2017/9/17 刈谷あいおいホール-前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/9/17 刈谷あいおいホール-前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 
 

我らが中日本新人王の門出ともなるこの日。
 

中日本・西部日本新人王対抗戦。
この試合に勝ち抜けば、大阪で西軍代表決定戦、東京で全日本新人王決定戦…。
ここから我らが中日本新人王はアウェイの地へ旅立って行く…。
 

全日本新人王を獲得する為の大きな関門でありながら、見送りの場でもある決戦の日に…。
 
 

ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン) vs サウル・アルバレス(メキシコ)
 

今年一番のビッグマッチとバッティング…。
WOWOWファンは本日、リアルタイムでビッグマッチを見る為に、部屋に引きこもったのではないだろうか…。

さらに…大型台風が直撃。
何時頃から影響が出始めるか不透明なまま…。
 

12:00開始の興行だが、交通網への影響を考慮して9:30出発。
出発してみると、曇り空ではあるものの、風も雨もそれほどなく、まだまだ静かな朝。
 

帰りには影響が出ている可能性もある状態…いったいどれだけの集客があるのか。
もしやガラガラ…?なんて悪い予感もよぎる。

ボクシングを見るにあたって、観客席の熱気もエッセンスの一つ。
今年もっとも刈谷が熱かったのは林 翔太(畑中)vs坂 晃典(仲里)の日本フェザー級タイトルマッチだろう。
刈谷での国歌斉唱は格別だった…なんて思い出しながらバスの中。
 

この試合に向けて色々情報を漁ったが、なかなか西部日本の情報はつかめない。
しっかり確認できたのは小畑 武尊(ダッシュ東保)くらいだろうか。
 

中日本も西日本も選手数が少なく、エントリー即地区新人王の階級もある。
しかし、それでもここからを勝ち抜くえげつない勝負に挑んでいく背中に変わりはない。
 

地方のランカーは数少ない。
ランカー挑戦のチャンスは東京まで出ないと得られないこともしばしば。
しかし、そのボクサーがランカーと戦わせたくなるようないいボクサーなのかどうなのか。

関係者はまだしも、ファンたちの目には触れることはなかなかない。
世界のトップ戦線でもそうだし、国内でもそう。

知名度のありなしが、本当は関係ないはずの強い弱いの判断基準の一部にされてしまうこともある。
手っ取り早いのは、全日本新人王決定戦でホールの…全国の国内ファンに強烈な印象を与えること。
プロデビューして数年の4回戦ボーイたちは既に、生存競争のサバイバルに足を突っ込んでいるのである。
 

全日本新人王を取り逃せば、数年の遠回りを強いられる可能性もある。
新人王戦の翌年に、前年の全日本新人王MVPを呼び寄せてKOし、
知名度をグッと上げた水野 拓哉(松田)は希少な例だ。
陣営に勝負できると思わせる本人の実力と、有力選手を呼べる陣営の力、
そして相手にそれを受けてもらえた運。

様々な要素が絡み合ってのこと…。

全日本を獲り逃したボクサーがランクを獲りに行くのは、茨の道になることもある。
最短ルートを歩けるかどうか…各階級、その特権を与えられるのは1人きり。
中日本新人王を獲得したボクサーたちに、熾烈な戦いが待っている。
 
 

交通機関への影響もまだ無く、無事に刈谷に到着。
早過ぎる到着だった為、少し時間を潰してから会場に入る。
興行開始30分前の11:30。

パンフレットを受け取って気付く。
ミニマム級から軽い順に試合がこなされて行くようだ…うっかり勘違いし、
ミドル級から重い順の試合だと思い込んでいた。
知人に誤った情報を伝えてしまっていた為、お詫びの連絡…。

その知人は14:00まで観戦する予定で、伊藤 為治(浜松堀内)の試合を楽しみにしていた。

ミドル級から開始なら3試合目、ミニマム級開始なら7試合目…。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら知らせる…どうか彼が伊藤の試合を見れるよう、
KO連発であってくれ…なんて思う。
 

会場に入ると、第一試合に出場するマンモス 和則(薬師寺)とすれ違う。
西部日本新人王でもかなり評価の高い仲島 辰郎(平仲BS)と対戦予定。
この試合は、事実上の全日本新人王決定戦と言われるほど注目を集めている。
 

いつもの2F通路、リング脇のベストポジションに目をやると、そこには既に数人の人が…。
なかなか気合いの入ったファンがいるな…と、ちょっとジェラシー。
しかも女性の姿も…なかなか珍しい。
 

WOWOWではビッグマッチ、外は台風直撃…最悪帰れないかも…なんて状況でもやってくる酔狂どもである。
たとえガラガラだったとしても、会場の中はイカれたボクヲタたちが密集する…
新人王対抗戦の力をナメていたようだ…。

…なんて思っていると、後ろをスルスルとマンモスが追い越していき、その女性と会話。
………マンモスの母ちゃんか。
そりゃ身内なら気合入ってるか…なんて思う。
 

しかし、試合開始時間が近づくにつれ、埋まっていく2F通路。
ガラガラの客席と裏腹に、僕のべスポジ立ち見席に人口密度が増えていく。
…いいカードが並ぶとたまにある現象。

椅子より先に、2F通路が埋まる…。
必然的に立ち見になる為、一日立ちっぱなしに耐え抜く気合いが必要なこの場所。
もちろん、どの会場でも、通い慣れた客はそれぞれがお気に入りポジションを持ち、
この場所だけが刈谷のそういった客のポジションと言うわけではない。

ただし、完全立ち見を強制されるこの場所を選ぶのは、よっぽどの変態ともいうべきファンだったりもする。
この興行に来たファン層が、酔狂だらけだということを指し示す、一つの証明にも思えた。
 

第一試合が近づくにつれ、緊張の面持ちを強めるマンモス母ちゃん…。
その緊張がこちらにまで伝わってくるよう。
 

ここで試合情報を間違って伝えてしまった知人と少し挨拶を交わして、
一勝もできずに引退したボクサー、アンチェイン 梶(陽光アダチ)のドキュメンタリー映画
「アンチェイン」のDVDを受け取る。

事前に借りる約束をしていたDVD…メチャクチャ楽しみだ。
 
 

さてさて、それはさて置き、ここでいつもの 言い訳 前置き

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。

そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
 
 
 

この日の集客は700人。
印象ではあるけれど、刈谷の集客は700~900人程度がほとんどだと思う。
そう思うと下限値の数字。
 

多くの人に見てもらうことは叶わなかった興行だが…
好きものレベルはかなり高くなっている…
ボクシングが好きで好きでどうしようもない、イカれた700人を観客に、
新人王たちのサバイバルマッチが開始される。
 
 

 

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