2021/11/28 -愛知・刈谷あいおいホール- 第6試合、第7試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【58kg契約6回戦】
三輪 珠輝(名古屋大橋) vs 中村 龍明(市野)
三輪 珠輝 14戦6勝(1KO)7敗1分
中村 龍明 7戦3勝(1KO)2敗2分
4回戦時代に引分けた二人が、出世争いでもB級初勝利を目指す同等の位置にいる。
ここで再激突し、このライバル関係に決着をつける試合。
互角の前半から、後半勝負となった試合、一気に駆け抜けた三輪がこの試合を制した。
二人の間には倍のキャリア差があるが、その中でも三輪のキャリアには
記憶にはっきりと残るような猛烈な撃ち合いや、完膚なきまでのKO負け、選手生命の危機など
他の選手の14戦と比べても、色濃いものが多くあるように感じる。
三輪 珠輝と中村 龍明…試合結果が出た以上、この二人のライバル関係は三輪に軍配が上がった。
しかし…このまま終わるのは惜しいと感じる。
両者とも、A級戦線を戦っていける実力者…。
だからこそ、またこの先、二人が交わってくれることを期待したい。
その為には、負けた側の中村が、それにふさわしい結果を出すことが必要だとも感じる。
二人の間にあるものが、経験の差であるならば、それを踏めば辿り着けるもの。
まだまだ、二人の戦いを見続けていきたい。
【バンタム級6回戦】
冨田 風弥(TRIBE) vs 松浦 克貴(岡崎)
冨田 風弥 9戦6勝(2KO)3敗
松浦 克貴 10戦6勝(1KO)3敗1分
4回戦時代、僕は松浦を”距離の支配者”と呼んでいた。
長い距離でも近い距離でも勝負でき、その選択権を相手に譲らない。
この試合、4回戦を連勝で爆進していた頃の松浦の強さが爆発した。
足がいいはずの松浦がほぼ足を使わず、長身サウスポー冨田を呼び込み続ける。
パッと見には冨田が攻め込み続けているようにも見えるが、
松浦は後の先を取る形で、冨田を迎え撃っていく。
リーチで上回る相手を近くまで呼び寄せ…そして訪れるダウンシーン。
「松浦が冨田を策略にハメた…」そう感じた瞬間だった。
しかし、そこで主導権を譲らなかった冨田。
攻め込む姿勢を貫いて、他のラウンドのポイントを手中に収めた。
この試合を生き残る強さ…前評判不利予想の試合を勝ちあがり続け
サバイバルを生き残ってきたからこその冨田の強さだと感じる。
見事に策にハメた松浦 克貴ここにあり。
そして、その窮地を乗り越えた冨田 風弥ここにあり。
両者ともにその魅力を叩きつけた素晴らしい試合だった。
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