2019/02/10 -静岡・本川根B&G海洋センター- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/02/10 -静岡・本川根B&G海洋センター- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 

琉球拳闘伝 女子世界フライ級タイトル前哨戦と銘打たれた興行。
場所は静岡の超田舎町…。

沖縄のリングで活躍し、日本女子フライ級王者となった池本 夢実(琉球)の凱旋試合。
主催は沖縄の琉球ジムで、静岡の駿河ジムがサポートする形となっている。
主催が中日本のジムではない為、中日本の試合予定のリストからは外れている。

電車ならSLで有名な大井川鐡道に揺られて辿り着く場所。
駅から会場までのバスは朝夕に一本ずつ…。
そんな田舎町でどんな興行になるのか…THE地方を存分に楽しみたいと思う。
 

当日はシャトルバスが出る様子。

 
 

【フライ級4回戦】
溝口 孝良(西遠) vs 堀井 俊佑(ワタナベ)

溝口 孝良 10戦2勝5敗3分

押し込み型のファイターだがグラスジョーが災いして、5敗のうち4敗がKO。
しかし、倒されたり効かされたり…から逆襲する試合を何試合も演じて来た溝口。
溝口は、倒しきらなければ後半厄介極まりない選手となる。
何度もリングに沈みながら、B級昇格まであと0.5勝までこぎつけている。
 

堀井 俊佑 6戦3勝(1KO)3敗

前回中日本で見たのは昨年8月の石川県産業展示館2号館。
相手はこの日と同じ、溝口。
はっきりとしたアウトボクサーに見えた堀井が、
際どい試合になる中、ほんのわずかな瞬間を逃さずに勝ち星に繋げている。
 

この試合は昨年8月に行われた試合の再戦。
一戦目ははっきりとしたアウトボクサーの堀井が、溝口につかまりながらもダウンを奪い、
最終ラウンド勝負にもつれ込む。
両者勝利にすがってもみ合いのようになる中、ラウンド終了直前に
はっきりとしたヒットを奪った堀井が2-1で勝利を手中にした。

ほんの一瞬が勝負を分けた試合…瞬間スポーツの醍醐味を存分に見せつけられた。
あれから溝口は引分を一つ、堀井は勝利を一つ手に入れて、二人が相まみえる。
約半年…二人が積み上げた時間がこの日はっきりと試される。
 
 

【ライト級4回戦】
鈴木 紘平(琉球) vs 丸谷 雄亮(高崎)

鈴木 紘平 デビュー戦

主催の琉球ジムからデビュー戦。
情報漁るも全く見つけられず。
もちろん初見のため、どんなボクサーか…ワクワクしてしまう。

丸谷 雄亮 5戦1勝(1KO)3敗1分 サウスポー

今年の中日本新人王候補とも思える長谷 和紀(トヤマ)と手を合わせた昨秋。
劣勢の展開を必死の手数で盛り返してドローに持ち込んだ。
古臭い「根性」という言葉がいかにも似合うファイトを魅せている。
 

西部日本と東日本のボクサーの対決。
既に5戦を重ねた丸谷はデビュー3連敗から1勝1分。
負け越し戦績ではあるものの、長谷と引分けた試合内容から考えても
並みのデビュー戦選手なら少し荷が重いように感じる。
鈴木がどこまで対抗するか…もしくは驚きの逸材か…楽しみで仕方ない。
 
 

【ライト級4回戦】
浜崎 隆広(仲里) vs しゅんくん 寺西(青木)

浜崎 隆広 4戦1勝(1KO)3敗

西日本の選手のため、初見。
昨年の西日本新人王戦では決勝まで勝ち上がった内村 竜平(グリーンツダ)に敗れている。
右ボクサーファイター、左右のフックでしっかり撃ち合う選手のようだ。
 

しゅんくん 寺西 3戦2勝(1KO)1敗

東日本の選手のため、初見。
1敗は昨年東日本新人王戦で、全日本新人王に輝くこととなる関島 優作(KG大和)に喫したもの。
この試合が再起戦となる。
ガードを固めてフィジカルで押し込んでいく選手と聞く。
 

前情報から行くと、両者しっかり撃ち合う選手の様子。
熱いファイトが期待できそうにも思う。
自分の目で見た内容ではないので、あくまで空想の世界にはなってしまうが…。

中日本で見られる東西対決…両者のぶつかり合いに期待したい。
 
 

【ウェルター級6回戦】
山口 祥吾(唯心) vs 安藤 暢文(高崎)

山口 祥吾 17戦11勝(6KO)4敗2分

2014年の全日本新人王。
僕がジャブが巧い選手…と言われてよく名前を挙げるのが山口。
刈谷でのインドネシア人との試合、インドネシア人がジャブで倒れたと嘲笑された試合だったが…
その時、バルコニーから僕が見たのは、ジャブを撃ちながらサークリングし

相手のガードを中心に絞らせておいて、ジャブと同じような撃ち出しで、
ガードの外を回り込んだ山口の左フック。
インパクトの瞬間、顔から半分程はみ出るくらいに歪んだインドネシア人のアゴまで見えた。

山口の左…見たくて仕方ないものの一つ。
 

安藤 暢文 14戦5勝(2KO)8敗1分 サウスポー

東日本の選手だが、これまで運よく2試合を観戦できている。
負け越し戦績だが、前戦では日本上位ランカーを相手に前半を上回る戦いを魅せた。
いかつい見てくれと相反するような素早いワンツーが光る好選手。
A級昇格まであと一勝…今後の道のりが楽しみな選手だ。
 
 

中量級でテクニックのある二人の対戦。
山口はA級昇格後、日本人相手になかなか星がついて来ない状態。
久しぶりに6回戦のリングに上がる。

相手は負け越しボクサー…中身を見ずにいると、
山口に自信を持たせるような試合にも見えてしまいそうだが、
安藤が簡単な相手ではないのは間違いない事実。

山口が全日本新人王を獲得したのももう5年前。
この試合、勝って得るものは明らかに安藤の方が大きいが、
山口が再び輝きを放てるか…キーになりえる試合だろうと感じる。
 
 

【女子ミニマム級4回戦】
近藤 佐知子(駿河) vs 安久 夏実(唯心)

近藤 佐知子 5戦1勝3敗1分 日本フライ級4位

2戦目で初勝利を挙げた近藤が、岐阜で飛び上がって喜んだ姿が忘れられない。
その後、浜松で引分け、東京で2連敗。
久々に観戦する近藤の、勝って素直に大喜びする姿がまた見たいと感じる。
 

安久 夏実 デビュー戦

中日本の女子ボクシングにまた新たなボクサーが登場。
ボクサー自体が減る中、さらに競技人口の少ない女子ボクシング。
新しいボクサーの登場は嬉しくてたまらない。
 
 

女子ボクシング自体、自分自身の観戦歴が浅く、まだまだ未知の部分が多い。
闘う女子のカッコよさだったり、試合が終わった途端に女の子らしく喜ぶ選手だったり。
ふつふつと魅力を感じてきている。
この日はいったいどんな魅力を感じることができるだろうか。
何よりも、岐阜で感動させてくれた近藤の試合がまた見れることが嬉しく思う。
 
 

【女子フライ級8回戦】
池本 夢実(琉球) vs グレテル・デパス(比)

池本 夢実 7戦6勝1敗

静岡から沖縄へ渡り、沖縄のジムで活躍する池本。
日本女子初代王座決定トーナメント制し、王座を手に入れたが、防衛戦は叶っていない。
7戦中地元沖縄はわずか2戦…選手数の少ない女子ボクシングの辛さを感じてしまう戦歴だが…。
そんな中で、わずか1敗でベルトを巻き、さらにここから世界に挑まんとしている。
これから世界に挑む女子ボクサーがいったいどんな選手なのか、ここもまた未知への期待が高まる。
 

グレテル・デパス 9戦5勝(2KO)4敗

昨年8月、OPBF女子バンタム級王座決定戦で吉田 実代(EBISU K’s BOX)と対戦。
負傷判定でベルトを逃している。
この試合、かなりの激戦になった様子。
どんどん前に来るパワフルなファイターと聞く。
 
 

これから世界へ挑もうとする池本の前に、アジアの強豪が立ちはだかる。
デパズの勝敗の白黒は五分に近いものの、後楽園ホールでその力は証明済み。
「凱旋」でワンサイド勝利を見てもらう…試合ではないはずだ。
世界に挑む前に、その実力がそれに値するのかどうか…。
大事な大事な勝負の試合がそこにある。
 
 

中日本の地域で開催される、西部日本の興行。
初めて行く会場、本川根B&G海洋センター。
あまり見て来なかった女子ボクシング。

未知のものが多くある興行…好きになれるものが増えればいい。
そんな期待を持ちながら…。

試合数は少ないが、それぞれのボクサーにとって重みのある
”勝負カード”が並んでいるようにも思える。
純粋にボクシング自体を楽しめるだろう。
 

ちなみに…あくまで噂ではあるが…
昨年、田中 恒成(畑中)と年間最高試合を演じた
元WBO世界ライトフライ級王者の木村 翔(青木)が来るという話も…。

いくら名古屋から遠かろうが…行くっきゃないでしょう!
 
 

 

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