中日本所属選手 7月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2022/07/29

中日本所属選手 7月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2022/07/29

 

2022年7月8日
東京都:後楽園ホール
【スーパーバンタム級6回戦】
内構 拳斗(横浜光) ○ vs 安西 蓮(名古屋大橋)
6R判定 3-0(58-55、60-52、60-52)

拓殖大で主将を務めたアマエリートのデビュー戦に、
衝撃のアップセットを複数引き起こしてきた安西が対峙した試合。
内溝の凄まじいプレッシャーに2度ダウンを奪われながらも最後まで戦い抜いた安西。

内容としては完敗も、これで安西への期待値が下がることはない。
複数回の急成長でキャリアを作って来た選手。
また、客席を驚愕させる結果を叩きつける日が来てくれると思っている。

 


2022年7月12日
東京都:後楽園ホール
【バンタム級6回戦】
田中 湧也(大橋) ○ vs 冨田 風弥(TRIBE SHIZUOKA)
6R判定 3-0(58-55、58-55、58-55)

冨田が先制のダウンを奪い、「ミスターダークホース」の異名通り
アップセットの匂いを漂わせるも他のラウンドを奪われての判定負け。
「2年で8敗、1勝7敗でもいい」とスタートさせたキャリア。
黒星でその魅力が削がれる選手ではない。
アマエリート相手にあわやの場面も見せた…。
そのうちこういった試合を食って浮上してくれることだろうと思っている。


【スーパーフライ級8回戦】
中垣 龍汰朗(大橋) △ vs △ 近藤 冬真(蟹江)
8R判定 1-1(75-77、78-74、76-76)

近藤が距離を潰し続け、多くの人が「近藤が勝っていた」と言った試合。
ジャッジ席ではドロー1人、中垣勝利に1人がつけた。
接戦が思った通りの結果にならない…そんな試合はキャリアの中につきもの。
自分の採点が正解だとは思っていない。
しかし、近藤はこういった試合があまりにも多すぎる…なぜ近藤ばかり。

「実力ランカークラス」はもうこれまで何度も証明した。
今更その証明も意味がないように思える。
どうか見た人の記憶に、勝った負けたを越えた領域に
彼のこの日の姿が残って欲しいと感じている。

 

■日本スーパーウェルター級タイトルマッチ
【スーパーウェルター級10回戦】
川崎 真琴(RK蒲田) △ vs △ 丸木 凌介(天熊丸木)
10R判定 0-0(95-95、95-95、95-95)

前半を奪われながら、後半を追い上げてのドロー。
生命線のジャブを当てさせてもらえない中、
ボディを叩くという一つの正解を導き出し、勝利まであと一歩と迫った。

4度目の挑戦もあと一歩届かず。
最後の覚悟もあっただろう試合、おいそれともう一回とは言いづらい。
ただ、丸木 凌介の物語として、もう一回があっていいと感じている。

 


2022年7月15日
東京都:後楽園ホール
【ミニマム級8回戦】
金谷 勇利(金子) ○ vs 丁野 拓海(中日)
5R負傷判定 3-0(48-47、49-47、49-46)

好戦的な試合、拮抗したラウンドが多く思えたが、判定は金谷へ。
危険なパンチを何度も交錯させ合ったスリリングな撃ち合い。
日本ランカー相手に充分にやれることは証明できたように感じる。
次は結果…バッティングカットした傷が癒えるのを待って、
丁野がランカーたちをなぎ倒していく姿を期待したい。

 


2022年7月20日
東京都:後楽園ホール
【58kg契約8回戦】
中川 公弘(ワタナベ) ○ vs 三輪 珠輝(名古屋大橋)
8R判定 3-0(78-74、78-74、79-73)

中川の常に移動する頭、静から動への動きの速さに三輪のやれることが削られる。
さらに、一度当たったパンチが繰り返し当たることが少なく、
引き出しの多さで中川との差は開いて行った。
そんな中、右のカウンターを炸裂させ、あわやの場面を作ってみせた三輪。
これで倒すことができなかった時点で大勢が決したように思えた。

中川が強かった試合、悔しい敗戦に思える。
ただし、まさかの急成長を繰り返す三輪、濃厚すぎるドラマを
描いて来た三輪だからこそ、この試合を強くなれる要素の詰まった試合へと
昇華してくれると思っている。

より強くなった三輪が見れる…結果は残念ではあるが、
三輪への楽しみな気持ちがより大きくなった。

 


2022年7月24日
大阪府・堺市産業振興センター
【バンタム級4回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) ○ vs 福濱 統我(ディアマンテ)
4R判定 2-1(37-39、39-37、39-38)

土台のしっかりしたボクサー、撃ち合いが多いわけじゃない。
なのに激闘派たちと同じような闘志が伝わってくる。
ずっと不思議だった菅原の謎が大阪で解明された。

ボクシングマガジンにも寄稿する朝日新聞の伊藤雅哉記者。
この選手、表情がいいから写真映えします。」

そう、本当にいい顔して戦うんです!
大阪のリングでもいい顔してたようです。
これでB級昇格、6回戦でも魅力爆発を。

※名古屋大橋ジムのブログで写真が確認できますので是非ご参照を。
https://hiromasa0084.com/2022/07/25/post-20859/

 

■WBOアジア太平洋ミドル級タイトルマッチ
【ミドル級10回戦】
野中 悠樹(渥美) vs ○ 能嶋 宏弥(薬師寺)
6RTKO

アウトボクサーの能嶋がファイターと化しての大金星。
攻めに攻め、代名詞のまっすぐ伸びる「新幹線ストレート」で
歴史的王者をリングに沈めた。

7:3の不利予想も、相手の残している歴史的実績も全て打ち砕く。
力石に続いて中日本に主要王座のベルトをもたらしてくれた。

 


(所感)
丸木 凌介、もう一回!!!

 

中日本選手7月の敵地戦績合計 8戦2勝(1KO)4敗2分

 

 

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