2020/07/12 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置きというか予告編(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2020/07/12 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置きというか予告編(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 

戦後最大の空白。
コロナウイルス流行の影響で3月から時が止まった国内ボクシング。
4ヶ月の時を経てようやく開幕する。
 

75年前、1945/12/5。
第二次世界大戦の空白を経て戦後最初のボクシング興行が行われた。

西宮球場で行われた興行。
メインのカードは相沢 太郎(東京)文元 春樹(タイガー)の一戦。
戦後の傷跡生々しい頃…相沢にジム名表記はなく、地名表記となっている。

この興行のオープニングカード…
即ち、記念すべき最初のリングに立った二人は高橋(所属ジム不明)松田(所属ジム不明)
記録としては苗字しか残されておらず、その後リングに立ったのかどうかも定かではない。

出展:拳闘ガゼット22-1
 

時を経て現在、まだ予断は許さないとはいえ、一旦の空白を乗り越えた日本のボクシングは
刈谷あいおいホールからスタートを切る。
オープニングアクトは松本 幸士(HEIWA)と星野 裕貴(中日)。

今から75年先、彼らの名前がしっかり残っておいて欲しい。
自分が死んだあと、ボクシング選手名鑑をどう残すか…。
そんなことをぼやっと考える。
 

この日は午前中に刈谷あいおいホール付近での仕事。
刈谷市にオフィスを持つクライアント…と言いつつ、同じ時期に独立した仲間のような相手。
今月中に訪問しなければならない予定があり、それならばとこの日の午前中にスケジュールを捻じ込んだ。

コロナウイルスも一旦は落ち着きを見せたが、決して終息したわけではない。
電車移動は極力控えたい為、ここにねじ込むことができなければ、
この日の刈谷はあきらめていた可能性もある。

「旧知の縁」というカードを振りかざし、客に休日出勤を強いてまでこの日のスケジュールを確保した。
あきらかに「ボクシング観戦行きまっせ」な格好の自分を見た「旧知の客」は大きなため息をつく。
大人として、社会人としてアウトな自分を反省する気など毛頭ない。
使える手段はいくらだって使わせていただく。

コロナでどのビジネスが苦しくなった、どのビジネスが儲かった…なんて話を交わしながら、
気が付けば予定を1時間弱オーバー。

「旧知の縁」の代償を噛み締めながら、慌てて刈谷あいおいホールへ向かう。
試合開始時間ギリギリに会場に到着し、試合が開催されるホールの隣…本館に駆け込んだ。
2Fの喫煙室に行こうかと思ったが、コロナ対策の為利用禁止。

とりあえず、同じフロアにある喫茶店へと入る。
客は自分一人…コーヒーを頼んで結果を待つ。

無観客試合…観客の自分は中に入ることは叶わない。
できるだけ近くで、選手に頑張れを送りたい…。
声が届くわけではない、何の意味もない自己満足の世界。

声が届いたとして「頑張れ」に意味があるのだろうか…。
そんなことは解らない…応援したいからする。
自己満足で構わないというか…もはやそれが目的のようにも思える。
満足するまで応援する…応援はファンの本分だ。

喫茶店で耳を澄ませていると、ゴングの音が聞こえてくる。

最初のゴングからきっちり3分で次のゴング。
1分後には2R開始のゴング…。
次のゴングが聞こえなければ…KOで決まったということになるだろうか…。

そんな感覚をSNSでつぶやくと、竹嶋 海刀(勝輝)が教えてくれる。
「控室で試合待ちの時ゴングの音だけであと何試合何ラウンド目とか
 予想して出番待つ感じ(笑)あの緊張半端ない漏らしそうなる」
 

控室の選手はこの音を聴いているのか…。
経験者ではない自分には知り得ない世界。
また、ボクシングの魅力的な部分を見つけた…音だけで試合結果を待つ環境に少し興奮し始める。
 

第一試合は4R終了のゴングが鳴った。
結果は…Web上のボクシングサイトを開いて何度も何度も更新ボタンを押す。
ようやく表示された結果…この日の試合は全試合が中日本新人王トーナメントの一戦。
負けた選手を「次の試合で見たかった」と思うのと同時に
勝った選手の次戦カードが決定し、その組み合わせに対する期待が押し寄せる。
 

第2試合開始のゴング…直後にけたたましいゴング。
…!?即決KOか!?
またWebサイトの更新ボタンを連打する…。
 

ゴングの音を聴きながら、結果を確認しては、負けに対する胸の詰まるような気持ちと
勝ちに対する晴れやかな気持ちを交錯させる時間を繰り返す。

この日は全5試合…KOが連発し、1時間半に満たずに興行が終了。
ぼーっと天井を見つめながら、余韻に浸る。
 

これまで当たり前のように見続けて来た光景が見れなかった寂しさ。
止まっていたボクサーたちのキャリアが動き出したことに対する安堵感。
音だけでも、ボクシングを楽しめた嬉しさ。

人の感情はどんなときも一種類ではない。
色んなものが入り混じって、その時の感情が構成される。
 
 

さて、ここでいつもの言い訳前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
 
 

この日の試合は今週末にYoutubeで流れる予定だと聞く。
観戦記はそのYoutubeを見ながら…。

というわけで、今しばらくお待ちを。
 
 
 

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