2022/12/11 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
ついに20回目の配信を迎える。
この秋、かなり多忙な日々を過ごしている。
朝7時過ぎには家を出て、帰宅は22時頃。
子供の勉強用に準備したプリントに丸をつけ、翌日のプリントを準備する。
間違った箇所、できた個所、ポイントを文字にし、
ちょこっとだけくだらない文章を加えて手紙にする。
毎日、起きている姿は30分も見れない。
子供との唯一のコミュニケーションになっている。
風呂に入り、遅い夕飯を済ませると0:00をまわる。
そこから、ボクシング選手名鑑やラジオ、Youtubeの準備やら。
体を壊しては元も子もない。
2:00を目途に作業を切り上げ布団に入る。
週末は配信が続いた。
プロの興行に加えて緑ジムからジュニアボクシングの配信もさせてもらった。
土曜日が唯一自由になる日。
ここで選手名鑑を更新しないと、これまで続けて来たことが停滞してしまう。
仕事がある日と何ら変わらない。
家でPCと向かい合う。
不思議と苦痛はない。
ボクシングも仕事も好きだ。
3人娘はみんな仲良く、父親はおまけみたいなもの。
しっかり稼いで、たまにどこかに連れてってくれればそれでいいそうだ。
11月の末、家族や親戚総出で福井に行った。
この秋、唯一子供とちゃんと過ごせた時間…だが、温泉がメイン。
一緒には入れず、妻に子供をとられてしまったような気持ち。
それなりには楽しんでくれたようでよかった。
夜、宴会場で、叔母がバイオリンを演奏してくれる。
痴呆が始まり、夫の顔さえ忘れることもある。
それでもなお、プロとして活躍している人。
素晴らしい人生を生きているように思える。
ラジオの収録が終わった木曜日の夜。
「Split Complimentary」へのメインMCとしての出演を打診される。
自分が10代の頃、憧れまくった音楽イベントだ。
バンドマンとしては終焉した自分。
まさかこんな形で出演の機会が巡って来るとは思わなかった。
ボクシングが好きで、配信をさせてもらい、
それがラジオ出演に繋がり、遠い昔に忘れていた夢がまた叶う。
充実している。
凄く充実している。
体力的には正直つらい。
だけど、自分より頑張っている奴らがいっぱいいる。
リングの上を見れば、ボクシングに沢山のものを捧げる選手たちがいる。
彼らを見ている限り、へこたれるなんて許されない。
どれだけ素晴らしいものをリングからもらっているか、
彼らがどれだけ素晴らしいものを見せてくれているか、自分自身の生き方で証明したい。
配信を始めた頃、掲げたのは、「素人でもその気になれば配信できるボクシング」。
他にもやりたいと手を挙げてくれる人が出てくることを念頭に置いた。
スマートフォンのカメラに収まるリングで行われるボクシング。
配信が活発になっていく世の中で、他の大きなフィールドを使うスポーツに比べれば
ボクシングには大きなチャンスがあると思った。
初の配信以降、各興行主たちが様々なプラットフォームでボクシングを配信し
インターネットを繋げれば、多くの試合が生で見れるのが当たり前のようになっていった。
そんな中、九州のボクシングをベジータ 石川(折尾)が配信した。
これまでも、徳山 洋輝(千里馬神戸)やジロリアン 陸(フラッシュ赤羽)など
自分の試合を配信する現役選手は出て来ていたが、
興行をまるっと配信する選手は初めてだと認識している。
時代が変わっていく。
その中の一部になれていることが嬉しい。
多くの選手が見てもらえるようになった。
素晴らしい選手たちがそこにいること。
それに気付いてもらえる確率は、以前に比べてかなり上がっていると感じる。
負け越し女子ボクサーのすばらしさをラジオで語れば、その選手のチケットが売れる。
こんな時代が来てくれるなんて…。
自分が踏み出した配信が、その契機になったと評価してくれる人もいる。
もしそう感じてもらえるなら、そこに補足をさせて欲しい。
あくまでも自分は配信を「させてもらっている」。
繋ぎの役割や放映権の購入、交渉事は自分が行っているが、それだけ。
配信・撮影のほぼ全てはsakanaさんが担ってくれている。
各プロモーターがOKを出してくれなければ配信は出来ない。
そもそも戦ってくれる選手がいなければ…選手が出場する興行がなければ何もできない。
「ボクシングを盛り上げたい思いはみんな一緒だ」
自分が一度、配信の継続を断念しようとしたとき
HEIWAジムの二村会長代行がくれた言葉。
関係者総出でリングを組み上げ、選手の立つ舞台を作る。
自分の好きな選手を応援し、支えるファンがいる。
ボクシングは皆で作っている。
それぞれが、それぞれのボクシング愛の中で作っている。
さて、ここでいつもの言い訳前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
節目の配信、初めてのタイトルマッチの配信。
特別な一日、様々な思いで配信のカメラの後ろに立つ。
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