前日の世界戦後、岐阜に集まった数人の仲のいいファンと岐阜の街で少し飲む。
酒の弱い自分はたった3杯で酔っ払い、あまりはっきりしない記憶の中で帰宅。
その酒が残った状態で目が覚める。
かすかに雨が降る中、家を出る。
最近は中日本で最も多く興行が打たれるようになった刈谷あいおいホール。
中日本の中心となっている会場での今年最初の興行。
オフシーズンを挟んで、3か月ぶりとなる刈谷…楽しみで仕方ない。
だるい内臓と疲労感とは裏腹にワクワク感が高まる行き道。
前日の余韻と、当日のワクワク。
そこに疲労感が重なって、何かボクシングに溶けていくような感じがする。
この二日間、頭の中にボクシング以外のことはない。
毎日興行があれば…毎日この感覚を味わえるのに…。
そんなことを考える。
昨日、世界戦に集まったボクシングファンの中には、
刈谷の興行にも足を延ばすファンもいるようだし、名古屋観光を楽しむファンもいる。
どちらにせよ、楽しんで帰って欲しいと感じる。
名古屋駅から20分かからずに到着する刈谷駅。
開場時間の1時間半も前に到着。
駅近くのラーメン屋で朝昼兼用の食事をとって腹ごしらえ。
さらにコンビニに寄って、だるい胃腸を整えるキャベジンと、
もう手遅れ気味のウコンと、体力回復のための栄養ドリンクを購入。
3つを一気に飲む荒業で、体調を整えにかかる。
…これで体調が整うのかどうか不透明だがやるだけやったれ精神。
準備万端で試合会場の別館にある2Fの喫煙室に向かう。
ここで関係者の方や、お馴染みのファンの方と出くわして少し談笑するのがいつもの流れだが…
喫煙所は2Fの野外にあり、この日は少し肌寒い。
一本吸い終わり、別館のロビーで少し時間をつぶしてから入場。
昨日、顔を合わせた同郷の記者さんがまた来場していた為、また少し談笑。
途中、トミナガ シンペイ(中日)が訪れ、怪我の状況を教えてくれる。
思うように回復しておらず、まだ時間がかかるらしい。
怪我から1年を越えた…。
その間も地道にできる練習を続けている様子だが…。
どうか焦らずにいて欲しい。
また、ブサイクすぎて魅力的なボクシングをリングの上で見せつけて欲しい。
トミナガに対し、JBCの人が声をかけていく。
どんな言葉をかけたかは聞こえなかったが、トミナガのリアクションから、
軽い激励の言葉だったように思う。
この人たちもボクシングが好きで、ボクサーが好きで、そこに身をうずめている人たち。
ボクシング界にはおかしなことが沢山あって、僕自身、
ときにはJBC(日本ボクシングコミッション)だったり
JPBC(日本ボクシング協会)だったりに対して不満を募らせることもある。
それでも、その中の一人ひとりが、それぞれにボクシングが好きで、
それぞれのできる限りの範疇で頑張っている人たちがいることは事実だと思う。
できる限りの範疇で…僕にできることは何だろう…。
そんなことを考えてしまう。
ただのファンに、できることは実は少ない。
その後も、色々な顔見知りの方と会話を交わす。
いつも同じ場所にいる自分…会話を交わすのは、わざわざ来てくれる方々ばかり。
どことなく申し訳ない思いもありつつ、ありがたい思いで言葉を交わす。
毎回「挨拶」に来てくれる選手もいるが、
それを省略したところで、嫌いにはなったりしない。
元々は「仲がいいからブログにいいことを書いている」なんて思われるのが嫌で
選手からの挨拶を断ったり、接触を避けたりもしていた。
もちろん会話しに来てくれるのは嬉しいけれど、
そういった経緯もあって、どこか気が引けるような思いもあったりする。
時間があるときに気が向いたら…で来てくれれば嬉しい。
それくらいのスタンスでいる。
また、本来、こちらから挨拶に行かないといけない相手もいるのだろうが
自分がそういうスタンスなので、いつも同じ場所にとどまっている。
どうかご容赦いただきたい…。
いつもの2F通路…後楽園ホールで言う東バルコニーの位置からリングを眺め、
岐阜ヨコゼキジムの横関会長や、緑ジムの村上マネージャー(通称マッチョさん)など…。
いつもの目立つ面々を見つけて、久々の刈谷を実感する。
さて、ここでいつもの
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
試合前の刈谷あいおいホールに鳴り響くYAZAWAの音楽。
緑ジムの興行…緑ジムマネージャーであるマッチョさんはYAZAWAフリーク。
「これはきっとマッチョさんの権力の象徴に違いない!」
…なんて冗談を知り合いと交わしている間に、リングアナの眞野さんの声が響く。
やっぱり…中日本の興行はこの人の声が一番好きだ。
今年の刈谷が開幕する…。
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