2度噛んだ世界王者 マリオ・ロドリゲス(メキシコ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/09
さてさて、今日のピックアップはメキシコのマリオ・ロドリゲス(メキシコ)。
戦績は名前のところをクリックしてください。
高山 勝成(仲里)がメキシコでIBFのベルトを取ったときに戦ったチャンピオンです。
第1回で紹介したペドロ・ゲバラ(メキシコ)とは世界チャンピオンになる前に1戦、
陥落した後に1戦してます。結果はゲバラが1勝1分。
この選手ね、世界チャンピオンになれるようなルートを歩いてなかったんです。
ただのそれなりの強豪選手だった…。
メキシコ国内でちょこちょこ負けつつなんとかWBCアメリカ大陸タイトルマッチに辿り着いてね、
WBCアメリカ大陸王者って地域タイトルなので日本で言うOPBF東洋太平洋みたいなもの。
以前負けたラウル・カスタネダ(メキシコ)って選手との決定戦で、
この試合も12Rまで圧倒的にポイントリードされて…あぁ、もうダメだ…。
ってところで、劇的逆転KO!
あら?勝っちゃった?…て感じがぬぐえぬ劇的勝利。
その後は引き分け2つに、第2回で紹介した噛ませ犬専門、ヘルマン・アーロン・コタ(メキシコ)戦の1勝。
ぱっとしない感じで、おいしい相手だと思われたんでしょうか?
当時の世界チャンピオン、ドニー・ニエテス(比)さんが世界戦やってあげるよ!って。
結果はごっつぁんです…ってもちろんのごとくニエテス圧勝。
再起戦ではWBC世界ライトフライ級シルバー王者だったペドロ・ゲバラに挑んで引き分け。
じゃあってんで、もっかい地域タイトルまでレベルを落として
NABF北米ミニマム級王座決定戦でやっと再起。
だいぶ世界から遠ざかったねー…もう世界戦とか何年先でしょう…ってとこまで落ち込んだ。
そんな潮目が変わったのが元WBC世界ライトフライ級王者のヒルベルト・ケブ・バース(メキシコ)との戦い。
世界再獲得へ向けて世界タイトルマッチ目前だったバースさん、地域王者だし、手頃じゃない?ってんで
前哨戦にロドリゲスを指名した。
まわりも皆バースさん、圧勝ッスね!なんて試合で、劇的KO!
あら?勝っちゃった?…て感じがぬぐえぬ大番狂わせ。
哀れバースさん世界戦が白紙に…。
ロドリゲスさん、バースさんに勝っちゃったししょうがないねぇ…
そうそうラッキー続かないと思うけど、ご褒美に世界戦ね。
…とまぁ、ヌコシナチ・ジョイ(南ア)への挑戦権を手に入れます。
このヌコシナチ・ジョイ、高山勝成も勝てなかった超強豪。
当時ミニマム級最強の名を欲しいままにしていた。
技術は抜群、スタミナ無尽蔵、スピードは敵なし、KOだって狙って取れちゃう。
もう誰もロドリゲスさんが勝つなんて思ってないわけですよ。
ところがまたもや、劇的KO!
あら?勝っちゃった?…て感じがぬぐえぬ大番狂わせ。
↑これ何回目だよ…。
「噛ませ犬 2回噛んだら 世界王者」
川柳にしてみました。字余りで申し訳。
いやはや、もうロドリゲスファン大熱狂ですわね。
初防衛戦では高山勝成を地元に呼んで凱旋の防衛戦。
例の劇的パンチ1発、3Rにはダウンを奪うものの、
他のラウンドを完全にシャットアウトされて判定負け。
試合後には地元ファンの女性が高山に殴りかかるといったおまけもついて…
ってどんだけファン熱狂してんだって…まぁ無理もないよね。
超絶テンションあがりそうな試合が続いてたんだから。
その後はシルバー王者、地域タイトルに1度ずつ挑むもいずれも勝てず。
現在2連敗中なんですが、いつかまた劇的KO炸裂しちゃうのでしょうか。
この男ならあり得る気がしないでもない。
ちょっとね、最後まで目が離せないという意味では見てて面白い選手だと思います。
もし日本に来ることがあるなら、生観戦おすすめ!
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