中日本所属選手 12月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2023/01/05

中日本所属選手 12月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2023/01/05

 

2022年12月1日
東京都:後楽園ホール

樋口 藍(ARITOMI) vs ○ 山下 奈々(REBOOT.IBA)
0-3(36-40、37-39、37-39)

マイジャッジ 39-37 山下

鋭い踏み込みから、接近した場面でのガチャガチャした攻防で、
山下が泥臭くペースを奪ったように見えた。

最終的にはミドルレンジでも上回られたが、
接近戦の時間が多くなったことがここに繋がったようにも思える。
一度奪われたペースを2分4Rの短い時間で奪い返すことの難しさを感じる試合。
裏を返せば、先に握れば大きく優位に立つことができる。

力が及ばなかったとは思わない、充分に届く距離。

ここまでコンスタントに戦い続けて来た樋口。
いったん休息するとのことだが、ちょうどいい期間になるようにも思える。
競技から距離を置くことで広がる視点もある。
また、強くなって帰って来てくれることを願っている。

 


2022年12月11日
大阪府:エディオンアリーナ大阪第二競技場

【49.5㎏契約6回戦】
木村 彪吾(グリーンツダ) ○ vs 鈴木 尊虎(トコナメ)
5RTKO

撃ち合いの場面では互角かそれ以上に戦っていた鈴木。
5R、木村をロープに詰めて手数でもヒットでも上回る中、
痛恨の右ストレートを被弾し効かされると、纏められてリングに沈んだ。

ラッキーパンチではない。
木村が引き出しとして持っていたもの。
さぁ、ここから…の場面、やっちまった被弾。

1戦目ももらった場面こそ違えど、右一撃で勝負が決まった。
この日のリマッチもまた、木村の右一つで勝負が決まった。
内容として、かなりきつい負け方のようにも感じた。

たった一つのパンチで勝負が決まる。
1秒に満たない瞬間のやり取りが全てを決める。
そして、白黒が付いた瞬間、どちらが強いかがはっきりと示される残酷な世界。
木村が強かった。

ただし、最後にどちらが結果を残しているかはこの限りではない。
結果が出るまで続けた者にしか、結果を出すことはできない。
懲りずに挑み続けてくれることを願う。
強くなれ!尊虎!!!

 


2022年12月11日
大阪府:天満橋エルおおさか 2Fエル・シアター

【ライトフライ級4回戦】
福濱 真斗(フュチュール) ○ vs 今井 聖也(とよはし)
3-0(39-37、40-36、40-36)

全日本新人王を獲っても驚かない…そう思っていた今井の敗北に驚いた。
全国各地に強者がいることを思い知らされる。
試合は見れていないが、劣勢の中でしっかりと攻めに行った好試合と聞いた。
勝負所はまだ先、この試合を踏まえ、刈谷で成長した姿を見せて欲しい。

 


2022年12月11日
大阪府:エディオンアリーナ大阪

【スーパーフェザー級8回戦】
松岡 輝(大成) ○ vs 菅原 秀馬(市野)
2RTKO

菅原が仕留められた。
抜群の輝きを放ち、4回戦、6回戦を駆け上がった菅原。
ランカークラスの実力は備えながらも、A級戦線で1勝3敗。

相手が強かった…と言えばそれまで。
過去には日本ユース王座を獲得し西の熾烈なA級戦線を戦ってきた選手。

この試合がラストファイトだそうな。
佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)とのハイレベルな4回戦でその名を一気に浮上させ
真っ向勝負の高瀬 衆斗(蟹江)を打ち倒して期待値を高めた菅原。

A級戦線ではロリ・ガスカ(大阪帝拳)などの強豪に挑んで行った。
結果、A級1勝3敗…ランカーには届かなかったが、見てきた人たちはその強さをちゃんと知っている。
もしも、戻って来たくなったら戻ってくればいい。
期待せずにいつまでも待っていたい。

 


2022年12月17日
東京都:後楽園ホール

■全日本スーパーフライ級新人王決定戦
【スーパーフライ級5回戦】
五十嵐 春輝(湘南龍拳) vs ○ 佐野 遥渉(平石)
0-3(46-49、45-50、45-50)

採点としては佐野が圧倒したように見えるが、
内容としては激しい撃ち合いもあった試合。
白熱した試合をはっきりと制して、佐野が日本ランキングと
全日本新人王の栄冠を手に入れた。

全国のファンが名前を知ってくれただろう試合、細かいことはいい!
でかした佐野!!!

 


2022年12月18日
大阪府:大阪市立住吉区民センター

【フェザー級10回戦】
桑畑デカナルド 闘凜生(六島) △ vs △ 英 洸貴(カシミ)
1-1(96-94、95-95、94-96)

三者三様のドロー。
桑畑がジャブ、ボディで丁寧に戦い、
近づけばショートをまとめ英攻略にあと一歩に迫った。
それでもドロー、崩すところまで至らない英の牙城。
北陸の原石…ここまで強くなったかと鳥肌がたった。

1R、英は右で桑畑の膝を折ってビックチャンスを迎えたが、
ここで攻め急ぐことはしなかった…が、結果論、一気に仕留めていればとも思える。
両者とも”たられば”が詰まった試合だったように思う。

叶うことなら、再戦を見たい。
リマッチから、さらなる強さを得る二人が見たい。

 


2022年12月26日
東京都:後楽園ホール

【スーパーフェザー級8回戦】
湯川 成美(駿河男児) ○ vs パラミン・セーンパック(タイ)
3RTKO

目も良くパンチのあるパラミンに対し、徹底して距離を潰した湯川。
左右フックボディを集めて、右フックを炸裂させてダウン奪取。
立ち上がったパラミンをさらにフックで沈めてみせた。

湯川のボクシングがしっかり確立されてきている。
認知されれば、ファイター対決のカード発表で国内ファンが
ざわつくような立ち位置になるかもしれないと感じる。

日本ランキングも上位に迫るところまで来ている。
タイミング的には来年、勝負所を迎えるようにも思う。
一気に名前を轟かせるような飛躍の年にして欲しいと思う。

 


(所感)
英vs桑畑、再戦希望。
きっと二人がより強くなる試合になる。

 

中日本選手12月の敵地戦績合計 7戦2勝(1KO)4敗1分

中日本選手2022年の敵地戦績合計 75戦32勝(13KO)35敗8分

2022年勝率 48%
(2021年の27%から21%上昇)

 

 

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