デンマークへ… ラリー・ホームズ(米)㉔ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/07/03

デンマークへ… ラリー・ホームズ(米)㉔ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/07/03
 
 

 

45歳にしてオリバー・マッコール(米)に挑戦。
最小1P差の判定で、世界王座を逃し…
これでようやくグローブを壁に…と思われた、ラリー・ホームズ(米)
 

なんと5ヶ月後には再起し、フルマークの判定勝利。

その後また、4か月の間を空けて、元バージニア州王者のカーティス・シェパード(米)との対戦。
スピードはあるもののバラバラさが見える相手に格の違いを見せつける。
 

ジャブの刺し合いからオーバーハンドの右で1Rからダウンを奪い、
強引に振り回すパンチを腕でほとんどいなしてしまう…。
 

2Rには、入り際に右フックを合わされ膝から落ちかけるシェパード。
必死にガチャガチャ手を出すも、なかなかヒットを奪えず…
ラウンド終盤にはホームズの強烈なストレートを食ってしまう。
 

3R、コーナーでホームズに組みついてなんとかヒットを奪い始めるシェパード。
突き離そうとしても離れない…必死に必死に組みつきます。
しかし終盤、少しだけ開いた距離をつぶそうとした瞬間、ホームズの右ストレートが突き刺さる。
ばったりと仰向けに倒れ込んだシェパード、立ち上がりなんとかゴングに救われます。
 

4R、やはり組みつきにかかるシェパード。
しかし組みついてのファイトでもホームズの強打がシェパードを捉えるようになっていく。
最後は一瞬できた間に差し込んだ右フック。
綺麗に飛んでいくマウスピース、崩れ落ちるシェパード…試合はそのままストップ。
会場に響き渡る「ラリー」コール。
 

格下相手とは言え、圧倒的な力を見せつけます。
 

その後さらに判定での勝利を重ね、前回の敗北から1年で3連勝。
 

4連勝を狙って、アンソニー・ウィリス(米)との対戦。
 
 

1R、ゆっくりとリングを回りながら左を刺していくホームズ。
ウィリスが入ってくると右を被せる。
まともにヒットを許さず、しっかりコントロール。
 

2Rに入っても展開は変わらず。
しかし徐々にウィリスが左をかわし始めます。
 

3R、上半身を忙しく振りながらボディを狙っていくウィリス。
しかしそれでも左をヒットさせ…終盤にはホームズが強烈な右ストレートをヒット。
 

4R、展開は変わらずとも、徐々にヒットを増やしてきたウィリス。
ホームズの右に右を合わせるカウンターを2度ヒットさせる。
ゴング直前にはウィリスがロープ付近での撃ち合いに撃ち勝ってゴング。
 

5R、警戒を強めるホームズ、勢いにのるウィリス。
ホームズが強烈な右ストレートをヒットさせればウィリスもやり返す。
しかしヒットさせるパンチはホームズの方が多く、威力もホームズが上回る。
 

6R、距離を取られながら展開を支配されるウィリス。
ラウンドを通じて強烈なワンツーを浴びながらも
中盤にはコーナーに追い詰めて連打を浴びせるなど抵抗。
 

7R、スナッピーなジャブで何度もウィリスの顔を跳ね上げるホームズ。
中盤以降は強烈な右も併せてヒットさせていきます。
それでも終盤、強烈な右の撃ち降ろしをヒットさせて一方的にはさせないウィリス。
 

8R、突然に試合は終了する。
ジャブを伸ばしながら飛び込んできたウィリスに右フックを合わせたホームズ。
ドンピシャのヒットで後ろ向きにひっくり返ったウィリスにレフリーはカウントをストップ。
 
 

痛烈な一撃KOで4連勝。
ここでホームズに再度世界挑戦のチャンスが…
しかしそれはマイナータイトル。
IBO世界ヘビー級タイトルマッチ。

それでもホームズはこのタイトルを足がかりにするため…
IBO世界ヘビー級王者 ブライアン・ニールセン(デンマーク)が待つ、
デンマークのブロンドビーハレンへ向かいます。
 
 

敵地で行われたこのタイトルマッチ。
対角コーナーで待つのはマイナータイトル王者と言えど、31戦全勝のニールセン。

リングアナがホームズの名をコールすると会場は大ブーイング。
太鼓の音が混じった「ニールセン!」コール。
完全なる敵地を感じさせます。
 

1R、ジャブとボディをヒットさせていくホームズ。
ニールセンの距離には一切させず、時折ガードを回り込んでの強烈な右フックも叩き込み、
終始優勢に進めた3分間。
 

2R、カウンターを狙いながら強烈な右を幾度もヒットするホームズ。
既にニールセンは右目を腫れあがらせる。
ラウンド中盤からニールセンは距離を詰めてガチャガチャと撃ち合う。
しかしウェートの乗りきらないパンチでダメージを与えるには至らない。
 

3R、この試合初めて、ニールセンの明確なヒット。
たった一発のパンチで会場は大歓声。
この歓声に押されたか、ニールセンは攻勢を強めていく。
ラウンド終盤にはコーナーへ追い込んで連打をヒット。
 
 

4R、ガードを固めても、そのわずかな隙間に割って入るホームズのジャブやストレート。
コーナーに追い込むと連打で攻めるニールセン。
その多くをホームズに交わされながらも
豊富な手数でポイントもぎ取ったラウンド。
 
 

5R、展開は変わらず。
徐々に連打で攻めれば、それが当たっていなくとも会場は大歓声。
アウェーの難しさを感じます。
 

6R、左を刺しながら、コーナーに詰まると右を撃って体を入れ替える。
攻め込まれてもそのうち許すヒットはわずか。
しかし見栄えは連打を放つニールセン。
腰が入っていなくとも、まとめることでポイントを奪っていきます。
 

7R、このラウンドの序盤、大きな弧を描くニールセンの右フックがホームズを捉える。
勢いに乗って攻めたてるニールセン。
手数でホームズを崩し強打をいくつもヒット。
 

8R、このラウンドはホームズが左で一方的に支配。
ニールセンのジャブと比較すると左ストレートのようなノリ。
ニールセンのジャブにカウンターで入る形で何度も何度も浴びせます。
 

9R、くっついてガチャガチャ撃つニールセン。
細かく細かく、力が入る入らない関係なくとにかく撃ってくる。
方やホームズは力のあるパンチを撃ちぬく…
ダメージでとればホームズ、手数やヒットでとればニールセンといったラウンド。
 

10R、コーナー付近でも左を飛ばして接近を許さなくなったホームズ。
ガチャガチャ来られるシーンでも、両腕を器用に使っていなす。
ニールセンに展開が流れそうなシーンでもジャブで引き戻す。
 

11R、疲労からか手数が減るニールセン。
面白いようにジャブを刺していくホームズ。
ニールセンを圧倒的にコントロール。
 

12R、ポイント的にはここまでかなり拮抗していそうな状況。
強烈なジャブと右ストレート、そして回り込むフック。
ニールセンはガチャガチャと細かいパンチを浴びせようとするものの…
コーナー付近の撃ち合いでは力のこもったホームズのパンチを浴びせられてしまう。
 

そのまま最終のゴングが鳴ると、ニールセンは両手を上げて勝利を確信。
そして判定は…2-1とスプリットデジジョン。
勝者は…ニールセン。
 

手数を優先すれば…その結果ももちろんありえる範囲。
 

何はともあれ、敵地での際どい試合を落としてしまったホームズ。
世界のトップ戦線から大きく後退します。
 

しかしやはり…ここで諦めるホームズではなく…
まだ…まだ続きます。
 
 

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