2018/8/5 -刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/8/5 -刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

今年もこの日がやって来た。
中日本新人王決勝戦。
 
 

東日本に比べれば、参加人数の少ない中日本新人王戦。
卑屈に「たいしたことはない」なんて言われることもある称号。
不戦で獲得する選手も毎年出ている。
 

ただし、毎年毎年、この称号を獲れずに涙を飲む選手がいる。
そして、この称号を手にした選手たちは中日本の代表として…。
西部、西日本、東日本…すべての新人王を倒す旅に出る。

たとえ不戦で獲得しようが、中日本のファンの期待を背負った証となる称号。
その背中に沢山の思いを背負う男たち。
背景にドラマも盛りだくさん。
 
 

興奮のままに家を飛び出す。
バスに乗り、電車を乗り継ぎ、刈谷あいおいホールへ。

途中、携帯電話で情報を漁ろうとすると…
世間を騒がすアマチュアボクシングの話題ばかり。

とても重要な問題だと思う。
ファンとして捨て置いてはいけない問題。

報道は山根会長の人間性や、過去に注目が集まるモノも多くみられる。
しかし、極論そこはどうでもいいと思っている。
山根会長は辞めるべきなのか…僕は辞めなくてもいいと思っている。
そこがゴールではない。

アマチュアボクシングに情熱を注ぐ選手たちが、
その情熱を裏切られることのない3Rのボクシングを終える環境を作ること。
これがゴールであり、そのために必要だから山根会長の退陣を求めている…はずである。
 

別に山根会長の退陣なしでそれが叶うなら、退陣しなくていもいいと思うし
逆に退陣したところでそれが叶わないのであれば、この大騒動はただの茶番に終わる。

山根会長が悪人だろうが善人だろうが関係ない。
フォーカスする場所がズレているとしか思えない報道が多く混じっている。
全ては戦う選手にとって何がベストか…で選択されて欲しい。

岐阜で行われているインターハイにはメディアが詰めかけ、
奈良県の選手の試合が始まると一斉にカメラが向けられているらしい。

彼らは彼らで努力してそのリングに立っている。
自分で判定を操作することなど、選手にはできない。
これまでの功績も努力も…「奈良」という言葉に汚されるのであれば
彼らもまた大人たちの被害者になっていく。
選手は純粋に勝利を目指して戦っている。
 

告発状、退陣要求を出している「日本ボクシングを再興する会」。
彼らが掲げる目的の一つに…選手ファーストがある。

「選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように最適な環境を整えることを第一に考えています。」
待ち構える難題たちは、とてつもなく大変なものだろうと思うが、
果たすべき目的をどうか見失わずに、最後までやり遂げて欲しい。
彼らに希望を見たいと感じている。
 
 

いつもの道のりを揺られながら…そんな大騒動の陰に隠れつつ
16名のボクサーのボクシング人生を左右する試合に思いを馳せる。
今から、目の前で行われる試合をおざなりにはできない。

ボクシングを楽しむことこそ、ファンの本懐だと思っている。
 
 

道のりの途中、東京からのマニアが刈谷に訪れると聞いて胸を躍らせる。
中日本のすげぇ面白いボクサーが後楽園ホールのマニアに見てもらえる。
それだけで嬉しい気分…。
 

少し早めに開場され、いつもの場所へ駆け上がる。
途中、レフリー勉強中の某氏に声をかけられる。

岐阜での興行前、吉野家で道を聞かれた縁で言葉を交わすようになった。
キラキラした表情に嬉しくなる。
ボクシングが始まる前のボクシング好きの顔。

色々な人たちが、それぞれの立場でボクシングを愛し、
それぞれの関わり方で競技を支えている。
嬉しくてたまらなかった。
 

青コーナー側のバルコニーから眺めるリングはいつもと少し違うように感じる。
昨年は試合後、松浦 克貴(岡崎)近藤 裕真(畑中)に写真を撮らせてもらった。

全日本新人王決定戦まで4人の中日本新人王が勝ち残り、森 武蔵(薬師寺)ただ一人が
全日本新人王を勝ち取った。

昨年の中日本新人王たちの中には、今年もう一度、新人王に挑む選手もいる。
もうリングに上がらない選手もいる。
その後の激戦に負けを重ねる選手も…未だ負けを知らない選手…。
ボクシングの新陳代謝の速さを感じる…。

それぞれがそれぞれの道を進んでいる中、今年もまた大きなドラマの分岐点。
エントリーした選手たちが春から繰り広げてきた戦いの、一つのエンディング。
溝越 斗夢(緑)が敗退し、佐々木 政城(天熊丸木)も敗退。
ここに辿り着けなかった有望なボクサーたちがいる。
そしてこの日、この先に進めない8人が現れる。

勝者が背負うものはさらに増幅され、このリングが見送りの場となる。
新人王の魅力は、残酷でもあるボクシングの魅力が凝縮されたものに感じる。
 

所用があり、一旦その場を離れて会場をうろつく。
用件をすましたころに、交流のあるファンたちと言葉を交わす。
この日、それぞれの期待を語り合う。

時間は既に試合開始直前。
第1試合…因縁の二人がそれぞれのコーナーに登場する。
 

ここでいつもの言い訳前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
 
 

さぁ…ボクシングが始まる。
 
 
 

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