2021/03/21 -刈谷・あいおいホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2021/03/21 -刈谷・あいおいホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

■中日本ミニマム級新人王準決勝
【ミニマム級4回戦】
ヨッシャー 松本(HEIWA) vs 原田 竜輔(岐阜ヨコゼキ)

ヨッシャー 松本 4戦1勝2敗1分
原田 竜輔 4戦1勝2敗1分


1R、いきなり詰めていく原田と
サウスポースタイルで大きく足を使う松本。

前回はまだまだ付け焼刃感があった松本のサウスポーだったが
今回はしっかりと原田を捌いている…。
しかし、原田も休まず攻め続け、ラウンド中盤にはしっかりと松本を捉える場面を作る。


2R、変わらず捌く松本に対し、詰め続ける原田。
中盤には松本の左フックが強烈にヒット。
サイドに周りながらも、松本の手数は多い。
松本が足を止めた場面では、激しくパンチを交換し合う二人。


3R、松本が足を止め、二人が撃ち合う場面が増える。
両者とも強烈に相手のパンチを浴びながら、止まることなく自分の拳を突き刺す。
3度目の対決となったこのカード、またもや試合は熱戦に。


4R、足を止めての撃ち合い…両者激しく殴り合う。
全力疾走の4R12分、ラウンド後半には両者ともに消耗が見える。
お互いが自らのすべてを出し切るように、最後まで撃ち合い続けて試合終了のゴング。


マイジャッジ 39-37 ヨッシャー 松本


ただし、どのラウンドも際どい物…。
各ラウンドどちらに転んでもおかしくない。


公式ジャッジ

39-37 松本
37-39 原田

最後の一人

38-38 ドロー


勝敗は1-1のドロー。


この試合は中日本新人王トーナメント、ドローをつけたジャッジが、
どちらが優勢だったかを判定して、次戦に勝ち進む選手を決定する。


優勢点…原田。


拮抗した試合では前に出た方にポイントや優勢点が流れることも多い。
3度目のライバル対決は前に出続けた原田が獲得し、中日本新人王決勝に進出した。
全力をリングの上で出し切る…簡単なことではないと思う。

かなりの手数を浴びながら、前に前に出続けた。
原田の勇敢な姿が勝ち取った決勝進出だったように感じる。


対して、昨年とは立場を逆にする格好で、
優勢点によって新人王トーナメント敗退となった松本。
前回はまだまだ付け焼刃感のあった左構え。
しっかりと使える形になり、この試合では4Rを通して左構えで戦い続けた。
彼もまた、簡単にできることではないことを成し遂げたように思える。


まだまだ、先が楽しみな二人のライバル対決。
二人の運命が今後、どのように交錯していくかも楽しみにしていたい。


勝ち抜けた原田は、8/8の決勝で亀川 陵太(ARITOMI)と対戦予定。

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■中日本スーパーバンタム級新人王1回戦
【スーパーバンタム級4回戦】
大中 雄貴(薬師寺) vs 嶋田 一志(西遠)

大中 雄貴 デビュー戦
嶋田 一志 デビュー戦


フレームは少し、嶋田の方が大きいか。
長いストレートで嶋田が先制、大中も潜って強烈なボディで反撃する。

入る大中に対し、左フックを合わせ、距離が潰れたところでは
しっかりとクリンチする嶋田。

しかし、ラウンド中盤、大中が嶋田をロープ際に押し込み
嶋田のクリンチが甘くなったところ…振りほどいて、
捻じ込むような右ストレートを撃ち込み強烈なダウン奪取。

強烈なダウンシーンだったが、しっかり立ち上がった嶋田。
再開後は自分から前に出て、この窮地を脱する。


2R、大中が攻め込み、嶋田がクリンチする展開。
入って来るところを狙っているようにも見える嶋田だが、
しっかりと頭をずらしながら攻めてくる大中を捉えきれない。


3R、前のラウンドと展開は大きくは変わらず…。
そんな中、中盤に大中がコンビネーションで攻め込んで行く。
この場面、嶋田は左フックを引っ掛けて大中のアゴがあがる。

タイミングが合えば、試合がひっくり返るシーンもあり得そうに感じる。
終盤には嶋田が攻め込む場面も…。


4R、潜り込もうとした大中に、嶋田の右から返しの左フックが入り
ここは大中からクリンチに逃れる…。
ダウンを奪っている大中…ここから近づいたタイミングではクリンチに逃れ、
さらに終盤には距離を取って逃げ切りを測る…。

こうなると逆転は難しいか…しかしラスト10秒、
踏み込んだ大中に対して嶋田の強烈な左が入り、さらに撃ち下ろし…。
ここで組み付いて後の攻撃を遮断した大中…。
そのまま逃げ切りを知らせる試合終了のゴング。


マイジャッジ 38-37 大中

公式ジャッジ
38-37×2、39-36

3-0

勝者:大中

 

序盤のダウン奪取のポイントを使ってしっかりと逃げ切った大中。
クリンチの多い試合とはなったが、勝負事である以上、それもまた戦術。
相手のクリンチが甘くなったチャンスをしっかりと捉えてみせた。
瞬間スポーツであるボクシング…一瞬を制したものが勝利を手にする。

次戦は5/9の準々決勝。
ジャッジメント 会津(とよはし)をKOで下した西井 伸翼(テンカウント滋賀)が待ち受ける。


敗れてしまった嶋田だが、ダウンを奪われたシーンも落ち着いていたように思う。
強烈なダウンシーンだっただけに、足元をふら付かせれば試合はストップしてしまう。
さらに、その後もしっかりと入って来るところを狙い撃ち、
最後まで逆転の可能性を消さなかった。

デビュー戦の固さもあったように思う。
この試合を踏まえての次戦を楽しみにしたい。

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