2026/7/12 -大阪・堺市産業振興センター- 第4試合、第5試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/7/12 -大阪・堺市産業振興センター- 第4試合、第5試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【フライ級8回戦】
宮地 龍喜(ミツキ) vs 長谷川 優太(熊谷コサカ)

俊敏に出入りする長谷川に対し
どっしりとかまえながらジャブで迎え撃つ宮地。
ハンドスピードでは長谷川と互角以上に渡り合い、ジャブではっきりと刺し勝つ宮地。

長谷川は踏み込んで撃ち合っては離れるといったスリリングな展開へ。
お互いしっかりと反応しながらも、しっかりと強打で捉え合う。
紙一重の攻防が続く中、長谷川のショートフックが宮地の顔面にのめり込む。

一瞬の出来事、前のめりに倒れた宮地。
定まらない足元にレフリーは続行を許さず。

TKOタイムは3R 2分41秒

マイジャッジでは宮地が2Pリードの3R目。
どちらも譲らぬ攻防の中の一瞬だった。
まさに一瞬の奪い合い…A級の実力者同士の戦い。
ボクシングそのものの凄みを感じさせてくれる試合だった。

A級初戦で苦い結果となった宮地だが、その瞬間までの戦いぶりは見事。
前後に動く長谷川に対し、距離をかく乱されることなく、
落ち着いてジャブを突いていった。
前半で終わってしまった試合だったが、
そのわずかな時間でA級で戦っていける力は見せたようにも思う。

そして、劇的なKO劇でA級初勝利となった長谷川。
2度の敗戦を踏んで、A級の壁を越えた。
この先、ランキングを目指す戦いも待っているように思える。

A級初戦でつかめなかったランキング。
再アタックがいつになるか…その時を楽しみに待ちたいと思う。

宮地 龍喜 12戦6勝(2KO)6敗
長谷川 優太 13戦7勝(5KO)5敗1分

 

【51.5㎏契約8回戦】
井上 夕雅(真正) vs 岩﨑 圭祐(オール)

ジリジリとプレスをかける井上。
少しずつ下がり、距離を維持しながら鋭く返していく岩﨑。
手は岩崎の方が返っているか…井上は一撃一撃強烈に捉える。

丁寧にジャブを突く岩崎、踏み込んでは離れ、
井上が右ストレートで痛烈に捉えても臆することなく丁寧に戦う。

3Rに入り手数を増す岩崎、井上が捉える場面も増える。
プレスと強打で攻めて来る井上を、手数の物量で押し返す岩崎。
その手数も、鋭く刺すジャブから、力のこもったもの。

お互いにスタンスは変わらぬまま試合が進行。
6R頃には岩﨑の足が止まる場面も…。
両者が右強打をぶつけ合う場面も。

終盤に入ると、岩﨑が大きく動き始め、出入りしながら大量のジャブを突き刺す。
井上はもらいながらも強打を撃ち返していく。
スパートをかけ、岩﨑が展開を変えさせない。

最終ラウンド後半は岩﨑が撃ち合いに行き、鋭さあるコンビネーションで襲い掛かる。
ラストチャンスに井上も強打を返し、撃ち合いになるが、岩﨑が回転で上回っていく。
岩﨑がはっきりと力を誇示して試合終了のゴング。

マイジャッジは78-74で岩﨑。
公式ジャッジも78-74、77-75、77-75の3-0で岩﨑。

徹底して出入りし、ジャブを突き刺し続けた岩﨑。
出入りを繰り返しながら、力のこもったコンビネーションを叩きつけた。
プレスをかけ続ける井上の強打がカウンターで刺さってもその戦いぶりは変わらず。

井上もまた、その戦いを変えることなく。
流れを変える一撃があれば、一気に展開は変わったかもしれない。
その一撃を撃たせることなく、岩﨑が最後まで戦い切った。

大局で見れば、同じ展開が続いていった試合。
両者とも自らが選んだ戦いぶりを最初から最後までつらぬいたようにも見えた。
期待値の高かった試合、期待通りの面白い試合になった。
両者の男らしさを感じる試合。

勝者の岩﨑はランキング奪取を確実とし、今後の戦いへの期待値を大きく膨らませた。
既にタイトル戦を3度経験している強豪ランカー井上は、ノーランカーに敗戦。
ただ、これを落ち目とは思いたくない。
勇敢なノーランカーの挑戦を受けて立った結果。
存在自体がこの近辺の階級に面白さをもたらす選手。
再浮上に期待したい。

井上 夕雅 25戦17勝(4KO)7敗1分
岩﨑 圭祐 21戦11勝(4KO)7敗3分

 

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