2020/02/11 -愛知・刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
さぁ!!!ついに!ついに今年の中日本ボクシングが開幕いたします!
いわばオフシーズンの1月を経て、約2か月ぶりの中日本!
もうウズウズしちゃってどうしようもありません!
中日本新人王トーナメントもこの日開幕!
楽しみです、もう…楽しみすぎます!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
【フライ級4回戦】
中村 潔(ARITOMI) vs 塩屋 翔生(杉田)
中村 潔 11戦3勝(2KO)8敗(4KO)
B級昇格まであと1勝。
現在3連敗中で勝利から遠ざかること2年以上。
しかしながら、誰より頑張るボクシングを見せる中村 潔。
頑張り続ける中村に、どうか白星を…そう思わせてくれる。
見続ける人を熱くさせてくれるボクサー。
塩屋 翔生 デビュー戦
岐阜県は飛騨高山唯一のボクシングジムから二人目となるプロボクサー。
初見となる為、その実力やスタイルは不明。
超ド地方でもプロへの道がある…。
彼の道のりがそんな道しるべになってくれることに期待!
戦績的には圧倒的負け越しの中村。
確かに彼はチャンピオンまで駆け上がるような強い選手ではないのかもしれない。
だけど強い選手、有望選手と何度も対峙し、負けても負けても立ち上がって来た選手。
デビュー戦の選手にとって、中村の11戦の経験が大きく立ちはだかる可能性も。
新たな選手の登場、そして4回戦ながらベテランの域に達した中村。
対極的なシルエットにゾクゾク来ます!
■中日本スーパーバンタム級新人王準決勝
【スーパーバンタム級4回戦】
安西 蓮(岡崎) vs 樋口 怜良(ARITOMI)
安西 蓮 6戦2勝(1KO)3敗1分
負け越し戦績ながら、充分に中日本新人王候補に推せるのが安西。
昨年はバンタム級で出場し、生粋のファイターであるテル のび太(緑)と
相手の土俵であるファイトで対峙…敗北を喫し、その後敵地大阪でも敗北。
連敗中だが、昨年の全日本新人王である中村 淳希(市野)と引き分けを演じた実力の持ち主。
徐々に階級を上げ、今年はスーパーバンタムでエントリー。
樋口 怜良(ARITOMI) 1戦1勝(1KO)
デビュー戦で鮮烈な輝きを放った樋口。
ダウンを奪われながら、逆に猛烈に攻めて挽回し、
当て勘の良さを見せつけるように相手を捉えて行っての逆転KO劇。
空手ベースと見える格闘センスに期待値は高い。
昨年、怪我によりエントリーしていた新人王戦を棄権した樋口。
相手の安西もまたリベンジとなる。
中日本新人王トーナメントはいきなり好選手同士の激突。
対抗の山には、今年の中日本新人王、目玉選手の阿部 史也(タキザワ)の名がある。
【55Kg契約6回戦】
アドゥンデット・サイトーンジム(タイ) vs ヤノ・ジョン(駿河男児)
アドゥンデット・サイトーンジム 11戦4勝(2KO)7敗
7敗は全て日本のリングで記録したもの。
タイでの試合は全てがBoxRecに記録されるわけではない為、
公式記録以上の戦績を持っている可能性もある。
この選手の試合を見るのは3試合目となるが…ヤル気満々タイ人なのは保証。
観戦した過去2戦、敗戦はしたものの鋭利に相手を襲い
噛ませ犬と目した客席をどよめかせたシーンも。
ヤノ・ジョン 10戦4勝(1KO)6敗
気の強いファイトを見せていたデビュー直後から、
ぐんぐんとテクニック豊かな技巧派に成長していったフィリピン国籍の選手。
日本人にない柔らかさが特徴的で、試合の度に成長の跡を見せる。
誉めるとデレデレしちゃう素直な感じもまた魅力的。
前戦は後楽園ホールで敗北したヤノ、これが半年ぶりの再起戦となる。
これまでも、試合の度に成長の跡を見せて来たヤノだからこそ
きっとまた強くなっている…そう思わせてくれる。
相手のアドゥンデットは日本で7敗だが、ボクシングは二人の力比べ。
相対的に相手が強ければ、何もできずに敗れ去ることもある。
アドゥンデットが日本のリングで対峙してきた相手は強豪ばかり。
思い切りよく鋭利に振る右もあり、ナメてかかれるような相手ではない。
【スーパーバンタム級8回戦】
英 洸貴(カシミ) vs ペッチティー・ペッチインディー(タイ)
英 洸貴 10戦7勝(2KO)3分
2018年度全日本スーパーバンタム級新人王、北陸の原石が久々に刈谷のリングに上がる。
一発一発は誰より美しい…その繋がりもまた良くなってきている。
成長過程の中、勝ちとされてもおかしくない試合が3つドローになっている。
ペッチティー・ペッチインディー 8戦6勝(3KO)2敗
試合時の表記は本名のソラウィット・バムルングライになると思われる。
ムエタイの戦績も多く、中国ではナショナルタイトルへの挑戦経験もある。
試合ぶりがYoutubeで確認できるが右ストレートはかなり危険な代物。
ボクシングへの適用も試合ごとに進んでおり、当日どれほどの力を発揮するかも不透明。
昨今は規制が厳しくなり、”弱い”タイ人を呼ぶことが難しくなった。
また、カシミジムが呼ぶアジア人は力のある選手ばかり。
この日もまた、危険な相手を自身のジムの選手にぶち当てる。
対して英は昨年12月の石川での試合、これまでで最もいい試合を見せたとのこと。
宝石の輝きを放つ日も近いか…一皮むければ、手が付けられなくなる予感。
■WBCフライ級ユースタイトルマッチ
【フライ級10回戦】
畑中 建人(畑中) vs ローランド・ジョイ・ビエンディーマ(比)
OPBF東洋太平洋フライ級5位/WBOアジア太平洋フライ級3位/日本フライ級2位
WBCフライ級ユース王者
畑中 建人 10戦10勝(9KO)
畑中 清詞(松田)の長男、親子二代世界王者を目指す。
前戦ではダウンの応酬の末、世界ライトフライ級10位の選手に勝利した畑中。
しかし、WBC世界王座挑戦権内の15位には入らず…。
伸びる左は世界王者の父親譲り…そして、前戦では劣勢時に負けん気の強さも垣間見えた。
徐々に徐々に逞しさを見せる畑中、殴り合いに生きる男として魅力も醸し出し始めている。
ローランド・ジョイ・ビエンディーマ 21戦15勝(8KO)5敗1分
日本のリングでは1戦1敗ながら勝っていておかしくなかった1-2の判定。ダウンも奪っている。
ABCO(WBCアジア)コンチネンタルスーパーフライ級王座への挑戦経験もある。
敗北した相手には、昨年末に世界挑戦を叶えたウラン・トロハツ(中)の名前も。
撃ち合いに強く、離れ際にタイミングのいい一撃を撃ち込んで来るビエンディーマ。
畑中は元WBOアジア太平洋ランカーでもある難敵を迎えてユース王座の防衛戦となる。
日本ランキングも上位にまで登り詰め、現在の地位を維持できれば、
ここから1年で日本タイトル挑戦もあり得る状況。
前戦での世界ランカー撃破は本人、陣営ともに大きな自信となったか…。
この日のシビアなカードで、その力を誇示することができるか…。
プリンス畑中のボクサーズロードにとって重要な一ページとも見える試合。
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