衝撃の初回KO ロジャー・メイウェザー(米)⑧ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/09/25

衝撃の初回KO ロジャー・メイウェザー(米)⑧ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/09/25
 
 
 

ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップ8日目。
 

前回はロジャーが苦戦しながらもホルヘ・アルバラード(パナマ)を葬り、
8RTKOで初防衛に成功したところまで。
 
 

さて、無事に初防衛を飾ったロジャー。
2度目の防衛戦では、これが2度目の挑戦となる、南米/WBAラテンアメリカスーパーフェザー級王者の
ベネディクト・ビリャブランカ(チリ)が相手。
 

リーチ差で優位に立つロジャーはスピーディーなジャブを突き刺していく。
ものの見事に、ほぼすべてのジャブをヒットさせるロジャー。
しかしビリャブランカは、モノともせずに距離を詰め、力強いフックやアッパーを上下に撃ち付ける。

そこでロングレンジでの攻防に射程の長い右強打を交え始めたロジャー。
距離に合わせて、ストレートとフックを使い分け、それが面白いようにヒットしていく…。
しかし止まらずに攻めてくるビリャブランカ…

試合が動いたのはラウンド中盤。
二人が絡み合ったところでバランスを崩して、リングに座り込むビリャブランカ。
これにレフリーがダウンを宣告。

パンチが当たっていないことをアピールするビリャブランカ。
ブーイングの鳴り響く会場。
すぐに試合は再開されるも、ここから右の比重を強めたロジャー。
ビリャブランカは強引に入ってパンチをヒットさせる場面はあるものの、
強打を顔面で受け止める頻度は上がっていく。

そんな展開の中、ビリャブランカを捉えたロジャーの右撃ち降ろし。
棒立ちになったビリャブランカにロジャーが襲いかかり…ビリャブランカは座り込むようにダウン。

なんとか立ち上がり、再開に応じたビリャブランカですが…。
直後にまたも撃ち降ろされたロジャーの右に、後頭部をマットに叩きつけるような壮絶なダウン。
立ちあがっても足元は定まらず…そのまま10カウントが数え上げられる。
 

南米最強選手をわずか1Rで粉砕。
世界王者の強さを見せつけます。
 
 
 

3度目の防衛戦、相手は元USBAフェザー級王者で3度目の挑戦にかけるロッキー・ロックリッジ(米)
過去2度の挑戦はWBA世界フェザー級王座 エウセビオ・ペドロサ(パナマ)への挑戦。
こちらは19度の防衛を果たしたレジェンド中のレジェンド。

いずれも見方によってはかなり肉薄した判定となっており、
伝説に善戦したロックリッジは知名度のある人気ボクサー。

リングアナのコールに会場は大声援…。
 

かたや、お騒がせ者メイウェザー兄弟の片割れ、ロジャー。
世界王者と言えども、彼を嫌うファンもかなり多く…。
リングアナのコールにブーイングが響く…。
 

そんな中で鳴り響いた1Rのゴング。
ロジャーにスピード負けしないロックリッジ。
長いジャブもブロックしながらズイズイ距離を詰めてしまう。

近距離の撃ち合いに持ち込み、被弾しながらも鋭利な角度のボディをいくつも突き刺す。
クリンチに逃げたロジャーをレフリーがひきはがし…。

試合が再開された直後、飛び込んだロックリッジの入り際に、
とんでもないロジャーの右フックが突き刺さる。
…しかし、まったく怯まないロックリッジ。
「ペドロサはこんなもんじゃなかったぜ…」なんて声が聞こえてきそう。

次の瞬間にはそのまま左アッパーをボディに突き刺す。
体をくの字に折るロジャー…両腕でぐっとロジャーを押して距離を作るロックリッジ。
もう一度、左ボディアッパーでロジャーの体を折り、下がった頭を上から右のオーバーハンド。

「まさか!」と声が出てしまいそうな速攻劇…強烈な一撃にロジャーが崩れ落ちます。
ロジャーはなんとか立ちあがろうとするものの…テンカウントに間に合わず。
 

はじめの一歩っていう漫画で、木村って選手が「ドラゴンフィッシュブロー」ってパンチを使うんですが…
まさにこれがモデルになったんじゃないかと思えるような鮮やかなKO劇。
 
 

関係者に揉みくちゃにされながら、喜びを爆発させるロックリッジ。
この後、この王座を2度防衛後、史上最高のハードパンチャーとも言われる
ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)に際どい判定で王座を陥落。

また、1980年代の最強王者、フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)のWBC王座に肉薄しながら惜敗。
しかしその後、IBF世界スーパーフェザー級王座を獲得し、
トニー・ロペス(米)との対戦では1988年のリングオブザイヤーに選出。
遅咲きながら、ロックリッジは歴史に名を残す選手となっていきます。
 
 

さて、初の敗北で王座陥落となってしまったロジャー。
ここからは、ライト級で戦いスーパーフェザー級とライト級、双方の階級での道を模索し
もう一度、世界の頂を目指す旅に出ることとなります。
 
 

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