2026/7/12 -大阪・堺市産業振興センター- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【フライ級4回戦】
阪口 莉玖斗(エディタウンゼント) vs 見尾 涼馬(倉敷守安)
頭一つ大きなサウスポーの見尾に対し、ガチャガチャと詰めていく阪口。
阪口の踏み込んだところを見尾が痛烈に捉える展開。
勝負は至近距離、もらっても詰めていく阪口。
ガチャガチャと攻め込んで捉える場面も見せる阪口だが、
見尾はもらっても必ず返して阪口にいい印象を与えない。
ジャブで遠ざけながら、至近距離ではクリンチで流れを切る。
しつこくしつこく前に出続ける阪口。
3Rにはコーナー付近でパンチをまとめる場面も。
阪口の求める「ガチャガチャ」とした形へ。
しかし、最終ラウンドには阪口が足を止め、
鋭く左ストレートを突き刺していく。
最後はお互い痛烈に捉え合う場面を見せながら試合終了のゴング。
マイジャッジは39-37で見尾
公式ジャッジも40-36×2、39-37の3-0で勝者見尾。
捉えられても捉えられても前に出続けた阪口。
負けても負けても挑み続けて、少しづつ積み上げた戦績そのまま。
トライし続ける姿勢はリングの上でも体現されていた。
後半には撃ち合いに引きずり込みかけたが…。
見尾は最終ラウンド、足を止めて好戦的に左ストレートを突き刺し、
阪口に流れを渡すことなく試合をフィニッシュした。
長身サウスポーの深い懐を持ち、入り際を痛烈に襲うパンチもある。
この選手がどうしてこれまで5つも敗戦を重ねたか不思議にも思える。
見尾もまた、粘り強く戦い続けて、この試合でB級昇格に王手をかけた。
少しずつ、少しずつ積み重ねてきた二人。
まずはB級ライセンス…どちらも一つ、その月日が報われる結果を手に入れてほしい。
阪口 莉玖斗 8戦3勝(3KO)4敗1分
見尾 涼馬 8戦3勝(1KO)5敗
【スーパーバンタム級4回戦】
正本 建太(ミツキ) vs 小出 達也(倉敷守安)
正元の撃ち終わりに右ストレートを突き刺した小出。
正元が大きくバランスを崩して後ずさりするスリリングなオープニング。
積極的に手が出るのは正元の方。
小出は撃ち終わりを狙うか…
1R中盤以降は至近距離での我慢比べのような撃ち合いのシーンも。
両者とも至近距離で力強くパンチを振るう。
2Rにはべた足で攻め込んでいく正元に対し、
足を動かし、ポジションを変えながらじっくりと待つ小出。
狙い通りに撃ち終わりの一撃を入れるとそこから一気にラッシュ。
さなか、ロープに寄りかかった正元に対し、レフリーはロープダウンを宣告。
ロープがなければ倒れていたとの裁定。
再開後も攻め立てる小出。
耐え続ける正元だったがレフリーは試合をストップ。
TKOタイムは2R 1分54秒
正元側の目線で見ればもう少し先が見たかった試合。
仕留めに来た小出は猛烈に拳を振るい、正元が耐えきれば撃ち疲れのリスクもあった。
ダウンもロープダウン、ストップの場面もリングに足の裏以外触れぬまま。
“耐えきれば”ノーチャンスではなかった試合。
たらればは改善策の種になる。
あの場面をどう逃れるか…それをクリアするだけで一つ強くなる。
プロ1勝まで…勝つまでやれば必ず勝てる。
「何物にも代えがたい」と言われるその味を知って欲しいと思えた。
小出側から見れば、勝負所で小出が仕留めきった試合と言える。
ダメージをしっかり植え付けながらTKOを呼び込んだ。
プロ5戦目にして初のKO勝利、自信に変えて欲しいと思えた。
自信は選手を強くする要素の一つ。
より強く、そしてあと2勝と迫るB級昇格へ…
今後、小出がボクサーズロードで織りなすドラマを見てみたいと思えた。
小出 達也 5戦2勝(1KO)3敗
【64.5㎏契約6回戦】
森島 広輝(陽光アダチ) vs ドミニク 謙心(沖縄ワールドリング)
攻め込んでは分が悪くなると即座にクリンチで流れを切ろうとするドミニク。
やりにくさたっぷりの出だしだったが、この形を繰り返すことでレフリーは1R時点で減点。
クリンチをしづらくなった結果、至近距離ではっきりと森島が撃ち勝って行く。
撃ち合いの中、ドミニクのパンチにビクともせずに強打を叩きつける森島。
レフリーから注意を受ける中、ドミニクがたまらずクリンチに逃れる場面も目立つ。
ドミニク劣勢の中、ドミニクはしつこくボディを叩き始める。
的確に巧みに強烈に拳を当てるのは変わらず森島の方だが、
徹底してボディ攻めを繰り返していく。
4Rには痛烈なカウンターでドミニクを何度も後退させた森島。
5Rには逆に森島が徹底的なボディ攻めを見せる。
最終ラウンドにはお互い前に出る中、低く入るドミニクの頭が頻繁に当たる。
やりにくい展開の中でも、森島は引かず…
最後は撃ち合って試合終了。
マイジャッジは60-55で森島。
57-56、58-55、59-54の3-0で森島が勝利。
ドミニクのボディをどこまで重くとるかで判定に差が出たようにも思う。
序盤は圧倒的だった展開、徹底的なボディ攻めでその差を縮めていった。
4回戦の頃は柔らかさとあわせて線の細さも感じたドミニク。
見違えるほど逞しい戦いぶりを見せていた。
ただ、そのドミニクのボディ攻めに削られることなく戦い切った森島。
デビュー戦でいきなり東日本新人王ファイナリストと対峙し、
B級デビューに相応しい実力を指し示した。
いきなり負けん気の強いカードを戦った森島に
ここからどういったカードが組まれていくか。
試合内容だけでなく、そこから楽しみにしていきたいと思えた。
森島 広輝 1戦1勝
ドミニク 謙心 11戦6勝(2KO)5敗
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