンに自作の資料を詰め込み、自己主張の強いTシャツの上に黒いジャンパーを着る。
大学ノートとボールペンでメモの準備も完璧。
ニワカファン…出撃!
刈谷あいおいホールは直線距離ではそれほど離れていないが、
うちからは大きく迂回する道しかなく、車で行くなら1時間半は見た方がいい。
車の混雑具合にも影響される為、電車で行きたいのが本音だが、
最近は、会場で偶然出会った知り合いを車に乗せて夕飯…なんてパターンもあり、
そんな偶然に期待して車で向かっていたりする。
到着すると、いつも駐車する刈谷あいおいホール脇の立体駐車場が混雑している。
いつもなら2階か3階に余裕で駐車できるのに、4階まで上がらされた。
試合開始時間30分前の11:30である…時間を間違えたかと思い、資料を見直す。
…間違いない、12:00開始だ。
入口にはいつも以上の人だかり。
当日券が間に合うか少し不安になったが、問題なく購入できてほっとする。
ロビーではいつもの松田スーパーファイトと同じく
引退して久しい第36代/第38代OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者 大橋 弘政(HEIWA)が飲食を販売。
チャンピオン…普通のおっちゃんである。
今年の大晦日には彼に引導を渡した小國 以載(角海老宝石)が世界に挑む。
彼を倒した下田 昭文(帝拳)は世界王者にまで成り上がった。
そんな相手と国内のトップ戦線で激戦を積み重ねた名古屋のヒーローである…が…
普通のおっちゃんである。
とっても気さくな雰囲気を漂わせているが、
ロリー 松下(カシミ)から逆転のKO勝利で東洋太平洋のベルトを奪い去った猛者なのである。
引退して4年半…普通のおっちゃんである。
(面識とか一切ないのでかなり失礼かと思うけれども…
飲食の販売スペースもファンの楽しみの一つと思ってもらえれば…)
会場に入ってみると…。
既に自由席がほぼほぼ埋まっている。
「空いてる席は自分のモノ」…なんていう後楽園ルールが通用しない状態。
いつもの刈谷あいおいホールじゃない…。
大弾幕はセミファイナルでデビューする畑中 健人のモノばかり。
今日のメインは日本ランカー、中京のホープ 水野 拓哉(松田)なハズである。
水野は水野で名古屋の人気ボクサー。
今日はインドネシア王者との戦いに挑む。
名古屋が産んだ元世界王者、畑中会長の”カオ”か…
畑中 健人自身への期待値か…
TV局のカメラも散見される。
まわりを見回すが、知った顔はいない。
久々の単独観戦。
初めて訪れる地方の会場のような気分。
絶好の観戦ポイントである青コーナー側の2F通路も埋まっている。
観客席最後方の手すりによりかかり、完全立ち見で観戦開始。
…タフな一日になりそうだ。
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