せきちゃん@mosお奨め図書(雑) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2020/04/17

せきちゃん@mosお奨め図書(雑) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2020/04/17

 

わたくしめがちょいと記事を書かせていただいております
ボクシングフリーペーパー「WIN」をお願いいたします。
無料です。

興行で色んな人にお渡ししようと思っておりましたが、
コロナ拡散で興行がなくなり、全然配布できておりません。
欲しい方、右側のプロフィールってところを開くとメールアドレスが出てきますので
送付先を書いてメールいただければ、送付いたします。
無料でございますので、どうぞお申し出ください。 

さて、コロナで外出自粛要請が続いております。
都市圏だけだった緊急事態宣言も全国が対象となりました。

…というわけで、家でおとなしくしておきなさい!なんてことなんでしょうが
いつもと違う生活サイクルは何かとストレスが溜まるもの。
ボクシング興行もいつ再開となるか見通しが立ちません。 

しかしですね、新しい試合がなくとも、ボクシングには歴史というものがございます!
ボクシングの歴史と言うのは…

「俺たちボクシングには歴史がある!エッヘン!」
なんて他格闘技を見下すクズ論法の所業の為にあるわけではございません。
もう、僕こういうの大嫌いでございます。

キックボクサーも総合格闘家も努力しているのは一緒。
他が大したことなかったら、自分たちが大したことあることになるのかと…
そんなことはないでしょう。
そもそも、膨大な歴史を持ちながら、その歴史を現代ボクシングに活かすことができていない以上
そんなものはハリボテなのでございます。

「古きを知り、新しきを知る」

歴史とは、未来をよくするために学ぶのです。
歴史の蓄積が、物事を改善するデータとなっていくのです。 

結局は何が言いたいかというと、歴史を学ぶのはそれを鼻にかける為ではございません。
それをまずは楽しむため、そしてその知識をもとに、
目の前で繰り広げられる試合をより楽しむ為でございます。

さてさて、国内の近代ボクシングの始まりは渡辺 勇次郎(日倶)という
オオボラ吹きの人格破綻者の登場から始まります。
今でこそボクシングの父なんて言われて神格化されておりますが、
こいつはとんでもない性根の腐ったクソ野郎です。

ボクシングはショーとも言われますが、まぁそれはそれは、
この人から始まる沢山の脚色や捻じ曲げが行われているわけです。

一国一コミッション制とかいう、独占禁止法接触丸出し論法で、日本人フリーボクサーが海外で
戦った試合を抹消しちゃうJBC…現在進行形でもそんなことがあるんですね。 

反社会勢力の資金源として発展してきたボクシング興行。
しかし、その反面、戦後の日本に対して憎悪を抱くアジアとの関係改善に
一役買うなんていう重要な役割を果たしたのもボクシング。

悪い歴史も、いい歴史も美談で塗り固められたものではなく、その時代にあった事実を知っていくことで、
よかったこと、悪かったこと、いろんなことが見えてくると思います。

そんなこんなで、美談や脚色にまみれたものではなく、
純粋なボクシング史を楽しむうえで、お奨めしたい一冊を紹介していきます。

…前置き長い!!

 

ボクシングと大東亜 東洋選手権と戦後アジア外交
著者:乗松 優

ボクシングと戦後社会の絡み合った関係が描かれております。
現在ではOPBF東洋太平洋王座となった、当時の東洋王座がなぜ出来上がり、
なぜ地域タイトルとしては破格の大きなタイトルになったのか。
数々の名ボクサー達のエピソードも散りばめられております。
また、ソースとして参照先が掲載されており、そこを辿る二次的な楽しみ方も…。

 

拳の近代 明治・大正・昭和のボクシング
著者:木本 玲一

読み易さと、ボクシング史の奥深さのバランスが抜群の一冊。
…という噂。
これ、実はまだ読めていないのです。
今年の春のボクシング遠征の移動で読みふけろうと計画していた本でございます。
自分の周りでは最も評判がいいのでもう気になって気になって…。
ボクシング史モノではどこにいってもお奨めされる本でございます。

 

遠いリング
著者:後藤正治

ここで紹介する他の本とは少し毛色が違いますが、我慢できずに紹介しちゃいます。
俺はこういうのが書きたくて中日本ボクシング観戦記を書いていたんだ!と衝撃を受けた一冊。
僕が出会ったボクシング関係の書物の中では黄金の一冊でございます。
まだまだ創設から時間の経たない関西の名門、グリーンツダジムで作者が出会ったボクサーたちが
魅力的に描かれ、鳥肌が止まりませんでした。

名トレーナー、エディ・タウンゼントが何故これほどに愛されるのかも知ることができます。

 

また、ボクシング界の黒歴史「毒入りオレンジ事件」に関して詳細に綴られた
「狂気に生き」。

これも強くお奨めしたい一冊。
ボクシング界がどれほどにおどろおどろしい場所なのか…目を背けたい一冊ではありますが
そのリアルを知ることで「よりリアルなボクシング」に向き合わせてくれた一冊だと感じます。

この事件を知った、超有名国際マッチメイカーがとった行動。
臭い物に蓋をするように、個人一人に責任を負わせて幕引きをしたJBC。
そして何より、実行犯が持ち合わせた「こうであって欲しいボクシング」という欲望は
ファン誰しも…僕自身も持ち合わせるもののように思えます。

大きな衝撃でボクシングへの向き合い方を変えてくれた一冊です。

 

最後にもう一つ。
本ではありませんがWebベースで…

OUTBOX☆ボクシング雑談サロンに掲載されている。
「新人王を考える」とタイトルされた一連の記事ですが…。
この書き手さん、ちょっとイカれております。
幻の全日本新人王決定戦…実は第1回全日本新人王戦以前にも、
東日本新人王と西日本新人王の対抗戦があったんだ!
…なんて「嘘でしょ!まじかよ!」みたいなお話を、ソース付で書いてくれております。

計量失格が連発した新人王戦…果たしてその理由とは…。
もう、たまらなくマジクソ面白いです。

新人王という国内ボクシングの超人気コンテンツ。
掘り下げれば掘り下げるほど面白いのはわかっていても、ここまで掘るか!という変態ぶり。
ボリュームもたっぷり、どんどん更新されていきますし、たっぷり楽しめること請け合い。
渾身のおススメです!!

 

…実はこの作者…ボクシング選手名鑑のページ作成手伝ってくれてるんだよね。

どや! 

というわけで、こんな時勢でも、楽しみ方が無限にあるボクシングは面白いのです!

 

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