2023/10/08 -岐阜・じゅうろくプラザ(一部)- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/10/08 -岐阜・じゅうろくプラザ(一部)- 第1試合~第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

■2023年度中日本・西部日本ミニマム級新人王対抗戦

坂田 一颯(S&K) 西軍代表決定戦進出

 ※今井 聖也(とよはし) 棄権

 

■2023年度中日本・西部日本ライトフライ級新人王対抗戦
【ライトフライ級4回戦】
滝川 裕大(中日) vs ○ 上蔀 哲汰(S&K)
1RKO

 

ファーストコンタクトは滝川の右ストレートをもらいながら、上蔀がカウンターの左ストレート。
その後もカウンターの左ストレートをザクザクと叩き込み、滝川をリングに沈めた。

KOタイムは1R 1分29秒。


初弾こそヒットを許したものの、
その後は被弾受けることなくカウンターを叩き込んで行った上蔀。
ほんのわずかな時間でタイミングを掴んでの圧倒劇だった。
西軍代表決定戦でも、今日示した強さを如何なく発揮して欲しい。


右を出そうとする度、上蔀の左ストレートが襲い掛かり、
泥臭さ、しつこさを発揮する間もなく上回られてしまった滝川。
中日本新人王から先の壁の高さを見せつけられた。

ここを勝ち抜けるには…「強くなる」以外の答えはないようにも思えた。
来年の再チャレンジ…期待したいと思っている。


上蔀 哲汰 4戦4勝(2KO)
滝川 裕大 4戦2勝(1KO)2敗

 

■2023年度中日本・西部日本フライ級新人王対抗戦

坂井 涼(畑中) 西軍代表決定戦進出

 ※濵村 悠太郎(YANAGIHARA) 棄権

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーフライ級新人王対抗戦
【スーパーフライ級4回戦】
藤野 零大(カシミ) ○ vs 長井 京志朗(宇部)
1RTKO

 

長井の絶妙なカウンターで幕を開けた試合。

しかし、ロープに押し込まれた長井が
左を出したところに、藤野が左フックをジャストミート。
痛烈なダウンを奪い、明らかにダメージのある長井をラッシュで飲み込んだ。

KOタイムは1R 1分53秒。

 

この僅かな時間で、豊かなセンスを披露した長井。
全貌を見ることはかなわなかったが、有望な選手に思えた。
新人王戦再エントリーか、ライセンスをB級に更新して6回戦へ進むか。
今後の動向を注視したいと感じた。

デビュー戦と同じく、前の手の左で試合を決めた藤野。
優勝候補大本命を下して獲得した中日本新人王。
まさに旋風を巻き起こしていた藤野、この旋風がどこまで行くのか。
大阪で、東京で…このまま駆け抜ける姿を期待したい。


藤野 零大 3戦2勝(2KO)1分
長井 京志朗 5戦4勝(1KO)1敗

 

■2023年度中日本・西部日本バンタム級新人王対抗戦
【バンタム級4回戦】
樫谷 樹歌(タイガーウイング) ○ vs 金城 隆太(沖縄ワールドリング)
4R判定 3-0(39-37、39-37、39-37)


綺麗ではないパンチの軌道でがむしゃらに前進して来る金城を樫谷が捌いていく。
思い切って撃ってくる金城を、左フック、右アッパー、右ストレートで跳ね上げる。
それでも怯まず詰め続ける金城。

しつこくまとわりつき、ボディも数多く叩く金城。
失速してもおかしくない展開だが、樫谷は最後まで失速せず。

最終ラウンドには片足があがった状態でのボディ。
フォームがぐちゃぐちゃになっても、相手を殴りつけに来る勝ちへの執念。
抜群のタフネスと合わせて、汚い軌道のパンチは厄介なものに思えた金城。


この相手を最終ラウンドまでしっかりと捌いた樫谷。
危ないシーンもなく、しっかりと迎え撃ち、強打を撃ち込みながらの足を使った戦いだった。
癖のある相手との戦い、経験値として蓄積されたものも大きいように感じる。

このトーナメントの中で樫谷がしっかりと鍛え上げられている。
大阪、東京のリングで、積み上げた力を爆発させてくれることを期待したい。


樫谷 樹歌 5戦4勝(1KO)1敗
金城 隆太 2戦1勝2敗

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーバンタム級新人王対抗戦
【スーパーバンタム級4回戦】
武藤 涼太(松田) vs 向井 光(ビッグアーム)

序盤から積極的なファイトになった試合。
体で押し込んで来る向井を強烈なアッパーで何度も跳ね上げる。

2R開始直後から一気に攻めて出た向井。
ここを危なげなくいなした武藤が、ロープ際で左フックを叩きつけると向井がグラつく。
手が出なくなった向井に武藤がパンチをまとめると、レフリーが試合をストップ。


早いストップにも思えたが、重なった被弾の多さに試合が終わった。
それだけの強烈な被弾を浴びながら、
最後までリングに沈むことのなかった向井のタフさが際立ったようにも思う。


大きなダメージなく、大阪のリングに向かうこととなった武藤。
無骨ではない…技術豊かなファイターとしてのシルエットをしっかり残して旅立っていく。
西日本新人王の評判が高いこの階級。

足を使う相手を捉えきれるか、相手の抜群のカウンターセンスにどう対抗するか。
全日本新人王候補と言われる武藤にも、まだまだ楽しみな戦いが待っている。


武藤 涼太 4戦3勝(2KO)1分
向井 光 3戦1勝(1KO)2敗

 

 

 

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