2021/12/19 -愛知・刈谷あいおいホール- 第7試合~第9試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2021/12/19 -愛知・刈谷あいおいホール- 第7試合~第9試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【53kg契約4回戦】
百田 康平(唯心) vs 犬塚 音也(松田)

百田 康平 5戦2勝1敗2分
犬塚 音也 デビュー戦

 

ガードを固めて前に出る百田を、犬塚がスピードで圧倒。
空いたところを叩き、ガードを崩して通し、その拳を次々に叩き付けていく。
ファイター百田にファイトをさせぬまま、TKOを呼び込んだ。

移籍初戦で敗れた百田は、次戦では引分けとなったものの、
ファイターとしての強さを増してリングに上がって来た。
負けを栄養にできる選手、地道な努力をリングの上で体現できる選手であり
それが彼の魅力でもあると感じている。
この負けを踏まえた、百田の次の試合を楽しみにしていたいと感じる。

また、この試合を単品で切り取ってしまえば、
百田の強さは感じ取れないかもしれないが、ガードが固く
しつこく愚直な百田は、本来、やりにくい選手のはず。

それを圧倒するように拳を突き刺していった犬塚。
前評判通りの強さを見せつけたように感じる。
名門、松田ジムからのデビュー。
大きなものを背負う選手になっていく…そんな未来予想図を感じずにはいられない。
そのボクサーズロードに夢中にさせてほしいと思っている。

 

【スーパーフェザー級4回戦】
松岡 稔晃(薬師寺) vs 森 啓介(タキザワ)

松岡 稔晃 デビュー戦
森 啓介 2戦2敗

静かな展開の中、ポイントで追い詰められた森が最終ラウンドに仕掛けるシーンが胸熱。
松岡も受けて立ち、激しい3分間が展開された。
左フックを効かされ、クリンチに逃れようとするも、こらえきれずにダウン。
勝利にすがりつくようなその姿は、ボクサーの純粋な思いに触れるようだった。

終始、試合を制したように見えた松岡。
柔らかく頭を振りながら踏み込んで行き、スリリングなパンチを撃ち込む姿は魅力的。
最終ラウンドも、全てを賭けるように撃ち合いに挑んで来た森を弾き返すように制し、
しっかりと強さを示したデビュー戦だったように感じる。

 

【54.5kg契約4回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) vs 中里 祐也(鈴鹿ニイミ)

菅原 健太 5戦2勝(1KO)2敗1分
中里 祐也 17戦5勝(5KO)12敗

後の先…右を狙い続けたように見えた中里。
試合自体は終始、菅原が主導権を握ったように見えたが、
中里の右は延々とその試合を決定づける予感を失わなかった。

3Rにはその右を見事に炸裂させ、あわやのシーンを産み出したが、
この窮地を乗り切った菅原が、最終ラウンド、ボディからパンチをまとめ
被弾の重なった中里をレフリーが救い出す形で試合終了。

菅原がしっかりとその力を出して勝ち切った試合。
しかし…、右の一撃に賭け続けた8連敗ボクサー。
その姿に、痺れずにはいられなかった。

 

 

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