2022/05/08 -愛知・刈谷あいおいホール- 第1試合~第3試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
■2022年度中日本スーパーライト級新人王準決勝
【スーパーライト級4回戦】
柳川 竜也(名古屋大橋) vs 高井 広大(唯心)
柳川 竜也 2戦1勝(1KO)1敗
高井 広大 デビュー戦
※試合映像がある為、試合描写は割愛いたします。
前回の試合が初勝利となった柳川が自信を付けたか、堂々とした戦いぶり。
スリリングなファイターだった印象の柳川がディフェンスを磨いて来た。
いきなりダウンを奪うと、その後も最初を外すことで、高井に入らせずに主導権を握った。
デビュー戦、いきなりのダウンから始まった高井のボクサーズロード
消耗戦となった後半、両者スローモーになる展開の中、最後の最後まで手を出し続けた。
最初を当てれば詰めることはできる。
両者疲弊しつくす出し切った試合。
勝利した柳川はデビュー戦、1RTKOで敗れた相手、
藤崎 紘成(和光)へのリベンジマッチへと駒を進めた。
一回り大きくなった柳川がどれほど差を埋めるか、見どころが膨らんだように感じる。
■2022年度中日本ウェルター級新人王準決勝
【ウェルター級4回戦】
松岡 陸(浜松堀内) vs 黒川 智矢(唯心)
松岡 陸 デビュー戦
黒川 智矢 デビュー戦
※試合映像がある為、試合描写は割愛いたします。
前評判の高かった黒川、見えないノーモーションのジャブで松岡を苦しめた。
武器ははっきりとあり、プロとして戦っていくには充分なもの。
負けを踏まえてどのように変化していくか、期待して見ていたい。
松岡が被弾恐れず鋭利に撃ち返し、左フックを効かせると、体が流れた黒川を逃さず仕留めた。
効かせた後、流れたところを一発で仕留めた部分や、
再開後、一気にパンチをまとめた姿には格闘センスを感じさせる。
勝ち上がった松岡は8月の決勝で、昨年の同級中日本新人王、上村 健太(緑)と対戦する予定。
ロングレンジから威力のある左ストレートが印象的な上村だが、
前戦では接近した撃ち合いもこなして変貌を見せている。
上村のボクサーとしての成長か、松岡の格闘センスか、魅力的な決勝カードとなった。
【女子スーパーフライ級4回戦】
樋口 藍(ARITOMI) vs 前田 宝樹(姫路木下)
樋口 藍 2戦2分
前田 宝樹 2戦2勝1分
※試合映像がある為、試合描写は割愛いたします。
前戦とは打って変わって足を使った前田。
前田がスピードのある出入りを繰り返す中、振りが大きくなる樋口。
オーソドックスvsサウスポー、頭一つ分小さな前田の頭は
踏み込むタイミングが合えば当たってしまうもの。
熱くなればなるほど振らされ、潜られる樋口。
負のスパイラルに陥った樋口が、主導権を握られ続けたまま試合を終えた。
前田の完勝と言っていい試合。
ファイターと思っていた前田がスピードに乗ったアウトボクシングを披露した。
また、荒れた前戦を経て、熱くなりそうな流れの中でも落ち着いて仕事を完遂した。
自分を律する強さがあってできること。
対して展開を取り戻すことができなかった樋口。
持ち合わせる強さを発揮できないままだった。
期待値の高い中、3戦勝ち星はない。
ただし、この試合こそ強くなれる要素が詰まった試合。
絶対に復活し、初勝利を掴んで欲しいと思えた。
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