2022/10/30 -静岡・ふじさんめっせ- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
秋の興行ラッシュが始まる前、10月から多忙を極める予定だった。
さぁ、というところで膝を捻挫。
仕事が頓挫してしまった。
ある意味、幸いだったかもしれない。
ポカっと隙間ができたが、それも一気に埋まった。
自分の抱えているタスクを見返し、いつも見積もりが甘かったと思わされる。
このまま多忙な状態に突入していたらと思うとぞっとする。
できると思って踏み出してみると、目の前に広がるやるべきことの多さに打ちひしがれる。
そして…ボクシングでパワーをもらってなんとかやり切る。
寝不足からのマラセチア毛包炎で全身をかきむしり、
ドライアイからのタピオカ症候群で両目から膿があふれ出し、
充実感と引き換えに、寿命を削っている感覚さえある。
でも、苦痛ではない。
それなりに大変な人生を送って来たと思う。
ひとそれぞれ、波乱万丈なものは何かしらある。
自分が飛び抜けてそうだとは思わないが、沢山の人が思い描く「普通」「一般的」ではない。
そういうものを、どこか意図的に避けてきたようにも思う。
最も辛かったのが、引きこもり少年だった中学時代。
とにかくやることがなかった。
独房に入ったようだった。
ただただ、時間が過ぎゆくのを待つだけ。
あれほどの苦痛は人生で味わったことがない。
僕はあの時の恐怖から逃げ続けている。
スケジュールが空けば詰め込み、とにかく動いている。
だから、忙しいとボヤいて見ても、自分でそうしているだけで、自分が悪いのである。
ボクシングへの愛情とかそういったものが自分を突き動かしているわけではない。
心の回復行為ではあるが、自分を突き動かしているのは「やることがない」ことへの恐怖だ。
ただそれはフリーエンジニアとして武器にもなった。
前任者が心を壊した現場に「タフな人材」として放り込まれることが何度か。
そういった場所で、エンジニアとしての力をつけたし、評価を得た。
そういう場所が向いているのかもしれない。
今年、一度フリーエンジニアとしての仕事が途切れた。
プロジェクトに誘ってくれる企業は複数あった。
収入面では信じられないような額を提示してくれる企業もあった。
ただ、場所や商流の折り合いなど、うまくはいかなかった。
自分の中にIT業界からいったん離れてみたい気持ちもあり、
今月初め、新たな業界にチャレンジしようとした。
そこで…膝の怪我。
個人事業主に守ってくれる会社はない。
自分のやりたいこととやれることが必ず一致するとは限らない。
軌道修正を余儀なくされ、また11月よりIT業界へと戻ることになった。
正直怖いし、不安もある…。
だけど、「Cドライブって何ですか?」から始まった自分のエンジニア人生。
なんとかできる自信もある。
新たな技術、知識を手に入れるのはそれなりに時間を使う。
10月から忙しくなる…と宣言していたのが11月にずれ込んだ形だ。
家で選手名鑑や観戦記事に没頭できるのは、恐らく土曜日だけ。
新たなスケジュールが入れば、そこを潰すしかない。
仕事で通用するかどうかより、選手名鑑に向けた時間の確保の方が不安だ。
ふと、数年前に観戦した駿河男児興行のパンフレットを探してみる。
膨大な数の協賛…これを得るために、
前島会長が頭を下げている相手の数はどれほどになるだろう。
選手の戦うリングを作る為、選手がなるべくボクシングに集中する環境を作る為、
自身がボクシングを生業として生きていく為、
どれだけの努力があってこのパンフレットが出来上がっているだろう。
途端に、自分の憂鬱がぬるいものに感じて来る。
先々の事に不安を感じない人間はいない。
そんな中でも、必死に努力している人達がたくさんいる。
選手はもちろん、それを支える人達が大勢いる。
「力をもらいに行こう」
自分達での生配信なしで、観客席に座って観戦できる日。
ただただ、何かを受け取りに行ける日。
ボクサー達が繰り広げるドラマを全身で感じに行く。
さて、ここでいつもの言い訳前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
なお、この日の試合はYoutube 駿河男児チャンネルより配信。
ぜひぜひこちらを見ていただきたい。
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