2016/12/04 刈谷あいおいホール-4試合目~6試合目-(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2016/12/04 刈谷あいおいホール-4試合目~6試合目-(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

中日本ボクシング観戦記。
本日は12/4に開催された薬師寺ジム主催興行の4試合目~6試合目までを掲載。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
中山 和則(薬師寺) vs 稲塲 太一(岐阜ヨコゼキ)

・中山 和則 デビュー戦
・稲塲 太一 デビュー戦
 

ゴングが鳴った瞬間に中山が稲塲を急襲。
大成功のビッグパンチを放り込んだ中山。
稲塲は一旦距離を取ろうと下がるも、逃がしてもらえない。
一気に詰める中山。
立て直させてもらえない。
 

中山の怒涛の攻めに、稲塲はバランスを崩してスリップ。
ここでドクターチェック。
最初の攻防で、稲塲はマブタをカット。
 

ここは続行で試合が再開。
展開が落ち着くかと思いきや、イケイケで攻める中山。
追いつめるスピードがあり、
鋭利にふるわれるパンチは大きいように見えて、
その隙はハンドスピードでカバーされている。

明らかに強い。
 

稲塲劣勢の中、2度目のドクターチェック。
ここで続行不能のTKO。
 

成す術なく敗れた稲塲。
最初の急襲で全てが崩されてしまったようにも思えた。
きっと実力もこれまでの努力も、何も発揮できなかったんじゃないだろうか。

この負け方だと、この選手の何もわからない。
もう一度、試合を見てみたい。

中山…序盤の攻防がうまく行ったこの試合で、はっきりと言い切ることはできないけれど…。
今年の新人王、他の強豪はSF以上でエントリーすると思われる。
この試合は個別案件として見た方がいい…それとも…この階級では本命に推してもいい?
こちらももう一度見てみたい。
 
 
 

【60.5kg契約4回戦】
高瀬 衆斗(蟹江) vs ミゲル・オカンポ(緑)

・高瀬 衆斗 2戦2勝(1KO)
・ミゲル・オカンポ 4戦3勝(1KO)1敗

2戦2勝の高瀬と、今年の中日本新人王のミゲル。
ゴングが鳴ると、いきなりコーナーに追い込まれ、強烈な右フックを被弾してしまうミゲル。
ディフェンスが荒いのはいつものことだけど、ミゲルにいつものキレがない。
寒い日本の冬…もしかして…調整に苦しんだ?
 

2R、顔面を狙う攻防では明らかに高瀬が上。
そこでボディから切り崩すミゲル。
しかしガードを割るような高瀬の右ストレート。
これを効かせて、ラウンド終盤を一方的に進める。
 

3R、ボディから上へ返していくミゲル。
高瀬にダメージを蓄積させていく。
しかし高瀬の右ストレートのタイミングは抜群。
攻められながらも、間に一撃挿し返し、そこから一気に攻めに転じる。
 

4R、疲弊したミゲルを追いつめる高瀬。
しかしラスト10秒には逆転KOも期待させるラッシュで反撃するミゲル。
最後は撃ち勝ったミゲルだったが…

判定は思った以上に接近した2-0で高瀬。
 

同門の戸谷 彰宏(蟹江)が全日本新人王決定戦への出場を決めている高瀬。
弾みをつける意味でも、大きい勝利。
デビュー3連勝、ペースをはっきりと譲ることはなかったこの試合はなかなか見事と思えてしまう。

ミゲル…応援している選手なだけに、本来のミゲルが見たい。
これで連敗になってしまったけれど、まだまだ期待。
 
 

【フェザー級4回戦】

佐藤 康平(薬師寺) vs 福島 貴広(HEIWA)

・佐藤 康平 2戦2敗 24歳
・福島 貴広 デビュー戦
 

フレーム的に優位な佐藤。
体で福島を押し込んでインファイト。
身長差的にどうしても福島の頭が当たりやすくなり、やりにくそうにする佐藤。
終始もみ合うような展開になる。

福島は福島で、絶対的アドバンテージとも言われる体格差に気持ちで立ち向かう。
2Rにはロープ際で福島の体が泳ぐ。
しかし佐藤は、距離が詰まった状態でストレートを狙うなど、優位な状況を巧く使えない。

3R、福島の起死回生の右クロス。
これは効いたと思えるものの、初勝利に向けて耐えきり立て直す佐藤。
最後まであきらめなかった福島だが、見せ場はここが最後だったようにも思える。
 

結果はフレームで相手を抑え込んだ佐藤が初勝利。
同体重の計量を乗り越えて行われるボクシングの試合。
優位なフレームを得るためには、相手よりキツい減量に耐えなければならない。
近い距離での攻防にはまだ粗がある佐藤だが…
ボクサーなんて1年もあれば変ってしまうものである。
来年の今頃、「佐藤すげぇ!」なんて言っている可能性も充分あり得る。

福島は、この試合ではっきりと強い気持ちを見せた。
どんな才能よりも、向き合える気持ちは最も重要だと思う。
強くなっていく選手は、みんなこれを持っている。
めげずに走ってほしい。
 
 

いきなりの襲撃に、あっという間に試合が終わってしまった稲塲。
いつもの強いミゲルとは明らかに違ったミゲル。
体格差に抑え込まれた福島。
 

ボクシングは敗者にとって残酷だったりする。
しかし…本当の敗者とは立ちあがれない選手のことを言うと思う。
胸の詰まる一日…この観戦レポの冒頭に書いたが、そんな思いがこみ上げたのがこの辺り。

テンカウント以内に立ちあがれば…チャンスはある。
まだまだ期待したい。
 

そんな感じで次回から、この日の後半へ…。
 
 

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