2017/9/3 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
さて、本日は9/3に刈谷あいおいホールで開催される
「SOUL FIGHTING.53」の見どころ紹介。
同日、後楽園では将来のチャンピオンが間違いなくいるであろうU-15大会。
格安興行となっているこの興行に足を運ぼうとするファンも実は少なくない。
さらに京都では世界タイトルマッチ。
久保 隼(真正)がWBA世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦に2位のダニエル・ローマン(米)を迎える。
この興行には中日本からは桐林 迅児(HEIWA)が出場。
どうかアウェイで勝ち名乗りを受けてきてほしい。
そんな東も西も元気な一日。
名古屋では”プリンス”こと畑中 建人(畑中)をメインに据えた興行が行われる。
サラブレッドホープとして名を馳せる畑中。
ここはその実力を誇示してもらいたいところ。
——
【64.5㎏契約4回戦】
ナビン・アチャラヤ(西遠) vs 片岡 晃誠(蟹江)
・ナビン・アチャラヤ デビュー戦
ネパ-ル国籍のアチャラヤがプロデビュー。
この選手、日本の武道のたしなみがあり、拳法二段。
拳法の日本チャンピオンになったことも…。
侍魂で大活躍を期待。
・片岡 晃誠 1戦1勝
デビュー戦からフルマークを記録した片岡。
内容も、クリーンヒットをほとんどもらわず、上下に撃ち分けて完封。
ハイクオリティな初陣を飾っている。
それからわずか2カ月に満たずに2戦目。
ハイペースで試合をこなして、新人王戦に備える感じだろうか…。
近辺の階級ではエントリーが少なくなると思われる来年の新人王。
この二人が別々の階級で揃って、中日本を代表する可能性は少なくない。
今時点から要チェック!
【68.0㎏契約6回戦】
トミナガ シンペイ(中日) vs 浅原 亮弘(駿河男児)
・トミナガ シンペイ 10戦5勝(4KO)5敗
2016年度中日本ウェルター級新人王。
戦績はイーブンだが、見る者を熱くさせる強打者。
グチャグチャの泥試合がなんとも暑苦しくそれが似合ってしまう。
顔も試合もブサイク…しかし、それがなんともオトコマエ。
トミナガ”男前”シンペイのこの試合だけでも、当日のチケットがペイできてしまう気がする。
日本ボクシング界No.1ブサイクボクサー、一度その目で確認してみて欲しい。
・浅原 亮弘 12戦6勝(1KO)4敗2分
2016年の中日本ミドル級新人王。
全日本新人王決定戦まで勝ち上がるも、あぐ~ マサル(吉祥寺鉄拳8)とのド突き合いに涙を飲んだ。
再起戦では地元静岡で、ギリギリの負傷判定勝ち。
ダウンを奪われながら劣勢を跳ね返してのもの。
この試合に勝った方がA級昇格の権利を手に入れる。
中日本では選手数が不足しているこの階級。
より選手の少ない6回戦での足踏みはお互いに避けたいところ。
オープン戦ながら先をかけた熾烈な一戦でもある。
トミナガが引き摺り込むか…浅原がペースを獲るか。
昨年の中日本新人王同士が階級を歩み寄って雌雄を決する。
【54.5㎏契約】
田中 裕士(畑中) vs ブライアン・カパンパンガン(比)
・田中 裕士 25戦20勝(14KO)2敗3分
WBOアジア太平洋バンタム級8位
日本バンタム級8位
元WBCバンタム級ユース王者
アマチュアでインターハイ出場などの実績を積んでプロデビュー。
全日本新人王戦では引分の敗者扱いで涙を飲むも、
その後、WBCバンタム級ユース王座を2度目の挑戦で獲得。
3度の防衛を重ねて返上し、日本バンタム級王座決定戦に出場。
世界ランクも保持していた田中だが、益田 健太郎(新日本木村)に圧倒されて敗北。
その後、再起3連勝を飾ると、今年3月にまたも日本バンタム級王座決定戦のチャンス。
しかし、この試合では2度も世界に挑んだ赤穂 亮(横浜光)にいいところを見せれずに完敗。
2度目の日本王座挑戦失敗からすぐに再起した田中。
ここで終わってくれるなの思いはとても強い。
今後、後楽園のマニアに力を見せつけてくれることを期待する。
・ブライアン・カパンパンガン 16戦12勝(9KO)3敗1分
日本初登場のフィリピン人。
現在WBO世界ランカーでマニア注目のジャック・テポラ(比)に1RKOで敗北している。
WBOアジア太平洋ユース王座がかかっていたこの試合で敗北後は、いずれも後半決着のTKO勝ち。
なかなかしぶとそうなイメージを持つ。
KO率の高さ、そして最近屈強なイメージを残すフィリピン人。
ゾクゾク感がある。
日本人対決ではない…ということで、調整試合と見られてしまいそうだが…。
田中にとっては1戦1戦が勝負。
そして、謎のフィリピン人めちゃ強いやん現象はよくある話。
僕的にはこの試合、かなり期待感。
【58.0kg契約8回戦】
林 翔太(畑中) vs マークイル・サルバーニャ(比)
・林 翔太 36戦29勝(17KO)6敗1分
日本フェザー級8位
元日本フェザー級王者
名古屋に日本王座を持ち帰り、元WBA世界スーパーバンタム級王者の下田 昭文(帝拳)から
ベルトを守った林だったが、前戦で坂 晃典(仲里)に敗北。
引退も噂されたが、再起を決めた。
そして…相手は強豪フィリピン人。
再起戦でわざわざ…なんて思ってしまいそうだが、
わざわざ、ファンをハラハラさせる相手と戦っちゃうのが林。
もう一度、夢を見させてほしい。
・マークイル・サルバーニャ 16戦13勝(7KO)3敗
比国フェザー級王者
3敗はいずれもアウェイでの試合。
日本では昨年末に日本/OPBF東洋太平洋ランカーの上原 拓哉(アポロ)と戦っている。
この試合では大きく鋭いパンチとラフなスタイルで上原に迫り
2Pの減点を受けながら、2P差が2名、4P差が1名の接戦を演じた。
サルバーニャが食らいついてくれば、苦しむ可能性は否定できない。
ここをしっかり圧倒して、もう一度、刈谷あいおいホールでのタイトルマッチを見せてほしい。
【スーパーフライ級6回戦】
畑中 建人(畑中) vs チャンチャイ・サイトーンジム(タイ)
・畑中 建人 3戦3勝(3KO)
畑中 清詞(松田)の息子、畑中 建人が4戦目。
これがB級2戦目となり、勝てばA級へ昇格。
抜群の柔らかさで、中日本のホープたちの中でも頭一つ抜けた存在に思える。
この試合までの間にメキシコ修行に行っており、その成果も気になるところ。
・チャンチャイ・サイトーンジム 1戦1敗
今年4月に橋詰 将義(井岡)と戦い、いいところなく4RKO負け。
それ以外の情報は見つからず…。
この試合については、どうしてもミスマッチ感は否めないが、現時点では日本人対決にしたとしても
このステージでは、なかなか畑中に対抗できる相手はいなさそうに感じる。
ここはスカッと勝ちを決めてもらって、強豪ひしめくA級の扉を開けてもらいたい。
ただし…こういった試合でカットなどを負ってしまい、時間をロスしてしまうのもよくあること。
無傷+快勝…そして初のメインイベンター。
畑中に求められることは決して少なくない。
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日本人対決がわずかに1戦…。
東南アジアから選手を呼んでのお披露目興行…なんて偏見は、
カードを覗いてみて改めた。
それぞれに意味のある試合が組まれていると感じる。
東京も、京都も…そして名古屋も熱い一日。
世界戦の行われる京都には興行規模は敵わないけど…。
いつか、プリンスには負けないくらい大きな試合をしてほしい。
そして、林にはまた刈谷で「君が代」が流れる試合を…。
田中には後楽園のファンを見返す試合を…。
未来が広がっていく一日を期待する。
…桐林…勝って来てくれ!
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