2017/4/30 じゅうろくプラザ-3試合目、4試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/4/30 じゅうろくプラザ-3試合目、4試合目(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

先月まで3日に1度の更新だった為、「次の興行までに終わらせたい…」なんて下心が働いていた観戦記。
2日に1度なら、より多く掲載できるため…その辺りの意味合いでも2日に1度にして正解だったと感じる。
試合の少ない1月2月は、選手紹介で乗り切ろうかと…。

さてさて、そんな話はさて置き…
楽しみにしていた荒川の試合。
 
 

■中日本バンタム級新人王準決勝
【バンタム級4回戦】
高井 一憲(中日) vs 荒川 高志(緑)

・高井 一憲 7戦3勝(1KO)2敗2分
・荒川 高志 6戦2勝4敗
 

僕は昨年、岐阜で荒川の姿を見てからというもの、その生真面目に見えるボクシングに、
彼の勝つ姿を見たいと言い続けてきた。

僕が見に行く試合では必ず負けてしまう。
久々に勝った試合は、仕事の都合で見に行けず…

相手の高井にも思い入れはあって…断腸の思いだが、
この試合は荒川を応援。
 

一発一発に力を込めて撃って行くサウスポーの高井。
荒川は1R開始直後から、サウスポーに対応しきれない。
高井は強烈な右フックを2発…3発目はボディへ…。
さらに左のロングフックを炸裂させる。

ジャブが当たりにくいサウスポーvsオーソドックスの戦いでは
大砲から入るのは定石にもなりつつあるが…
元来が生真面目なスタイルの荒川は、左から組み立てようとする。
しかし、その左が当たらないことで、ボクシングを組み立てられず…

左フックをひっかけようとする荒川だが、
ジャブが当たらない距離でアッパーを選択するなど、距離がつかみ切れていない。
いきなり放たれる高井の強烈な左フックを何度も浴びる。

試合はそのまま3Rへ。
当てても単発で終わってしまう荒川。
距離が遠く、右はどうしても届かない。
最後まで踏み込みが浅いまま…。

いきなり放たれる高井の左フック…この日一番の角度で撃たれた一撃。
荒川が後ろ倒しにマットに頭を打ち付け…レフリーが即座に試合をストップ。
 
 

また…荒川の負け試合を見ることになってしまった。
自分が見ていないところでは勝っている荒川…。
まるで自分が疫病神のようにも思えてしまう。

悔しい…ほんとに悔しい。
でも、荒川…今日の試合は実力の半分も出せなかったんじゃないだろうか。
 
 

これで高井は中日本新人王決勝に進出。
一発一発に力を込めて撃っていく姿は魅力的。
決勝の相手はまだ決まっていないものの…。

大森 雄貴(三津山)vsヤノ ジョン(駿河男児)の静岡勢対決の勝者が立ちはだかる。
両者ともにパンチ力のある選手。
高井もまた、1発1発に力を込めて撃つタイプなだけに…
今後の展開が楽しみであったりする。

僕がこの階級の優勝候補に上げていた桐林 迅児(HEIWA)はヤノに敗れて既に姿を消している。
バンタムもまた、混戦模様…。
 

これでこの日の中日本新人王予選は終了。
続いて通常の4回戦に。
 
 

【ライト級4回戦】
加藤 道哉(岐阜ヨコゼキ) vs 前田 隆宏(中内)

・加藤 道哉 デビュー戦
・前田 隆宏 5戦1勝(1KO)4敗
 

地元の岐阜ヨコゼキからデビューする加藤と、広島から遠征の前田。
前田はデビュー戦勝利以降、4連敗中。

試合開始直後から距離を潰して大きな右を振るう加藤。
そこに左右フックを合わせようとする前田。
しかし、加藤の圧力に距離が潰れてしまい、明確なダメージは与えられない。

しかし、一旦抱き合った二人をレフリーがほどくと、
無防備に入ろうとした加藤に対して、前田が痛烈なワンツーを叩き込む。
一気にコンビネーションで攻め立て、レフリーが止めようとするも、
ギリギリのところで反撃する加藤。

しかし、何度か繰り返された加藤の瀬戸際の抵抗も…
最後は手が出なくなり、レフリーがストップ。

大方の予想を覆す勝利…。
「4回戦が一番ガチ」

…とは、ある元ボクサーのセリフ。
それをまざまざと感じることに。
それにしても、アウェイでの連敗脱出は見事。
素直に「おめでとう」と声が出てしまった。

身体的な力はあるように思えた加藤。
デビュー戦で敗北しながら、IBF3位、東洋太平洋王者に上り詰めた細川 貴之(六島)が脳裏を過ぎる。

「ボクシングはパンチもらったらダメなんだ」
…とは細川のセリフ。

無防備から負けた試合に、ボクシングの奥深さを痛感できれば…
KOタイムは1R 2:05。
ここからが加藤のスタート。

今年の新人王では8月に近藤 裕真(畑中)と対戦。
5/20の世界戦前座に登場する近藤にどこまで迫れるか…。
3ヶ月で見違える選手が出てくるのもボクシング。
8月を楽しみに迎えたい。
 
 

さて、KO決着が2試合続いて短くなってしまいましたが…
キリがいい悪いの問題で今日はここまで。
 

次回は6回戦2試合。
 
 

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