ベストバウト ドワイト・ムハマド・カウイ(米)⑫ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/08/07

ベストバウト ドワイト・ムハマド・カウイ(米)⑫ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/08/07
 
 

 

ドワイト・ムハマド・カウイ(米)、12日目。
 
 
 

前回はカウイがライトヘビー級とクルーザー級の2階級制覇を達成し、
クルーザー級でも、166cmの体でも戦えることを証明したところまで。
 

1戦ノンタイトルを挟んだあとの、初防衛戦。
 

迎えた相手はライトヘビー級時代に、カウイからベルトを奪い去っていった相手、
マイケル・スピンクス(米)の兄、レオン・スピンクス(米)

こちらもまた、弟と同じくモントリオール五輪の金メダリストであり、かつてはモハメド・アリ(米)にも勝った強豪…
世界ヘビー級王座を防衛できずに陥落すると、再挑戦ではラリー・ホームズ(米)に敗北。
クルーザー級へ落としてカウイに挑んできました。
 

1Rからいきなり距離を詰めるカウイ。
強烈なジャブからボディをヒットさせる。
一旦距離があけば、スピンクスの長いフックやストレートがカウイを捉えるものの、
距離が詰まるとカウイは独特のウィービングでスピンクスのパンチを外しながら、
面白いように強打を上へ下へ放り込んでいく…。
 

2Rには驚異的なプレッシャーでコーナーに追いつめられたスピンクス。
ロープを背にしながら猛烈にカウイと撃ち合うものの、
インファイトのスペシャリストと言うべきカウイに撃ち負けてしまう。

カウイはボディへ強烈なパンチを幾度も幾度も叩きつける。
下へ意識が行けば、カウイのフックが上に飛んでくる。
まさにカウイのやりたい放題…。
 

4R、コーナーで撃ち合う二人。
カウイの口から覗く白いマウスピース…。
かつて猛烈なインファイトでカウイと大激戦を演じたエディ・デイビス(米)と戦ったときに見せた笑顔。

体格差から撃ち合わずに躱そうとする相手ばかり…
レオンは久々に自分と撃ち合ってくれる相手…

スリッピングアウェイでスピンクスのパンチをかわしながら踊って挑発。
…カウイのテンションがみるみる上がっていく。
 

しこたまボディを叩かれ、頭を揺らされ、疲弊したスピンクス。
消耗は隠せず、終始カウイに呑み込まれる。
しかしそこは五輪金メダリストのプライド。

プレッシャーで追いつめられながらも、雄たけびを上げながら力を込めて撃ち合う。
満面の笑みを見せながらスピンクスを痛めつけるカウイ…猟奇的なまでの光景…。
 

6R、スピンクスの頭がはじけ飛ぶシーンが延々と繰り返される。
撃ち返すことさえままならないスピンクス…そんな試合に耐え切れなくなったのは…レフリー。
両者の間に割って入り、試合をストップ。

喜びを爆発させるカウイ…。

痛烈なKOシーンを期待した観客からはブーイングが飛ぶものの…。
朦朧としながら強打を喰い続けるスピンクスを見れば、妥当なストップに思える。
二人の血のたぎるような撃ち合いをもっと見たかった…それは痛いほど理解できますが…。
 
 

試合後、敗者スピンクスのインタビューが流れる後で、なにやらイザコザが…。

カウイに胸ぐらをつかまれるスーツ姿の大男。
この頃11連勝を飾っていたホープ…ロス五輪銅メダリストのイベンダー・ホリフィールド(米)
両者はカウイの2度目の防衛戦で拳を交えます。

 

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