2024/8/4 -静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
時代は変わった。
コロナを挟んで大きく変わった。
プロボクシングは動画配信時代。
恐らく他のスポーツもそうなんだろう。
地方ボクシングにとっては大きなチャンスだ。
ボクシングが地上波で放送されなくなった。
ただ、地上波を見る人も少なくなった。
俄然、大きな影響力を持つものの、10年前と比べればかなり縮小している。
世界戦線、後楽園ホールを中心とした国内戦線、そして地方ボクシング。
構造もファン層も違う。
重なる部分も多くあれど、まったく異なる市場と考えた方がいいと思えている。
配信を行い視聴数を意識したことで、よりそれが鮮明に見えたように思える。
後楽園ホールで売れるものと、地方で売れるものはきっと別だ。
以前は地方ボクシングはベールに包まれていた。
後楽園ホールに通っていた自分にとって、地方ボクシングは見れないモノだった。
テレビでも動画での配信もない。
ただ、戦績や知名度で勝手に強さ弱さを判断するしかなかった。
そこにある人間ドラマになんて触れる由もなく、手の価値は強いか弱いかしかなかった。
知らない=弱いモノとされ、時折その色眼鏡をひっくり返す選手が現れるが
自ジムの選手を勝たせるために呼ばれる選手も多く、勝率は基本的には低い。
結局、地方の選手そのものが弱いとされた。
自分が観戦記を書き始めた頃、
Twitterに試合状況をリアルタイムで投稿し始めた頃、沢山の注目を集めた。
自分は「一般人の生配信」により知名度を得たという見られ方をしているが、
実際には、観戦記やTwitterでのリアルタイムの観戦ツイートが最初に僕が知名度を得たタイミングだ。
そこで、「ボクシング選手名鑑」の作成者という肩書が言葉の裏付けとして生きた。
認知を得るのに、「一般人の生配信」の何倍もの威力があったのが、
多くのボクシングファンが見ることのできない試合を、
世の中に発信するツイートやブログ記事だった。
自分も見に行けない後楽園ホールの試合は、観戦者のツイートにかじりついて見ていたし、
地方ボクシングに興味を持つボクシングファンたちは、自分のツイートを見張っていたはずだ。
今の何倍もの、「いいね」や「リツイート」などの反響があった。
僕の記事やツイートしか情報がない選手もおり、
対戦相手の陣営はその文字を頼りに対策を立てた…なんて話も聞かされた。
ただ、実際に試合を見て感じるものは人それぞれ。
自分を経由して人に伝わる情報は、やはり色がついてしまう。
実際に試合を見て、感情を動かしてほしい。
その気持ちが「一般人の生配信」に繋がっていったように思う。
開始してから数年が経ち、中日本だけでなく、多くの興行が配信されるようになった。
配信があることがもはや当たり前になっている現在。
Twitterにかじりついていたファン層は直接配信を見に行く。
駿河男児興行は、駿河男児チャンネルから配信がある。
どれだけ時代が変わったか…測って見たくなった。
自分達での配信がなく、ただのお客さんとして試合を楽しめる。
今はTwitterからXと名称を変えたSNSに、昔と同じように、試合状況をポストしていく。
ほとんど反応はない。
予想通りの反応に、望んでいた時代が来ていることを感じた。
さて、ここでいつもの前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
これなら、観戦記ももう役割を終えるだろうかと考えた。
でも、「せきちゃんの言葉」を楽しみにしている選手たちやその身近な人達がいる。
昔の役割はもうとうに終えている。
今持っているのは新たな役割。
以前よりもっと純粋に、選手へ「頑張れ」を届けるもの。
自分の環境の変化もあり、いつまで続けられるか…とは思いつつ。
目の前の試合を感受性強く受け止めたい。
そして、感じたことを選手たちに伝えたい。
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