2021/07/18 -刈谷・あいおいホール- 第3試合、第4試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【スーパーライト級4回戦】
伊藤 寛(天熊丸木) vs 柳川 竜也(名古屋大橋)
伊藤 寛 デビュー戦
柳川 竜也 1戦1敗
※動画が見れない方はこちらをクリックしてみてください
※試合映像がある為、試合描写については割愛いたします。
デビュー戦ではガンガン詰めていった中での反撃を食い、
1RTKO負けを喫していた柳川だったが、この日は後手に回る中で
ドンピシャのカウンターでダウンを奪取して挽回。
五分で迎えた第4RではKOパンチをぶつけ合うような
スリリングな撃ち合いを制し試合を手中に収めた。
強烈な被弾の中、劣勢を耐え抜いて、最後まで勝利を信じて切り開いた初勝利。
見事な逆転劇…しっかりと自信を深めて欲しいと感じる。
オーソドックス同士の戦いで、右から入って強烈にヒットさせていた伊藤。
3Rには狙いすました右でKO寸前まで追い込み攻め立てる中で、
左のショートを貰ってダウンを喫した。
それまでの展開、確実に試合を制していた伊藤。
最終4R、展開を戻せれば判定での勝利もあり得たと感じたが、
ダメージからか、序盤の動きは戻らず…。
連続でストレートを突き刺されて試合をストップされた。
ほんの一瞬が白黒を分けた試合。
ただし、その一瞬の為に一つの試合が存在するのがボクシング。
力が劣っていたわけではないのは間違いない。
だからこそ、この試合を教訓に結果を残していける選手になってくれると感じている。
【ミニマム級4回戦】
ヨッシャー 松本(HEIWA) vs 宮澤 蓮斗(蟹江)
ヨッシャー 松本 6戦1勝3敗2分 サウスポー
宮澤 蓮斗 デビュー戦
※動画が見れない方はこちらをクリックしてみてください
※試合映像がある為、試合描写については割愛いたします。
グイグイとプレスをかけ、右一撃でダウンを奪取した宮澤。
撃ち合いでも多少の被弾をものともせず、鋭く短く右を振り抜いた。
スピード、タイミング共に圧倒的だった宮澤。
来年、新人王戦にエントリーするなら、目玉となる逸材だと感じる。
そこまでに何試合見れるか…また楽しみな選手が登場してきたと思っている。
この試合で引退を表明した松本。
戦後最大の空白となったコロナによる興行停止期間からのボクシング再開、
そのリングで勝利したボクサー。
ヨッシャーの由来は、その試合でヨッシャーと叫び、セコンドから
「大きな声を出すな」と叱られたことが話題になった為。
コロナ期間のリングを駆け抜けた選手。
贅沢を言うなら、声援禁止が解けた会場で、松本と一緒に「ヨッシャー!」と叫びたかった。
その後も、原田 竜輔(岐阜ヨコゼキ)との4試合目が
最高のライバル対決の一つとして海外からフォーカスされるなど、
これほど持っているボクサーを自分は見たことがなかった。
客席では「まっちゃん、まっちゃん」と親しまれ、とにかく愛されたヨッシャー 松本。
壊滅的とさえ言われた運動神経の持ち主。
それがプロのリングに上がって、熱戦を連発しまくった。
たった1勝のキャリア…されど、残したドラマはとにかく大きい。
記録的には名ボクサーとは言えないだろうけれど、
自分の心の中には、コロナ時代の名ボクサーとして、ずっと残り続けることと思う。
お疲れさまでした。プロボクサーになってくれてありがとう。
戦ってくれて、ありがとう。
さよなら、熱闘王 ヨッシャー 松本。
【カテゴリ別】
2021年中日本ボクシング観戦記一覧に戻る
中日本ボクシング観戦記一覧一覧に戻る
カテゴリ別記事一覧に戻る
【日付別】
【記事一覧】2021年7月に戻る
【記事一覧】2021年に戻る
【記事一覧】に戻る
各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
コメント