世界前哨戦… ロジャー・メイウェザー(米)⑤ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/09/19
ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップ5日目。
前回は、ロジャーが圧倒的な内容でUSBA全米ライト級王座を獲得し
世界挑戦者候補として急速に注目を集めたところまで。
翌月には前哨戦。
相手はエルマー・サッティントン(米)。
リーチ差で圧倒的優位に立つロジャー。
長いジャブを突き刺しながら、右ストレートでサッティントンを捉えてくる。
潜り込んできたところには撃ち降ろし…。
サッティントンのディフェンスに隙間ができれば、そこを通すように放たれるロジャーのパンチ。
懐の深いロジャーにサッティントンは全く攻撃をさせてもらえない…。
一方的に撃ちすえられながら…1R後半にはダウンを奪われるサッティントン。
立ちあがったところで1R終了のゴング。
2R開始直後、ロジャーはいきなり右ストレートから入って、ダブルの形で撃ち降ろし。
リングに両手を着くサッティントン。
この試合2度目のダウン。
再開後すぐさま左フックから右ストレートをワンツーのタイミングで叩き込むロジャー。
たたらを踏んであとずさりするサッティントン。
ロジャーは追いかけて強引に右を何度も叩きつけ、前のめりに手を着くダウンを奪います。
ここも試合は再開されますが…
一気に追いつめて、またも何度も右を叩きつけるロジャーに
ロープ飛んでバウンドするサッティントン…
ここでレフリーが試合をストップ。
一発も被弾していないように見える圧倒的な2RTKOで
世界挑戦にふさわしい実力を見せつけたロジャー。
リズムに乗ったジャブは逸品で、そこからテンポよく左右連打を叩きつける。
テクニシャンながらキレのあるロジャーの攻撃的なボクシングにファンの期待は高まります。
ここまで14戦全勝として、一気に世界挑戦のチャンス。
ロジャーはWBA世界スーパーフェザー級王座にアタック。
注目のホープが待たされることなく王座に挑む…幸運もあっての世界初挑戦。
ときの世界王者はサムエル・セラノ(プエルトリコ)。
日本のリングにも3度登場している、オールドファンなら忘れられないだろう王者。
歴史に残る強打者、ベン・ビラフロア(比)からベルトを奪い去ると
10度もの防衛を重ね、デトロイトで上原 康恒(協栄)に6RKO陥落で陥落。
しかし和歌山まで出向いて上原からベルトを取り返し…通算では13度の防衛。
その中には”フットワークの名手”アポロ 嘉男(親和)や、
日本国内で天才として名高かったバトルホーク風間(石丸)、”幻の左”丸木 孝雄(常滑)、
“ロイヤル 小林(国際)を破った唯一の日本人”友成 光(新日本木村)…
数々の日本人名選手が含まれる日本人キラー。
ここまでの世界戦の戦績17戦15勝1敗1分。
6年以上この階級の主役として居座り、時代を作った名王者。
長身の変則技巧派ボクサーとして名高いセラノに敵地でアタックしたロジャー。
経験不足と若さが懸念される中、それを武器に変える。
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