2018/8/12 -池田市民文化会館Ⅰ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/8/12 -池田市民文化会館Ⅰ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 
 

全身が痛い…。
マンガ喫茶のリクライニングシートがどうにも寝づらく、
寝ぼけたまま床に寝そべるとそのまま朝を迎えてしまった。
酒が残って頭も痛い…既に昼近い時間になっている。

とりあえずコーヒーを飲んで目を覚ますと携帯が鳴る。
WINが入稿間近になり、手直し部分の確認の電話。

ボクシングフリーペーパーWIN。
詳細はこちらを読んで欲しい。
【お知らせ】フリーペーパーWIN(雑) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2018/06/17

僕が初めて世の中に出す原稿だ。
 

直後に現地のファンから電話があり、不慣れな自分と一緒に会場に向かってくれるとのことだったが、
申し訳ない思いで好意を断る。
どうしてももう一度、友愛亭のラーメンが食べたかった。
ボクシングのポスターに囲まれながら夢心地の昼食。

偶然にも、昨日行動を共にした中日本のファンと一緒になる。
また、同じ二人でラーメンを…。

時間に間に合うように早めに店を出たが…難波駅の複雑さにやられる。
地下鉄のホームまで思ったよりも遠い。
焦る思いを抑えながら駅のホームに到着。

そのまま一旦梅田まで出て、阪急電車に乗り換える。
目指す石橋駅を出ると…昨日までのごった返した大阪の街とは趣が違う。
山が見え、川が流れ、郊外の雰囲気を感じる。

景色は爽やかだが…灼熱の夏の日差しが襲い掛かる。
興行開始まで20分程…徒歩10分の道のりを汗だくになりながら急ぎ目で歩く。
 

慌ただしく到着し、自由席に座る。
リングとの距離はあるが充分に見やすい。
 

息つく間もなく、1R開始のゴング。
 

■ライト級4回戦
岩崎 圭吾(ワイルドビート) vs 石川 耕平(ロマンサジャパン)

岩崎 圭吾 デビュー戦
石川 耕平 デビュー戦

足を使ってジャブを出す石川と、応戦する岩崎。
少ない接触の中で、先に距離をつかんだのは岩崎に見えた。
2Rには石川が前に出て少なかった接触が増える。
3Rに入るとタイミングをつかんだ石川がカウンターで
岩崎を捉える頻度が増し、試合は激しい撃ち合いに…
最終ラウンド、尻上がりに石川が岩崎を捉える頻度が増えて行き…
最後はレフリーが割って入って試合がストップ。

4R 2分16秒TKO。

3Rまでのマイジャッジでは岩崎がリード。
恐れずに撃ち合っていく中でタイミングをつかんだ石川が
勝負度胸で逆転のTKOをもぎ取ったように見えた。
 

勝負のアヤはいつもわずかなところにある。
そのわずかの積み重ねが差となり、勝敗になり…さらに未来を決める。
岩崎が劣っていた訳ではなく、石川が上回った…そんな感想を持った試合。
二人とも、今後が楽しみ。

この日は石川の応援が一つの目的。
同い年の縁で、応援すると約束していたこの日のリング。
デビュー前に出会った同い年の気さくな兄ちゃんは、はっきりとプロボクサーとしての空気をまとっていた。
あの日の石川と、試合後の石川は別人。
大緊張しながら写真を撮ってもらった。

昨日、勝利を飾ったWBOアジア太平洋王者の坂本 真宏(六島)もこの日来ていて
石川と一緒のスリーショットも…

嬉しい記念になった。
 
 
 

■フライ級4回戦
星野 駿也(エディタウンゼント) vs 中澤 誠也(本橋)

星野 駿也 3戦1勝(1KO)1分
中澤 誠也 3戦2勝1敗
 

昨年12月、刈谷のリングで今村 太秋(緑)をどの距離でも制し、がんじ搦めの完封劇を見せた中澤。
この日は立ち上がりこそ拮抗するも、2Rには長いフックのタイミングをつかみ、
3Rに左フックでダウンを奪う。
立ち上がった星野をラッシュで攻め切ってのTKO勝ち。
TKOタイムは3R38秒

今村に勝った選手が勝つ…中日本のリングに上がった選手が勝つ…どちらの意味でも素直に嬉しい。
長いリーチ、前の手の巧さ、カッコよかった。
この手のタイプが僕は好きだったりする。

そして星野もまた、リーチのある選手らしく、ジャブを活かしていたように思う。
3戦目にして初黒星となったが…決して弱い相手に負けた黒星ではない。
二人の攻防にはスリルがあり、星野の魅力も充分に感じれた試合。

面白い試合だった。
 
 

余談だが、この試合の最中、坂本チャンピオンと少し話をする。
応援している選手に勝った選手には負けて欲しくない…中澤は名古屋にいる今村って選手に勝っているから。
だからこの試合は中澤を応援したい…と。

負けてばかりの今村だけど、でもいつか今村が強くなって、
勝つようになったら、「人は変われる」という証になる。
自分の人生も変わる気がする…そんな話をした。
 

かつて荒川 高志(緑)に重ねた思いと同じ…。
荒川が交通事故でこの世を去ったあと、荒川の分も…と言ったのが今村だった。
僕は未だにその言葉を信じている。
裏切られてもいい…引退するまで、いつかを信じ続ける。
まだ1勝しかしていないボクサー。
でも、そんなボクサーのリングにも、色濃いドラマがある。
 
 

■女子フライ級4回戦
赤井 優生(ヨシヤマ) vs 平山 夢(YuKOフィットネス)

日本フライ級5位
赤井 優生 2戦2勝
日本フライ級4位
平山 夢 2戦2勝
 

久々に見る女子ボクシングは全勝のランカー対決。
平山のスピードに驚く…足も手も速い。
しかし、赤井は落ち着いて平山が入ってきたところで互角のハンドスピードを見せる。

頑張る系女子ボクサーが多いと感じる中日本。
それとはまったく色の違う女子ボクシングに、女子ボクシング自体の印象を塗り替えられる。

終盤には激しい殴り合いとなって試合終了のゴング。
マイジャッジは38-38のドロー。
判定は39-38で割れて、2-1で平山の手が挙がる。

本当に紙一重だった試合…最後はジャッジ席に誰が座っているかが運命を分けた。
そのうち二人がもう一度相まみえるなら、もの凄く楽しみにしてしまうカードになる。
女子ボクシングがこんなにカッコいいものだとは思わなかった。
 
 

さて、この日もボリュームがありすぎて…
続きはまた次回。
 
 
 

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