中日本所属選手 11月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2024/12/01
2024年11月2日(土) 大阪府:エディオンアリーナ大阪第2競技場
Fighting Beat Boxing
【56.0kg契約6回戦】
川村 志樹(ハラダ) ○ vs ビバリー 塚田(LUSH緑)
3RKO
序盤から強打の浴びせあいとなった試合。
川村がビバリーの独特の左ストレートをかわし始めると優勢に。
3R、ドンピシャの右を合わせて決定的なダウン。
立ち上がった塚田を攻め立て、2度目のダウンでテンカウントが入った。
タイミングの独特な塚田の左に早い段階で適応した部分に川村の非凡さを感じた。
ただし、塚田もその後、右フックやアッパーで対抗はできていた。
打撃戦の中で、右を強烈に浴び、仕留められはしたが、
中日本へ移籍してきたころ、塚田にこの戦いができただろうか。
負けはついた、しかし、強くはなっている。
まだ完成形ではないはず。
完成された塚田が、どれだけやっかいな選手になるか、楽しみでならない。
川村 志樹 7戦5勝(2KO)2敗
ビバリー 塚田 13戦5勝(3KO)6敗2分
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2024年11月10日(日) 大阪府:エディオンアリーナ大阪第二
新人王西軍代表決定戦
■2024年度全日本スーパーフライ級新人王西軍代表決定戦
【スーパーフライ級5回戦】
白木 潤太(VADY) vs ○ 村田 碧(松田)
2RKO
抱え込まれたところでの右ショート一撃。
距離のないところでの教科書にない一撃は戦慄ものだった。
今年の中日本新人王の目玉と言える村田が、
その強さをいかんなく発揮し、全日本新人王戦へと挑んでいく。
白木 潤太 9戦5勝(1KO)4敗1分
村田 碧 6戦6勝(4KO)
■2024年度全日本バンタム級新人王西軍代表決定戦
【バンタム級4回戦】
宮下 椋至(JM加古川) ○ vs 中村 列亜(畑中)
1RKO
まさかの中村の敗北。左一撃でリングに沈んだ。
観戦者からは本調子には見えなかったとのこと…。
夏ごろの段階から、コンディションがいいようには思えない中、
過酷なトーナメントを戦っていたようにも思える。
まずは回復を…そしてB級戦線で本当の力を爆発させてほしい。
宮下 椋至 6戦5勝(3KO)1敗
中村 列亜 6戦4勝(2KO)1敗1分
■2024年度全日本スーパーバンタム級新人王西軍代表決定戦
【スーパーバンタム級4回戦】
高田 祈斉(KWORLD3) vs ○ 山本 愛翔(カシミ)
1-2(40-36、37-39、37-39)
山本が乱打戦を制して全日本新人王決定戦へ。
デビュー戦で完敗を喫したものの、乗り越えてここまで上り詰めた。
全日本新人王まであと一勝。
地元石川県が災害に見舞われた2024年。
山本 愛翔が地元をわかせてほしい…いざ、頂へ。
高田 祈斉 8戦4勝(3KO)3敗1分
山本 愛翔 5戦4勝1敗
■2024年度全日本フェザー級新人王西軍代表決定戦
【フェザー級5回戦】
友良 瑠偉斗(真正) ○ vs 木附 大己(LUSH緑)
3R負傷判定 3-0(30-26、30-26、30-26)
サウスポーvsオーソドックス。
衝突しやすい頭が、カットを招いての負傷判定。
2Rにダウンを奪われた末、すべてのラウンドを獲られての敗戦となった木附。
初の敗北は、結果的に完敗となった。
全日本新人王を強く期待された中日本新人王MVP。
期待に応えられなかった悔しさも人並み以上だろうと察するが、
負けを強さに変えられる男かどうか…それが試されるここから。
負けに負けるな、負けてからがボクシングです。
友良 瑠偉斗 6戦5勝(3KO)1分
木附 大己 8戦5勝(3KO)1敗2分
■2024年度全日本フェザー級新人王西軍代表決定戦
【フェザー級5回戦】
瀬川 欧太郎(石田) ○ vs 新田 晃生(カシミ)
5R判定 2-1(47-48、49-46、49-46)
これが二度目の西軍代表選となった新田。
総力戦の末、惜しくも届かずだが、拮抗する実力は示した。
ここから一つ一つ勝ち星を重ねながら、ランカーに挑む道のりが待っている。
全日本新人王は登竜門、全日本新人王を経て世界を獲った選手は多くいる。
しかし、全日本新人王を獲り逃しながらも、世界を獲った選手も多くいる。
逆襲をかなえる力はあるはず…より高みへ。
これからの道のりを楽しみにしたい。
瀬川 欧太郎 6戦5勝(2KO)1分
新田 晃生 7戦5勝(3KO)2敗
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2024年11月24日(日) 大阪府:堺市金岡体育館
MR最強マッチ Vol.4 & GOUKEN志 Vol.3 & LA FIESTA DEL DIAMANTE Vol.9 MRジム・堺春木ジム・ディアマンテジム合同興行
【56.5kg契約4回戦】
布元 寿弥(MR) ○ vs 鈴木 蒼平(とよはし)
4R判定 3-0(39-36、39-36、38-37)
ダウンを奪われ、暗雲立ち込めるスタートも、
最終ラウンド、あと一歩のところまで追いつめる大健闘。
アマ実績30戦以上の実績ある相手に演じた戦いぶり、自信に変えてほしい。
そして、こういった相手に勝利できるところまで…。
来年の新人王戦、楽しみにしていたい。
布元 寿弥 3戦2勝(1KO)1敗
鈴木 蒼平 3戦1勝(1KO)2敗
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2024年11月29日(金) 東京:後楽園ホール
パイオニアオブファイトVol.9 & 大和魂18
【バンタム級6回戦】
熊谷 祐哉(M.T) ○ vs 加藤 駿希(松田)
6RTKO
強烈なカウンターにさらされた立ち上がりだったが、
それを恐れずに踏み込んで主導権を握った加藤。
後半から試合は拮抗したが、判定リードで
おかしくない状態で迎えた最終ラウンド。
カウンター一撃でダメージを負い、コーナーで仕留められた。
熊谷を褒めるしかない内容、あの一撃を恐れていれば、
この拮抗した展開もなかったと感じる。
あと一歩…しかし、手の届くところまで迫っている。
確実にランカークラスの戦いぶりだった。
ランキングはバケモノたちが集う場所。
あと数戦は苦労するかもしれない、しかし、その先に
「加藤のバケモノ化」は見えている。
【スーパーバンタム級8回戦】
植松 卓美(駿河男児) vs ○ 高橋 烈(KG大和)
7RTKO
高橋の独特のタイミング、距離感に翻弄され続けた植松。
入り際をたたかれ続け、トリッキーなボディワークで上への被弾がなかなか叶わない中、
ボディから崩しにかかり、後半には拮抗した形に持ち込むが、
左目上が腫れあがり、TKO負けを宣告された。
前半からほとんどのラウンドを奪われていただろう展開。
これでA級昇格後2連敗となった。
一癖も二癖もある選手が集結するA級戦線。
足りないものを体感し、必要なものを知る時期ともとらえられる。
最後にチャンピオンより強くなっていればいい。
駿河男児イチの努力家…きっと乗り越えてくれる。
11月 中日本選手の敵地戦績
9戦2勝(1KO)7敗
(所感)
たくさん負けた11月。全部いい負け。
これ、みんな強くなるでしょ!
ワクワクする!!!
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